すこっち、「イスカンダル」の意味を知る | 仙台城 謎の覆面ガイド「すこっち」のブログ

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平日はフツーの会社員、しかし週末は伊達政宗の居城「仙台城」にてボランティアガイドを務める謎の男、「すこっち」。
ウィスキー好きで名付けたハンドルネームで、ジャンルを問わず、縦横無尽にブログで語り尽くします。

あなたも「すこっち」に酔いしれてみませんか?

どうも、すこっちです。(^^ゞ

 

「イスカンダル」とは何ですか?

 

日常を普通に生活していて、恐らくこんな質問をされることはまずないでしょう。

 

アタシと同じアラフィフ世代世代の方(主に男性)であれば、この質問には即答のはず。

 

「そりゃあ、宇宙戦艦ヤマトに出てくるイスカンダルでしょう。」

 

おっしゃるとおり、ごもっとも。あの有名な主題歌にも唄われているものね。

 

「宇宙の彼方、イスカンダルへ 運命背負い 今飛び立つ~♪」

 

アタシも今回、ご縁があって「宇宙戦艦ヤマト2199」というリメイク版を第1話から観始めたんで(現在17話までコンプリート)、なんでヤマトがイスカンダルという遠い遠い惑星に行くハメになったのかということも、よーく理解した。(^^ゞ

 

ところが、である。この「イスカンダル」という神秘的なワード、そして響き。

 

今まで単なるフィクションであるアニメの惑星名というレッテルを勝手に脳細胞が貼り付けていたけれど、この名前が原作者がテキトーに名付けたとは思えないでいた。

 

そしたら、今日ひょんなことからこの「イスカンダル」の語源に辿り着いてしまったのです。

 

このブログを継続して購読されている方はご存じなのですが、実はアタシは放送大学の1年生なのです。んでもって、そこで履修している科目で「国際理解のために」という科目があるんです。

 

宗教問題に始まって、国際紛争、領土問題と世界のてんこ盛りの問題を紐解くような科目なんです。

でね、これにも中間地点での課題提出がありまして、今日その課題問題の解答するのに教科書とにらめっこをしていたところ、思わず目が留まりました。

 

教科書の82ページにはこう書かれていたのです。

 

「アレキサンダーの名前を冠にした都市にエジプト第二の都市アレキサンドリアがある。アラビア語ではイスカンダリーヤである。またアフガニスタン第二の都市でターレバンの根拠地であったカンダハルもイスカンダーリヤのなまったものとの説がある。現在でもイスカンダールというのはパキスタン人に多い名前である。」

 

どうです!凄い発見でしょ!(興味のない人には退屈でごめんなさいm(_ _)m)

 

つまりね、当時アラブを治めていたアケメネス朝ペルシア帝国っていうのは、早い話が傍若無人な国家で、庶民は圧政に苦しめられていたんです。そんな時に西の方からスーパーヒーローが現れた。その名は「アレキサンダー大王」。彼が大遠征でもって、軍隊を率いてきて、この悪者帝国のアケメネスを滅亡させる。庶民は狂喜乱舞だね。なんで、よそ者に自分たちの郷土を征服されてしまうことにはなったんだけど、アレキサンダー大王は善政をやってくれたんで、民衆には指示されて国も治まった。

 

その後、彼は去る分けですが、ギリシアとペルシアの文明が融合し、ヘレニズム文化(学校で習ったよね)なるものが発展したという分けなのです。

 

そんでもって、根強く残った英雄の名前と功績をアラブ人は都市の名前として残した。

 

それが、アレキサンダー=アレキサンドリア=カンダハル=イスカンダーリヤ=イスカンダル

 

ちなみに、これが宇宙戦艦ヤマトのイスカンダルと本当に関係があるのかを念のためウィキペディアで調べてみたところ、こうありました。

 

「イスカンダル (宇宙戦艦ヤマト) - アニメ『宇宙戦艦ヤマトシリーズ』に登場する架空の惑星。名前の由来は、SF設定の豊田有恒が、アレキサンダー大王の別名から名づけたと語っている。」

 

おぉードンピシャじゃあ、あーりませんか!!(^o^)

 

ガミラス帝国の容赦ない遊星爆弾の攻撃で壊滅的な被害を受けた地球。

 

人類は地底に潜み、滅亡の日までをカウントダウンするような有様。

 

夢も希望も無くなった人類に一縷の望みを与えてくれたのが、、遙か彼方の惑星「イスカンダル」。

 

その星を目指して、人類の希望を一身に委ねて、ただただヤマトは宇宙を突き進む。

 

そして、その惑星の名前の由来はかつてアラブ人を救ってくれたヒーローの名前だった。

 

現役大学生と「宇宙戦艦ヤマト2199」の鑑賞を現在進行形で進行中のすこっちが、このタイミングでイスカンダルの意味を知った。

 

なんという偶然、なんという巡り合わせ、もう奇跡としか言い様がない。

 

アタシが「宇宙戦艦ヤマト2199」を観る気になっていなければ、「国際理解のために」という科目を履修していなければ、この日は永遠にやって来なかった。

 

「それが、どーした!」と、言いたいヤツには言わせておけばいい。

 

このブログをご覧のみなさんにもアタシの世紀の大発見(そうなのか?)をお伝えすることが出来たし。

 

この知識がどこでどんな風に役に立つのかは分からない。下手をしたら、一生役には立たないかもしれません。でもいいのさ、それがトリビア、無駄知識。

 

知っている人だけ、分かる人だけ、その響きを聞いて、目にして一人悦に入る。

 

そんなことの積み重ねなんだよね、人間なんて、人生なんて。

 

「あのさー、宇宙戦艦ヤマトが向かう惑星イスカンダルの名前の由来って知ってる?」

 

飲み会の席で、あなたの口からこの質問が出てくる日をアタシは心待ちにしているよ!

 

もし、「使ったよー」って方がおりましたら、コメントでの報告をお待ちしております。m(_ _)m