必要なのでしょうか?この作業、誰も疑問に思わないの? | 仙台城 謎の覆面ガイド「すこっち」のブログ

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平日はフツーの会社員、しかし週末は伊達政宗の居城「仙台城」にてボランティアガイドを務める謎の男、「すこっち」。
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どうも、すこっちです。(^_^)

 

とある2月の日曜日。

 

アタシとカミさんは同じテーブルで別々な作業をしていた。

 

アタシは親の確定申告の手伝いとして、源泉徴収票やら保険料の控除証明書なりを整理し、それらを専用用紙にペタペタ貼り付ける作業をしていた。

 

一方カミさんは、某食品メーカーのプレゼント企画に応募するとかで、包装紙に印字された応募券を切り取って、レシートと一緒にハガキに貼り付ける作業を行っていた。

 

二人とも一心不乱に、ペタペタは貼り付け作業に勤しんでいるとは、なんとも仲睦まじい日曜の午後の風景ですこと。

 

って、おい!なんかおかしいとは思いませんか?

 

まずはアタシがやっていた確定申告の用紙に必要書類をペタペタ貼る作業ね。まあ、確かに今じゃあe-taxが浸透しだしてて、スマホで申告が出来ちゃう。とは言え、申告は本来当事者本人か税理士が行うもの。古希を過ぎた両親がいきなりスマホで申告というのはどうやっても無理がある。それに、システム全盛の時代って意外と諸刃の剣でね、アナログでやっていた方が、数字をしっかり見れて、把握して、頭に入るというメリットもある。(システムは自動計算だから、電卓を叩くこともないからね)

 

でね、この書類ペタペタなんだけど、専用用紙の下の方の説明に「e-taxで申告をすると、添付書類は不要です」と書かれてある。いや、ちょっと待ってよ!「アナログだと大変でしょ、e-taxにすればそのペタペタ作業はいらないんだよ。だから、e-taxにしませんか?」的な誘導尋問。そっちに寄せていきたいという意図は分かります。だったらさ、そもそもアナログ申告でも別に添付書類って必要ないのでは?

 

まあ、なんとなくe-taxよりもアナログ申告=紙申告のほうが多いんだろうという察しはつく。ならば、いっそのことアナログ申告も添付書類不要にしてくれたらいいのに。紙書類にペタペタ貼った書類なんて、税務署のパートの職員さんがどの程度のクオリティでチェックをしているもんだか分からないですし、なにより煩雑でチェックに手間も時間も掛かる。そして、その後の膨大な紙資料を保管するスペースだって確保しなきゃあならない。

 

次にカミさんの方のプレゼント応募のペタペタね。

 

自分とこの商品を一定数買ってくれた方だけにプレゼント企画で還元をしたいという意図は分かります。だから、本当に買ったのかどうかを確認する意味でレシートを貼ってよこせという仕組みも理解できます。

 

でもさ、じゃあそのハガキにペタペタ貼られたレシートやら応募券を誰がチェックすんのよ?

その会社の社員さんだかパートさんがするんだろうけど、そんなハガキの山を手分けしてペタペタされたハガキのテープを剥がしたり、レシートの中身を確認したり、応募券の数をチェックしたり、その後の残骸を整理したりと、全くもって無駄なルーティンワークだとは思わないんですかね。

 

確定申告時の添付資料のペタペタ後、プレゼント企画の応募ハガキのペタペタ後。いずれにも共通しているのが、お役所や会社側が従業員に「お給料を払っているんだから、指示された仕事をしてください」的な上から目線で、抱えているマンパワーを奴隷のようにこき使う風習が未だにはびこる”ジャパン・スタンダード”のように思えてならない。

 

時間給、月給、給与形態はいろいろあるけれども、砂を噛むような空虚な業務は仕事の効率化を図って、極力減らすか、排除する方向に持っていくべきである。そして、同じ仕事をするにしても、もっと創造性のある、やりがいのある仕事に労力を振り向けてもらったほうが会社としての生産性は上がるんじゃないかとアタシは思う。(もちろん、得意、不得意はあるだろうけど)

 

税務署はアナログ申告も添付書類のペタペタを止めて、e-taxへの誘導はもっと別なアイデアを考えればいいし(ポイント還元とか)、プレゼント企画も買った人だけなんてセコいことを言わないで、応募したい人に応募させてあげればいいし、なにか応募券ペタペタに変わるアイデアが模索できるはず。

 

とにかく、「今日も どこかでデビルマン」じゃないけど、今日も どこかでペタペタ貼り、今日も どこかでペタペタ剥がし、今日も どこかでペタペタ書類の確認が行われているのかと思うと、「あゝ無情」と言いたくなってしまいます。(-_-;)