「さん付け運動」さえ実行出来ない連中は何にこだわっているの? | 仙台城 謎の覆面ガイド「すこっち」のブログ

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平日はフツーの会社員、しかし週末は伊達政宗の居城「仙台城」にてボランティアガイドを務める謎の男、「すこっち」。
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どうも、すこっちです。(^o^)

 

アタシが2月の人事異動で今の職場に異動になったとき、その職場では役職が取締役だろうが次長だろうが課長だろうが係長だろうが、一般社員だろうが、みんな「さん」付けで呼ぶという「さん付け運動」が展開されていた。

 

これは、担当の取締役がフランクな関係を求めて勝手に始めたことでは決してなくて、親会社からそうしろという命令なのである。

 

どうやら、コーポレート・ガバナンスと(内部統制)とか、風通しの良い職場の雰囲気づくりという狙いがあるらしい。

 

でね、アタシも最初は違和感があったけれども、これはこれで慣れてしまうと、ひじょうに具合が良いのです。いちいち「○○取締役」とか「○○次長」とか、形式張って呼ぶよりも堅苦しくなくて、ある程度の上下関係は保ちつつ、お互いフラットな感覚で意見を言ったり、提案をしたり、相談されたりと、とても風通しの良い職場に仕上がっているとアタシは感じている。

 

しかし、である。何事においても、固定観念の凝り固まった抵抗勢力というものが存在する。

 

親会社の決め事という、いわば「NO」という返事なんて到底出来ないはずのこの「さん付け運動」なのですが、なぜか、同じ会社内でありながら、フロアの違う部所と他のセクションでは、重い腰がなかなか上がらず、未だに実行に至っていない。

 

えっ、なんでって思いませんか?

 

だって、今まで「名前+役職」で呼んでいたのを、「○○さん」って呼ぶだけだよ。

しかも、親会社からの命令だったらすぐにやらなきゃいけないんじゃないの?別にそのセクションのトップがさ、部下を集めて「明日から、俺のことは役職ではなく”○○さん”って呼んでくれ、役職で呼ぶの禁止な!」って一言言って、部下が最初はぎこちないだろうけど、「○○さん」って呼ぶように習慣化していけば、済む話じゃん。

 

果たして、「役職呼び」に慣れた上役がその響きのエクスタシーを手放したくなくて、部下になんの指示も出さないのが原因なのか?それとも、部下が上役をさん付けで呼ぶという行為に対して、及び腰なため、相変わらず面倒なのでそのままにしているのが原因なのか?

 

まあ、おそらくは前者の可能性のほうが圧倒的に高いんでしょう。前述した通り、そのセクションのトップが上下関係という階段を降りてきて、「いいから、気にしなくていいから、明日から○○さんと呼んでくれ、これは親会社からの指示で、決定事項なのだから」と言ってしまえばいいだけなのだから。

 

アタシから言わせれば、こんな「さん付け運動」など、極端な話、今日からでも明日からでも出来る造作もないことが出来ないとはちゃんちゃらおかしい。いったい、何にこだわってるというのでしょう。正直、こんな簡単なことさえ実行出来なくて、高い給料をもらっているんだとすれば、給料を返上して欲しいくらいだわ。

 

人間の脳は、変化を嫌うように出来ているのだという。

 

人間の頭蓋骨に脳みそがパンパンに詰まっているのはせいぜい30歳ぐらいまでで、30歳を境に脳の前頭葉(前の方の部分)は萎縮し、劣化する。そうすると、創造性や意欲が低下し、人間は変化を好まなくなる。つまり、老化や高齢化によって前例踏襲主義(変化を嫌い、以前の成功体験に固執する)を好むようになるんだとか。

 

ひょっとして、これが原因だったりして?

 

かくして、明日、アタシが職場に出社しても、相変わらず、「さん付け」と「役職付け」の併用が飛び交うという、変な職場なのは変わらないのでしょうな。(-_-;)