プロ野球版「関ヶ原」を堪能した一部の皆さん、共感しましょう! | 仙台城 謎の覆面ガイド「すこっち」のブログ

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平日はフツーの会社員、しかし週末は伊達政宗の居城「仙台城」にてボランティアガイドを務める謎の男、「すこっち」。
ウィスキー好きで名付けたハンドルネームで、ジャンルを問わず、縦横無尽にブログで語り尽くします。

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どうも、すこっちです。(^^ゞ

 

東京ヤクルトスワローズ、日本一おめでとうございます!

 

そして、名勝負は好敵手がいなければ成り立たない。そういう意味では、アムロVSシャア、孫悟空VSベジータ、大空翼VS日向小次郎のような、後世に語り継がれる素晴らしい戦いを魅せてくれた東京ヤクルトスワローズとオリックスバファローズにあらため敬意を評したいと思います。ご苦労様でした。

 

いやぁ~それにしてもね、いったいどんだけの人がこの熱戦をご覧になっていたんでしょうか?

 

2年連続最下位から優勝同志の対戦。野球にあまり詳しくない一般ピープルズにしてみれば、イマイチ知名度が低くって、ピンと来ない顔合わせと思われた方も多かったことでしょう。

 

それに加えて、2年連続ソフトバンクホークスの4勝0敗のストレート決着という結末に、「やっぱりパとせじゃ、パの方が実力が断然上だよね」とか、「ジャイアンツダメダメじゃん、それを独走させてる5球団はもっとダメダメだね」とか、セリーグへのダメ出しが噴出して、日本シリーズの権威が著しく失墜していましたから、なおさら注目度が薄かったのではないかと思います。

 

「一番盛り上がらない関ヶ原」。

 

日本シリーズと言えば、歴史上で言う「関ヶ原の戦い」のようなものですが、一線級の選手が目白押しなんだよ、という野球ファンの思惑とは対照的に世間一般の視線は冷めていたのかもしれません。

 

しかし、いずれも熾烈なペナントレースを勝ち抜いてきた両チーム。

 

蓋を開けてみれば、「えっ、まだ終わんないの?」、「うわぁ~、ここで追い付くかい」と手に汗握る好勝負のオンパレード。アタシ的には楽天のいるパリーグを制したオリックス押しで応援をしていたんですが、試合を重ねていくうちに、いつの間にかヤクルトの雑草集団っぽい全員野球にどんどん心が惹かれていく自分がいることに気付いた。まるで、最初はそんなに好きでも無かった異性に徐々に惹かれていって、惚れてしまうみたいなそんな気分だった。(^o^)

 

それにしても、こんなアツい日本シリーズを魅せてもらったのは、いつ以来だろう。

 

アタシの記憶の中ではやはり、野村克也監督が率いたヤクルトと森祇晶監督の西武が戦った、1992年と1993年の日本シリーズですかね。いやーあの日本シリーズは素晴らしかった。

以前はデーゲームですから、リアルタイムで見たくてもまともに見られない。ってことは、あれはダイジェスト版を見ていたのかなぁ~、それでも記憶に鮮明に残っているのが、日本シリーズの素晴らしいところだわね。

 

今回アタシは、あまりの感動にほだされて3度スポーツ新聞をコンビニに買いに行った。

普段は気にも留めないコンビニの入り口にあるスポーツ新聞の棚を見ると、気持ち減っているようで、ひょっとしてアタシと同じ気持ちになった人が買っていったのかな、なんてことを妄想した。

 

今日買い求めたのが、こちら。↓

 

 

テレビで高津監督が胴上げのされるシーンも拝見しました。確か、10回ぐらいしてもらったみたいなんだけど、絵的にはあんまし綺麗には上がっていなかったんだよね。あれって、詳しい人に言わせると胴上げも上げる方と上げられる方で、「いかにも胴上げしてる~」って思わせるような「上げ方」があるんだそうで、ヤクルトナインはそういうところも来年のために、掘り下げて研究しておいて欲しいですな。

 

でね、この一面の高津監督の手記の中で、凄い良いことが書かれていたんで、2つ紹介しますね。

 

 

まず、一つ目。

 

「僕は野村監督のもとで~」からの部分で、「僕も監督になって、絶対ネガティブなことは言わないようにはしている、こうしましょうああしましょう、こうすれば大丈夫、というような見方なので、これやったからダメじゃんというようなことは、全体的には絶対言わない。個人的にはこうしなきゃいけないとか、反省点だねというのはもちろん言うけど、みんなの前では絶対前向きに「よしやってやろう」となれるようなことをイメージする、そういう気持ちになれる言葉というのは探して言うようにしている。

 

いやー素晴らしい!!(^^)!

 

今の世の中、右を見ても左を向いてもネガディブキャンペーンばっかりである。何かって言うと、人の揚げ足を取るマスコミや週刊誌、会社にその他のコミュニティ。上が人を褒めること、ポジティブな言葉を掛けてあげることで、モチベーションが上がり、期待する結果に近づくはずなのに、なぜかそれをやろうとはしない、お金は一銭も掛らないのに。(-_-;)

 

けちょんけちょんになじって、叱咤してそこから這い上がる的な「巨人の星シンドローム」は今から30年以上前の昭和世代の古くさい幻想である。やはり、高津監督のように、「どうやったら、選手のパフォーマンスを最大限に引き出せるか」を考えて、言葉を紡いでいくということが求められている時代なのである。ただし、それにはきちんとした人間性が備わっていなくてはならない。文中にある「そういう気持ちになれる言葉というのは探して言うようにしている」というのは、野村克也さんの教え「野球人である前に一人の社会人である」という教えが根底にあって、メジャーや独立リーグでの学びや経験を高津監督が体に染みこませて、着実に人間性を高めて来たから「探して言える」のだとアタシは思う。

 

そして、二つ目。

 

「練習の時に話す言葉のほとんどは野球に関係の無いことが多い。「昨日なに食べた」とか、「家族元気か」とか(中略)監督なんてペラペラ話しても萎縮するだろうし、だからといって偉そうに威張ったりするのも大嫌い。向こうから話し出すのもすごく難しいと思うから、出来るだけこちらからコミュニケーションを取るようにしている。でも、ロッカールームにはほとんど行かない。通るときに、チラッと中は見ることはするけど、あまりズカズカ行かない。絶対みんな身構えちゃう。監督が行っちゃうとリラックスできないので、極力行かないようにはしている。」

 

これも、あっぱれ!!(^^)!

 

なんだろね~、こういう上司ばっかりだったら、パワハラ、セクハラ、モラハラなんて死語のはず。

そうなんだよ、仕事に関係の無い雑談で心を和ませて頂戴よ!だって、選手は部下は目の前のことをそりゃあ、いの一番に考えているよ!いまさらあーでもない、こーでもないと言った「評論家気取り」の講釈はいりません!ってね。これも、人間性なんだよねぇ~、「重みのある人」とそうでない人の違い。

 

だからといって、ダメなモノはダメ!という「是々非々」な部分を全て否定してははならない。

 

高津監督は昔からの「思い込んだら~試練の道を~♪」的な要素と「ナンバーワンにならなくてもいい、もともと特別なオンリーワン♪」的な要素を上手く融合させて、バランスを取って、大願成就したということなんではないでしょうかね。

 

「絶対大丈夫」が今年の流行語大賞を受賞して欲しいと願う、熱戦明けの日曜日のすこっちでした。

 

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