コメント力を鍛える?楽天の選手に求められるもの | 仙台城 謎の覆面ガイド「すこっち」のブログ

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平日はフツーの会社員、しかし週末は伊達政宗の居城「仙台城」にてボランティアガイドを務める謎の男、「すこっち」。
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どうも、すこっちです。(^^♪

 

いやー我が楽天イーグルスが、なんとか3連戦の3連敗は阻止した。

 

ホーム交流戦の対ヤクルト戦。まあ、なんつっても昨年のチャンピオンチームですから、試合が壊れた第1戦目はともかく、第2戦目の楽天が3点リードしたあとに一挙に逆転して引き離すところあたりは、試合巧者だねぇ~と思わず声が出てしまうほどの横綱相撲でした。

 

とは言え、とりあえず浅村の3打点と則元の力投で一つ返したあたりが、楽天の成長の跡がうかがえるかなぁというところでしょうか。

 

ただね、これは毎回思うんだけども、そのーヒーローインタビューでのインタビューアーとお立ち台に上がった選手との掛け合いがなんだかとても残念なものに感じているのは果たしてアタシだけでしょうか?

 

まず、残念その1がインタビューアーの質問ね。

 

「あの場面はどういう気持ちで打席に入りましたか?」

 

「今日の投球はどのあたりが良かったんでしょうか?」

 

「打った時の感触を教えてください。」

 

「最後に今後の意気込みを聞かせてください」

 

「集まってくれたファンの皆さんにメッセージを」

 

とにかくね、毎度毎度同じような質問がほとんどなんだけど、例えば、「浅村選手のこういうコメントを引き出したい!」とか、「則元投手ならにこの質問になんて答えるんだろう?」」とか、ファンの皆さんが「よくぞ、それを聞いてくれた!」みたいな質問を考えてみようとは思わないんですかね。

 

そりゃね、選手に配慮して、答え辛い質問や回答に詰まってしまうような質問は避けるという掟もひょっとしたらあるのでしょう。バックに質問の脚本家がいて、こういう質問をしろよ!と指示を受けているのかもしれません。

 

でもね、当たり障りのない予定調和な質問ばっかりじゃあ、ある意味選手もコメントに困ってしまいますよね。だいいち選手の個性が現れ出て来ない。その辺はもっとインタビューアーの方に努力をして欲しいなあと思うのです。

 

でね、もっと努力をして欲しいのが楽天イーグルスの選手たち。

 

確かにね、プロ野球はファンあってのものだし、勝ち試合をファンの面前で見せてあげるのが一番のファンサービスなのは理解出来ます。だからと言ってね、今日の試合で活躍した投打のヒーローをお立ち台に招き入れて、スタジアムに居残ったファンがその選手の発言に注目をしているその場面で、仮に前述したインタビューアーの質問に難があったとしても、「はい」とか「良かったです」とかって、放送局の中継で街頭で突然マイクを向けられた小中学生じゃないんだよって!浅村なんか10年選手なんでしょって!西武時代には何度もヒーローインタビューも受けて来たんじゃないの?

 

これは、浅村だけじゃない、楽天の他の選手にも言えること。まあ、若手はこれから勉強ってことで、目をつぶる部分はあるんだろうけど、10年選手はもっと考えなきゃとアタシは思うなぁ~。

 

かつて、プロレスの全盛時代。新日本と全日本がしのぎを削っていたその時代。プロレスラーのコメントと言えば、「なめんなよ!」とか「タコ、こら!」とか「ぶっ殺してやる!」といったチンピラのケンカに毛が生えたようなコメントがほとんどだった。

 

これが闘魂三銃士や四天王の時代になって、少しは改善された。天才武藤敬司はさすがに頭がいいのとアメリカ経験がものを言って、殺伐とした雰囲気の中での予定調和なコメント一辺倒ではなく、気の利いた彼特有の個性を感じるようなコメントが随所に見受けられた。蝶野正洋も「アイ アム 蝶野」という「ディスイズ ペン」並みの英語表現を前面に押し出しているところは置いといたとしても、彼のクレバーさを感じさせる、張りの利いた声で繰り出されるコメントにはそれなりのメッセージ力を感じた。

 

そして、時代は移り、棚橋弘至と内藤哲也である。この二人はコメント力=選手の魅力であるということを十分に認識している。ファンが自分たちのファイトだけではなく、コメントに期待しているということまでちゃんと分かっている。「棚橋が何を語るのか?」、「内藤がどうやって嚙みつくのか?」ファンが求める選手の付加価値にきちんと答えてくれている。

 

つまり、プロレス界でさえもこれだけ、ことファンへの「コメント」に対して、変わってきたということなのである。一部の選手の中には「コメント力」を磨くことが、自分の付加価値を高めることになるということを理解して、自分の魅力を高めるためにメッセージ力を高めて来たということなのである。

 

それに引き換え、日本プロ野球界はどうだろう?コメント力がある選手と言えば、皆さんはだれが思い浮かぶだろうか?ビッグボスこと新庄剛志が一人でけん引している感が否めない気もするが、西武ライオンズの山川なんかはヒーローインタビューの機会が多く場慣れしていることもあってか、コメントには落ち着きがあり、自分の気持ちをきちんと言葉に出せているように思う。

 

ファンは確かに選手の活躍を期待している。でも、そこにプラスアルファのファンを喜ばせることが出来るツールがあるのに、なぜ使わない?どうして、もっとコメント力を磨こうとしない?もし、そのツールを磨いたとしたら、もっとファンは惹きつけられ、グッズは売れ、球場に足を運び、メディアも取り上げて、良いこと尽くしのはずである。

 

球団がそこんとこ、どう思っているのか?アタシのような者には分かりませんけど、ただただもったいないなぁと感じてしまう、今日この頃のすこっちでありました。(^O^)