宇宙戦艦ヤマト2199の第8話から、すこっちが感じたこと | 仙台城 謎の覆面ガイド「すこっち」のブログ

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平日はフツーの会社員、しかし週末は伊達政宗の居城「仙台城」にてボランティアガイドを務める謎の男、「すこっち」。
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どうも、すこっちです。(^o^)

 

10月16日のブログで現在、「宇宙戦艦ヤマト2199」を鑑賞中であることを書きました。

すこっち、「宇宙戦艦ヤマト2199」を鑑賞中! | 仙台城 謎の覆面ガイド「すこっち」のブログ (ameblo.jp)

 

アタシらの年代はどっちかっつーとこういう艦隊モノというよりは、ゲッターロボやマジンガーZ、コンバトラーVなどの合体スーパーロボット系や機動戦士ガンダムに代表されるモビルスーツ系がメインだった。

 

なので、ガンダムに出てくるホワイトベースが艦隊戦を行うシーンでブライト艦長が指揮するシーンなんかはビシッとしていて軍隊チックなりりしさが、格好いいなぁと感じる部分はあったたけれど、どこかヒーローの香りを漂わせるモビルスーツやメカの方に心を奪われていたような気がする。

 

そうして時を経て、リメイクとは言え初回放送が1974年の作品を観ていると、ひょっとしたら子供心で観ていたら感じられなかったこと、登場人物の切なさや愛しさや虚しさや心の葛藤などなどに、妙に感情移入が出来て、砂に水が染みこむようにしみじみと感じられるのは、やはり年輪を重ねたから味わえるプレミア感なのでしょうか?

 

さて、アタシの遅れてきたヤマトフリークとしての活動も第1話から観始めて、昨日で第8話まで観終わりました。早く続きが観たいところですが、GYAOでは日を置かないと次が観られない仕組みになっている。まあ、ほどほどにするには調度いいって事かな。

 

でね、昨日の第8話「星に願いを」を観ていて、いいシーンがあったんです。

 

ストーリーの全体の話は割愛して、アタシが取り上げたい注目のシーンのところだけ説明をすると、

 

デスラー総統が放ったガス生命体と呼ばれるモンスターが、ヤマトを後方から追い掛ける。コイツに触れるとエネルギーを吸収されて、取り込まれてしまう。どうにか追い付かれないように全速力で逃げるヤマト。しかし、ヤマトの前方に今度は煮えたぎった太陽みたいな灼熱の惑星が待ち受ける。

 

まさに「前門の虎後門の狼」(これは、作品中でもセリフとして出てきた)

 

ヤマト絶体絶命!

 

乗組員一同が次第に温度が上昇する船内で耐え忍ぶ中、沖田艦長が下した命令は、なんと前方の灼熱惑星に突っ込めと指示。そのまま前進を続けるヤマト。そうしたらですよ、なんと後ろから追い掛けてきたガス生命体が灼熱惑星のエネルギーを吸収しに行って、自滅。(これが狙いだったんだね)

 

しかし、目の前にはコロナ(炎が高く吹き上がってるヤツね)が!

 

このまま進んだら燃えちゃうよ。

 

そこで、沖田艦長が下した命令は波動砲(まあ、バズーカ砲のでっかいやつみたいなものかな)をそのコロナにぶっ放し、進路を確保して一気に突っ走るという戦法だった。

 

かくしてヤマトは見事に危機を乗り切ったのでした、めでたし、めでたし。(・・||||rパンパンッ

 

アタシはこのシーンを観て、こんなことを感じた。

 

①沖田艦長の勇気ある決断にあっぱれである。

 

こんな誰も考えつかないようなことを瞬時の判断で命令を下せるなんて、只者では無い。つーか超カッコイイではないですか!リーダーとはいついかなる時でも沈着冷静でなければならない。が、時と場合によっては、ここぞという時に大胆さを発揮する度胸を持ち合わせていなければならない。

 

②松本零士さんの発想が素晴らしい。

 

「前門の虎後門の狼」とは、前にも後ろにも敵がいて、逃げられない絶体絶命な場面を例えた言葉なんですが、これをSFものでこういう表現の仕方で魅せるというのはアイデアとしては大変お見事である。これを子供心に観ていたら、恐らくハラハラ・ドキドキだっただろう。

ここで、スラムダンクの安斎先生の言葉が出てくるんだね。「諦めたら、そこで試合終了だよ!」ってね

 

③大人心だからこそ感じられる子供の頃のアニメのイイね!

 

すこっち過去の映画名作劇場もそうなんですが、昔の感性でこの作品を観ていたら、たぶんこういう感じ方はしていないだろうな、と思うことがよくある。この宇宙戦艦ヤマトも仮に少年時代に再放送か何かで観ていたとしても、恐らく「前門の虎後門の狼」というセリフもなんのこっちゃ?だっただろうし、沖田艦長の勇気ある決断なんかも、「あーヤマトが助かって良かったな」ぐらいにしか思っていなくて、次の日にはもう、忘れてしまって、記憶の片隅にも残っていなかっただろう。

 

そう言えば、子供の頃に観たアニメって、最後がどうなったのか意外と覚えていないものだったりする。

 

たかがアニメと馬鹿にするなかれ!昔のアニメでも漫画でもキラリと光るシーンはたくさんあるのだ。

 

でも、その昔のアニメのイイね!に気が付くには条件がある。

 

それは、自分自身の感性をブラッシュアップして、年齢とともにレベルアップを積み重ねてこないといけない。

 

感性が純粋な子供心のまんまでは、ヒーロー戦隊ものに一喜一憂するお子ちゃまと何ら変わりは無いのである。

 

自分のこれまでの知識や経験、辛いこと、楽しいこと、悩んだ日々、そんな諸々のことが今目の前で観たシーンとシンクロして、いろいろなことが思い出され、感じられ、心に深く刻まれる。

 

すこっちの宇宙戦艦ヤマト2199の鑑賞の旅は、まだまだ続く。

 

人類滅亡まで、あと339日。