人生100年時代を健康で過ごすには欠かせない一冊かもしれません | 仙台城 謎の覆面ガイド「すこっち」のブログ

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平日はフツーの会社員、しかし週末は伊達政宗の居城「仙台城」にてボランティアガイドを務める謎の男、「すこっち」。
ウィスキー好きで名付けたハンドルネームで、ジャンルを問わず、縦横無尽にブログで語り尽くします。

あなたも「すこっち」に酔いしれてみませんか?

どうも、すこっちです。(^^)

 

実は今、放送大学の図書館から借りたある1冊の本を読んでいる。

 

それが、こちら↓

 

まあ、知らない人のほうが多いのかもしれませんが、貝原益軒という人が書いた「養生訓」という書物の現代語訳なのです。

 

世の中に健康術をうたった本は星の数ほどありますよねぇ。

 

◯◯茶がいいとか、なんとかというサプリがいいとか、数え上げたらきりがない。つーかそんなに体に良いと言われるものを摂りつつけたところで、お金だけが虚しく消えていく。

 

そもそもね、お金を掛けるだけが健康法じゃあない。だって、昔の人はそんなことをしなくても健康だったんだから。考えてみれば、太平洋戦争で日本が負けてから、欧米至高の食事に変わり、今じゃあパソコンにスマホ漬けで電磁波浴びまくりの現代人が、どれだけまともな体で老いる年齢を迎えられるものなのか?実際のところ誰にも分からない。

 

でね、この「養生訓」っていう本は、秀逸です。素晴らしいです。読まなきゃ損です。

健康でいるための教訓のようなものがてんこ盛りなのです。

 

この本には「養生」つまり、健康な体で病気をすること無く寿命をまっとうするためには、とにかく普段からの小さな積み重ね。心掛けが物を言うということが書かれてあるんです。

これがねぇ、なかなか出来そうで出来ないのが人間の性だったりするのよねえ。

 

まずね、健康でいるためには「風・寒・暑・湿」に遭遇したら、おそれて早く退くことなんだそうです。なるほど、夜風に当たるのは良くないし、寒いのも暑いのもそれに適応するために体が無理をする。そして、湿気はカビの原因だし、体にもいいことがないものね。

 

そしてね、ここの部分をぜひともみなさんにお裾分けしたいのです。

 

「素問」という医書に「怒れば気上る。喜べば気緩まる。悲しめば気消ゆ。恐るれば気めぐらず。寒ければ気閉ず。暑ければ気泄(も)る。驚けば気乱れる。労すれば気減る。思えば気結ぼうる」と書かれている。すべての病気はみな気から生じる。

 

病気というのは文字通り気が病むことだ。それゆえに養生の道は気を調整することが重要である。調整するというのは、気を和らげ平らかにすることである。とにかく気を養う道は気を減らさないことと、循環を良くすることである。気を和らげて平らかにすると、この2つの心配はなくなる。

 

つまりね、目の前のことに一喜一憂すること無く平常心でいるように心掛けなさいってことなんですわな。心が乱れていると、気が減って力が出せなくなる。まるで、ドラゴンボールの「気」をコントロールするのと同じみたいなものなのね。

 

実はこの本、全部で441ページありまして、今ようやく90ページまで読み終わったところっていう長丁場なのですが、それでも健康寿命を伸ばすための会心の一撃が止まらないので、読んでいても全然苦にはならないのです。なんなら、一生手元に置いておきたいぐらいです。

 

興味のある方は、ぜひとも手にとって読んでみて頂きたい。今自分が当たり前に過ごしている日常がどれだけ掟破りな生活をしているのかってことが、事細かに書かれている。耳の痛い話もあるでしょう。でも、これを読んで全部は無理だとしても、いい習慣や心掛けの部分は自分なりに取り入れていって、迎える還暦となんの知識もない無学なままで迎える還暦とでは、ぜんぜん違うものになっていると、アタシは言い切れると思うのです。

 

この本が書かれたのが、1713年。貝原益軒が83歳の年。

 

今から311年も前の人が当時としては長命な83歳のときに、ご自身の命を削ってまでして、後の世の人のために、健康で長生きするための秘伝の書を残してくれたなんて、素晴らしいことじゃあないですか!しかもその内容がぜんぜん古びてなんかない。

 

この本を読まずして、一生を終えるという人は可哀想です。

 

貝原益軒の遺言をあなたも紐解いてみませんか?