”稙”と”晴”が仕掛けたホトトギスの托卵作戦は伊達家に繁栄をもたらした!? | 仙台城 謎の覆面ガイド「すこっち」のブログ

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平日はフツーの会社員、しかし週末は伊達政宗の居城「仙台城」にてボランティアガイドを務める謎の男、「すこっち」。
ウィスキー好きで名付けたハンドルネームで、ジャンルを問わず、縦横無尽にブログで語り尽くします。

あなたも「すこっち」に酔いしれてみませんか?

どうも、すこっちです。(^o^)

 

最近、多賀城図書館で偶然”漫画コーナー”を見つけた。

 

いやね、漫画が置いてあることは前から知ってはいたんです。ただ、ぱっと見渡した感じ目立つところには無いし、場所を聞くのもなんだしなと思って、蓋をしておきました。

 

そしたら、日経新聞を読みに行った際、新聞コーナーのすぐ近くにあったんです、漫画コーナーが。でね、見渡してみたら結構いい感じのラインナップが置いてあるんです。小難しい歴史ものや文学作品を漫画化したものもいっぱい置いてある。これは、使えるね。字ばっかしだと拒絶反応を起こしてしまうアタシでも、漫画だったら楽しーく学べるはず。(たぶん)

 

先日その漫画コーナーの中に千葉真弓先生の「独眼竜政宗」という大型本の第1巻を見つけました。買ったら2,000円ぐらいする代物なんで、速攻で借りました。

 

いやあー大変タメになるし、面白い。やっぱ漫画って本当にいいもんですわ。

 

そんな宝石箱のような本の中に政宗様のおじいちゃんの伊達晴宗さんとひいおじいちゃんの伊達稙宗さんを中心とした家系図が載っておりましたので、みなさんにも紹介しますね。

 

はい、それじゃあここでみなさんにちよっくらワークをやってもらうとしますか。

 

まず初めに、ひいおじいちゃんである”稙宗”さんのお子さんの数は何人か数えてください。

数え終わりましたか?結構いい感じで、数えましたでしょ。

 

正解は女性が7人、男性が14人の合計21人でーす。そのうち男子1人、女子2人が夭逝(成人前に亡くなることね)しています。

 

あーそうそう、大事なことを言い忘れていました。ちなみに稙宗さんの場合、名前が”タネ”だけに(でも、それは偏諱でしょ)正室の他に生んだ母親は7人いるということが分かっています。

 

21人ですか、ずいぶんと頑張りましたなぁ稙宗公は、、、。(-_-;)

 

続いて、上から数えて5番目の長男である跡取りの”晴宗”さん。

 

じゃあ、同じくお子さんの数を数えてみましょう!

 

さっきよりは数えやすいかな。正解は6男5女=11人でした。(直宗早死)

 

さっきの稙宗さんの21人と比べると、数は半分なのですが、アンビリバボーなことが。

子供の家系図の上を見ると、晴宗と久保姫としか書かれていません。

 

そうなのです!な、なんと6男5女=11人は晴宗&久保姫の共同作業で、生母は久保姫様オンリー、つまり一人で11人を産んだということなのですよ。

 

すごいとしか言いようがない。二人の仲睦まじさは、以前のアタシのブログも書いたとおり、

晴宗さんのリアル「略奪婚」ですから、劇的と言えば劇的なんでしょうけどね。

 

 

 

じゃあ次が、ラストのワークになります。

 

政宗様のお父さんの輝宗公のお子さんの数を数えてみてください。

 

長男の政宗様を筆頭に全部で男子が二人で、女子が二人(夭逝)

 

成人し、たった二人の兄弟も後々は微妙な関係で、小次郎さんは表舞台には出て来ないわね。

 

見方を変えると、よくまあ政宗様が一本立ちして、伊達家の屋台骨を支え続けたねぇといったところでしょうか?やっぱ持ってるわ。

 

でも、よーく家系図をご覧あれ!実は稙宗公と晴宗公のお子さんは女子は有力な武家に嫁いでいて、男子はそれなりの有力な武家を継いでいる。つまり、こうしたホトトギスがウグイスの卵を追い出して、自分の卵を生んで育てさせる托卵のように、結果的には他家を乗っ取り、自分とこの支配下に置くというハプスブルク家がやったような作戦が完遂されて、その基盤があっての政宗様の大偉業になったということなのですよ。(まあ、”稙宗”と”晴宗”の6年に及ぶ”天文の乱”という親子喧嘩もありましたけどね)

 

影に隠れてますが、稙宗の息子の実元(さねもと)の妻が晴宗の娘で輝宗公の妹君を娶っているというのもすごい話ですよね。(年の差どのぐらいあったんだろう)

 

以上、伊達家のコアな3世代にまつわるお話でした。m(_ _)m