キン肉マンにケンシロウに冴羽獠、この貴重な神谷明さんの神回を聞き逃すな! | 仙台城 謎の覆面ガイド「すこっち」のブログ

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平日はフツーの会社員、しかし週末は伊達政宗の居城「仙台城」にてボランティアガイドを務める謎の男、「すこっち」。
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どうも、すこっちです。(^o^)

 

ラジオ好きなアタシが欠かさず聴いている番組の一つに、毎週土曜日の午後5時からの「川島明の土曜日のエウレカ」がある。

  


毎回ゲストをお迎えして、川島さんとトークを展開するのですが、radikoで9日土曜日の放送を聴いてたら、なんとこの回のゲストは声優の神谷明さん。

 

「神谷明」この名前を聞いて、アラフィフ世代のアニメファンであるならば、ビビビっと反応した方はアタシと周波数が一致するね。

 

そう、アニメブームの1980年代ジャンプに連載されていた漫画が次々とアニメ化されていった時代の多くの主役の声をされていたのが、神谷明さんその人でした。

 

古くはゲッターロボのリュウ役にうる星やつらの面堂終太郎役、キン肉マンのキン肉スグル、北斗の拳のケンシロウ役にシティーハンターの冴羽獠役などなど聴けば分かる特徴的なあの声。

 

番組では、声優になったきっかけやキン肉マンや北斗の拳のオーディションを受けた時の話や、冴羽獠役が決まったときの奇跡的なお導きなどなど、レアな話がてんこ盛りでした。

 

まあ、どこを聴いても聴きどころ満載なのですが、アタシが惹かれたのが番組後半で神谷さんがおっしゃっていた「背の低い台形」というワード。

 

これって、現在の声優業界について川島さんが神谷さんに質問をしたときに、神谷さんから発せられた言葉なんですけど、要は今の声優業界はキャスティングの幅が狭いんだそうです。

分かりやすく言うと、アニメも昔に比べれば地上波で流れる番組はめっきり少なくなって、今だとBSだったりCSだったり、声優としての仕事量が少ない。そうなると、いつも決まった同じような一部の声優さんだけが主役もサブ役もキャスティングされてしまうんで、若い声優の数はいるんだけど、若手が大先輩と仕事をする機会がない。そうなると、大先輩から教わる機会も、経験も得られなくなっている。

 

これを称して、「背の低い台形」だと。

 

確かに背の高いプリンみたいな台形だとすると、トップと駆け出しの若手との間には富士山のような実力差があるんでしょう。でも、一緒に共演をすることで、大先輩のエキスをお裾分けしてもらえる機会に恵まれる。今の背の低い台形のままだと若手がレジェンドの空気感に触れる機会も無く、成長の機会が少なくて不憫だと言いたかったんでしょうかね。

 

これを聞いたとき、アタシは思った。これって、今の時代のあらゆることに当てはまるのではないかなぁと。

 

例えば会社なんかがいい例で、失われた30年の間に会社が採用を渋ってきたツケで、社員の年代のバランスが崩れているところがある。そうなると、会社がそれまで培ってきたノウハウなどの「無形の資産」のバトンの継承が上手くいかなくて、滞っている部分がある。

 

十分な社員教育も経験もないまま、薄っぺらなまんまの若手社員はもがき苦しみながら、自分の頭の上のハエを追い続ける日々。誰かに助けを求めたくても、昔のようなレジェンドの「声」は封印されたまま。

 

これってまさに、「背の低い台形」なのでは?

 

そんなことも気付かせてくれた「神回」の放送を出来るだけ多くの方に聴いて頂きたい。

radikoのタイムフリーだと1週間は聴けるので興味を持たれた方はこちらから。