「技術者の帽子をとって、経営者の帽子をかぶれ」とはこれいかに? | 仙台城 謎の覆面ガイド「すこっち」のブログ

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平日はフツーの会社員、しかし週末は伊達政宗の居城「仙台城」にてボランティアガイドを務める謎の男、「すこっち」。
ウィスキー好きで名付けたハンドルネームで、ジャンルを問わず、縦横無尽にブログで語り尽くします。

あなたも「すこっち」に酔いしれてみませんか?

すどうも、すこっちです。(^o^)

 

お正月休みが明けたばかりだというのに、世の中は三連休モード。

 

元はと言えば、成人の日がハッピーマンデー制度に組み込まれてしまってからのこの仕組なんですけど、以前であれば、15日なので元旦から2週間後というちょうど良さだったのに。

 

みなさんはいかがお過ごしでしょうか?

 

アタシは昨日の土曜日もお仕事で夜の8時まで残業っていう、新年の手加減モードとは全くの無縁なのであります。

 

そんでもって、今月の17日からいよいよ放送大学の単位認定試験が始まる。

 

そんなこんなで今日も朝から図書館で試験勉強をしておりました。(-_-;)

 

教科書をめくっておりましたら、なかなか興味深いことが載っていたので、みなさんにもかいつまんで紹介をしたいと思います。

 

1986年1月、NASAにおいてスペースシャトル・チャレンジャー号が打ち上げ直後に爆発し、7人の乗組員全員が死亡したという事故が発生しました。

 

皆さんの記憶にもうすらぼんやりとでも残っているでしょうか?

 

実はこの事故、単なる「事故」ではなく「人災」だったのでは?という疑惑があったことを当時の日本のメディアはほとんど報じていない。

 

なんでも、爆発の直接の原因は固体燃料ロケットブースタのつなぎ目を塞ぐ巨大な環状のゴムが当日の記録的な低い気温によりその密閉機能を十分に果たせず、高温の燃焼ガスが外へ漏れ出たことだった。低温のときにゴムが硬化して密閉機能が落ちることは、それまでの何回かのシャトル打ち上げ後の検査で分かっていた。ロケットブースターの開発・製造を担当する会社の技術者であるボジョリーさんは、「このままだとヤバイよ!早く調査をして改善したほうがいいですよ。」と上司に訴え、NASAへも連絡をしていたのですが、会社もNASAもこれを黙殺。

 

チャレンジャー号の打ち上げ前夜に現地の気温が相当な冷え込みになることがわかり、急遽会社とNASAの間で電話会議が招集された。ここでもボジョリーさん、必死に「おいおい、本当にヤバイよって、このまま打ち上げたら燃料漏れが原因で爆発すっかもしんねーけど、イイの?」とさんざん訴えたが、会社の上級副社長は技術担当副社長に対して、こう言ったそうです。

 

「技術者の帽子をとって、経営者の帽子をかぶれ」

 

結果、打ち上げは決行され、みなさんがご存知のあの爆発事故が起きましたとさ、どんとはれ。

 

でね、この一件、みなさんはどのように受け止めますか?

 

人としてね、赤い血が流れている生き物だったらよ、どー考えたって乗組員7人の命が大事でしょ!しかも、前々から「寒くなったら、ゴムが固くなって燃料漏れてるぞ!」って指摘されていた分けですから、早い話が燃料が漏れてるの知っていてスペースシャトルを飛ばしてたってことになる。

 

そんで打ち上げ前日、緊急で電話会議を開くくらいだから、一応「こりゃあ本当に危ないかも」という認識はあったんでしょう。でも、「今まで大丈夫だったから、今回もなんとか行けんじゃね」という福島第一原発事故前の津波想定のように、屁の突っ張りにもならない楽観論。結局は予算をケチるという結論をゴリ押しして、最悪の結果を招くというどこかで聞いた昔話。

 

いったい幾度、こんな事を繰り返せば気が済むんでしょう、権力者たちは、、、。(-_-;)(-_-;)

 

薬害だってそう、何回繰り返してんのかねぇ~今回のコロワクなんて世界規模の薬害だよ。

 

これが当てはまるのかどうか分からんけど、昔、昔日本に福田赳夫という総理大臣がいましてね、1977年のダッカ日航機ハイジャック事件において、連合赤軍の犯人グループの要求を呑み、身代金の支払いおよび超法規的措置による犯罪者の釈放に応じた時にこう言いました。

「人命は地球より重い」

 

英語で言うと、

 

Human life outweighs the earth.
(一人の生命は地球より重い。)
 

結局のところ、損得勘定はあとからでもいいのでは?

 

大事なことは人として、自分がどう判断し、どう行動をすべきかということなんじゃないかとアタシは思いました。

 

経営者の帽子よりも 価値のある帽子があるのでは?