どうも、すこっちです。(^o^)
今日10月24日はアタシにとって前々から予定のあった日。
楽天生命パークの楽天VSソフトバンク戦のチケットを事前に購入済みだったのです。
しかも席は一塁線とライトスタンドの間辺りに高くそびえる「イーグルスタワー」。
実は前々から、あのタワーで観戦したらどんな感じなんだろう?と気になっていた。
そしたら、意外とこの席は人気席らしく、思うようにチケットが取れない。で、ようやく取れたのがこの日だったのです。
その「初イーグルスタワー観戦記」については、明日お伝えするとしまして、今日の本題。
楽天生命パークの試合開始は14:00だったので、アタシは調度いいかなあと思って、早めに自宅を出て、「マイ大学」である学習センターで勉強をしようと考えた。ただ、10時にならないと学習センターは開かない。そうだ、仙台城に行ってちょっくら散策と絵になりそうな写真でも撮ろうかなと仙台城へと向かった。
仙台城に着いたのが9時20分ぐらい。そしたら、大型バスが止まっていて、ぞろぞろと学生のがバスから降りてくる、降りてくる。そんな行列を横切って車を駐車場に止めた。
そうか、修学旅行生の団体か。それにしても、日曜日のしかもこんなに早い時間からとは、ずいぶんと思い切った行程を組む学校もあるもんだ、と思いながらアタシは散策を続けていたんですが、
ふと、こんなことが気になった。
「さてさて、修学旅行の目玉観光地である仙台城で、このご一行はどんな過ごし方をするのかな?」
そこで、ミッションインポッシブルのスタートである。
いわば、ここで現役ガイドのアタシが観光客になりすまして、修学旅行生をウオッチ&定点観測を行ってみようじゃあーりませんか!ということなのだ。
おおーなんと画期的なアイデアでしょう。今まで、修学旅行生のガイドというのは当ボランティア会は何度も引き受けては来たけど、修学旅行生に紛れて、学生&先生方の生の声を聞くというミッションは行われたことが無い。(>_<)(まーそんなことを思いつくのはアタシぐらいか)
てな分けで、突然の勝手に「一人スパイ大作戦」の始まり、始まり~。
騎馬像前にはカメラマンさんがスタンバイしていて、お決まりの集合写真をパチリ!
それが終わると、引率の先生&バスの添乗員さんから集合時間の伝達があり、それまでは自由行動と相成りました。
集合時間までおよそ30分、各々がトイレに行ったり、思い思いに仙台市内を一望できるロケーションを楽しんだり、記念撮影をしたり、見聞館で資料や動画を観たり、仙台城での一時を楽しんでいたようである。
と、まあここまではアタシが観て、写真撮影した通り一辺倒な報告なのですが、ここから先は実際にアタシがガイドとしての目で見て、会話を小耳に挟んで、感じたことの報告です。
バスの添乗員さん2人が旗を持って、集合時間まで待機している。
昔はバスガイドさんが必ずバスに同乗してくれて、観光地の案内もしてくれたものだが、今では現役のバスガイドさんというのは異様に少なく、ほとんどが添乗員さんなのである。なので、添乗員さんが仙台城に関する説明をしてくれるなんてことは、このように無いのである。
アタシ的にはなんとももどかしい限りである。(-_-;)
最初の内は物珍しさから、あちらこちらを気の合う仲間同士で歩き回っていた学生諸君も、集合写真撮影から15分を過ぎると、もう飽きてベンチに腰掛ける人、早く集合時間にならないかなあと時計を気にし出す人、中には「お腹空いた~、仙台なんだから牛タン食べたいよぉ」と仙台城の中心で空腹を叫ぶ輩も現れた。
そしたら、ある引率の先生と生徒の会話が聞こえてきた。
「先生、あの白い大仏みたいなのなーに?」
「しらん」
ちょっと、ちょっと!それって、テレビでもよく取り上げられている仙台市の市制施行100周年を記念して、高さが100メートルの有名な中山の「仙台大観音」なんですけど!(-_-;)
それが、「しらん」の一言でスルーって、あんた本当に先生か?つーか少しぐらい下調べとかしてくるんじゃないの?
アタシの心の中のツッコミは当然の如く、引率の先生には届かない。(>_<)
あーあ、モヤッとばっかり。
かくして、集合時間の10分前には、ほとんどの生徒がそわそわし出して、時間を持て余しているような感じだった。
果たして、彼ら、彼女たちの記憶の1ページに仙台城はどのように記憶されるのだろうか?
仙台城のこと、伊達政宗のこと、何も知らず、何も得られず、何も感じられず、味気ない景色と騎馬像だけを見た無味乾燥な滞在時間だけが空しく通り過ぎて行く
ここは、単なるトイレ休憩と見晴らし台かい?
あーあ、ここにガイドがいたらなぁ~(まあ、アタシは透明人間としていたんだけどね)
仙台城の魅力、伊達政宗のトリビアな話、それをティーンエイジャーに話して聞かせて、「へえーそうなんだ」とか、「えっ、マジで?」とか、「凄いんだねぇ~伊達政宗って」って、目を輝かせて聞いてくれる姿が見たかった。そんでもって、最後に「ガイドさん、ありがとうございました。」なんて感謝の言葉の1つも聞けたら、感無量だよ。涙がちょちょぎれたよ、きっと。
コロナ禍という魔物のお陰で、そんなお金には換えられない最高のおもてなしを出来る機会を、残念ながらアタシらガイドボランティア会はスルーせざるを得ない状況下にある。(-_-;)
ガイドをしてあげたいけど出来ないもどかしさという風が、アタシの心の隙間を通り過ぎて行った。
だが、今回の人間観察モニタリングをしてみて気付いたこともあった。
修学旅行のような多人数の団体をガイドする場合、今までだと3~4人のガイドが一定のグループを引き連れて一通りガイドして回る回転寿司みたいな「ガイド同行型」なのだが、これを騎馬像、大広間跡、掛け造り跡、昭忠碑、石垣の主要スポット5カ所にガイドを1名ずつ配置して、スポットごとにガイド説明をしたらどうなのだろう?
これを例えるなら「バイキング形式」ガイド。
そうすれば、限られた自由行動時間内でも、自分の意思で気になるスポットの説明だけを選んで自由に聞くことが出来るし、あまり聞く気が無い人はベンチに腰掛けていても別に構わない。
この方が効率的だし、ガイドの負担も少ない。知識や経験が少ない新人ガイドさんでも、スポットの説明だけを覚えれば、十分対応は可能だし、持ち場を交代してもらえば、休憩も取りやすい。
新人だって、スポットガイドを複数こなせばいつの間にか、一本立ちですよ!
まさにお客様に優しく、ガイドにも優しいスマートスタイル?
偶然遭遇した修学旅行生の団体、そして突然の定点観測。でもそれで、実態の把握と新しいひらめきがあった。
これは、ガイドの神様が私に与えた啓示か?
まあ、それはともかく11月3日から我が仙台城ガイドボランティア会のガイド活動が再開します。
仙台城にお越しの際には、是非ともボランティアガイドさんに一声掛けて、案内してもらって頂きたいんです。(残念ながら、私はそこにはいませんが、、、。)
ここから、仙台城ガイドの巻き返しが始まりますんで、よろしくお願いします。m(_ _)m
scotch0711のmy Pick