どうも、すこっちです。!(^^)!
今年度、放送大学の教科で「経営情報学入門」という科目を選択しています。
まあ、ネーミングだけ聞くと小難しそうな感じがしますが、経営と情報を結びつけるためのノウハウを細かく分析した考え方を学ぶ、そういった内容なのです。
でね、先日の講義の中に「限定合理性」という考え方が出てきまして、ちょっと興味深い内容だったので、皆さんにも紹介をしたいと思います。
例えばですね、蟻が砂場を群れを成して歩いていたとします。その蟻の歩く軌跡がたいへん複雑な道程だっとして、それに特別な意味があるわけではなく、蟻としてはただ単に障害物を避けようと思って歩いたら、結果的にそういう軌跡になったというだけのことだったりする。
だって、蟻は複雑な情報処理能力を持ち合わせていないのだから。
人間も同様に個人差はあるものの、複雑な情報処理能力を持っているわけではない。
なので、個人で処理できる範囲を超えた情報負荷に対しては、組織が階層構造を用いて情報負荷を小さく分割してやらなければ、合理的な意思決定が導かれないという概念なのだそうです。
これまさに、昨今のデジタル社会がいい例なんですわな。
パソコンを器用に使いこなす人もいれば、四苦八苦しながら限られた部分だけExcelやWordを
使って文書作成や資料を作成している人がいる。パソコンのトラブルにスマートに対処できる人もいれば、どーしたらいいのか分からず詳しい人に頼りっぱなしの人がいる。
つまり、こうしたデジタル知識の差が生じている状況を会社が放置したまんまにしておいたんでは、会社はいつまで経ってもいい方向には進めない。いい方向に持っていくためには、組織=会社が従業員の負荷を軽くしてやる工夫というか手段を講じてやらないといけいない。
それは、誰にでも分かりやすいコミュニケーションツールの導入だったり、従業員へのサポート体制の充実だったり、といったことになるんですかね。
なんだかんだ言っても、会社を形作っているのは「人」なんだから、従業員の気持ちに寄り添って、悩み、考え、問題に真摯に向き合う会社でなければ、未来はない。目先の金儲けだけにしか目が行かなくなったら、ゲームオーバも時間の問題だということ。
さて、あなたの会社は限定合理性を注視していますか?