コンコルド効果をご存じでしょうか? | 仙台城 謎の覆面ガイド「すこっち」のブログ

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平日はフツーの会社員、しかし週末は伊達政宗の居城「仙台城」にてボランティアガイドを務める謎の男、「すこっち」。
ウィスキー好きで名付けたハンドルネームで、ジャンルを問わず、縦横無尽にブログで語り尽くします。

あなたも「すこっち」に酔いしれてみませんか?

どうも、すこっちです。(^o^)

 

いやぁ~、手前味噌で恐縮ですがこのすこっちのブログはタメになりますねぇ~。

 

さて、みなさんは「コンコルド効果」って聞いたことがありますか?

 

「コンコルド」???

 

たぶん、アタシと同じくアラフィフ世代以上だったら、この「コンコルド」というワードにピンとくるかもしれません。

 

「コンコルド」というのは1960年代にイギリスとフランスが共同で開発に着手した超音速旅客機の名前なのであります。アタシも子供の頃に名前だけはインプットされた記憶がある。だから、この「コンコルド効果」ってワードを聞いたときも、「あ~ひょっとして、あのコンコルドかしら」と思ってはいた。

 

それでは、ひょっとして始めて聞く方もいるかもしれませんが、「コンコルド効果」とは何なのか?

 

超音速旅客機「コンコルド」。

 

これを開発して、売り出して軌道に乗ったら、間違いなく大儲けできるよね。誰だって、目的には早く着きたいと思っている。まさしく夢の乗り物コンコルド。しかし、実際に開発に着手してみると、やれ滑走路がどうだとか、航路がどうだとか、乗員数の上限はとか、燃費はどうなんだとか問題山積。資産段階で明らかにプロジェクトを中止して、違約金やら賠償金をさっさと支払った方が安く済んだにも関わらず、誰もプロジェクトに「NO」の判断が下せずに完成まで止めることが出来なかった。結局、「コンコルド」プロジェクトは数兆円という莫大な損出が出てしまったというお粗末なお話なのである。

 

簡単に要約すると、コンコルド効果とは、回収不能になった投資費用(サンクコスト)を惜しみ、それ以上の投資が投資をしつづけることが損失につながると分かっているにも関わらず、投資がやめられないことを指すんだそうです。

 

う~ん、なるほど。これって、どこかで聞いたことが無いですか?っていうか、なんか日本あるあるのような匂いがしてきませんか?

 

実はこの「コンコルド効果」を我がニッポン国は実戦経験がある。

 

さて、みなさんには何のことか分かりますか?

 

出し惜しみをせずに言いますと、1941年~1945年の太平洋戦争がそれにあたるんです。

 

明らかに勝てる見込みの無い、アメリカ合衆国との戦争。

 

それを一か八かの真珠湾奇襲攻撃で戦局を優位に進めて、有利な条件で和議に持っていこうとしてたんですが、アメリカ軍のハートに火を付けちゃったもんだから、山本リンダ(もうどうにも止まらない)

継戦能力の喪失を承知していた日本軍のリーダーや、内閣や重臣のメンバーも「ここで戦争をやめたんでは戦死者に顔向けできない」というどーでもいいプライドグランプリから、コンコルド効果の泥沼にまんまとはまっていったといえる。7月末のポツダム宣言をさっさと受け入れていれば、2度の原爆投下とソ連(現ロシア)参戦は防げたかもしれないというのに、、、。(>_<)

 

あーあ、コンコルド効果にハマらなかったら310万人もの死者を出さずに済んだのに。

 

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という言葉がある。

 

なのに、我が国日本はまたもや「コンコルド効果」の罠にハマろうとしている。

 

そう、開催まであと41日に迫った東京オリンピックが、それである。

 

日本国民のほとんどが、「馬鹿じゃなかろか ルンバ」と思っている世界的大運動会。

 

確かにね~、分かるよ。今まで掛けたお金とか尽力してきた大会関係者やスポンサー、地元開催の五輪に出場するって事に人生を賭けてきた選手たち。そりゃあ、アタシらのような外野で騒いでる野次馬連中には分からない苦労もあったでしょう。

 

でもね、党首討論で野党の党首(特に共産党の志位委員長)がおっしゃっていた通りね、一番大事にしなきゃあいけないのは、誰がなんと言おうと国民の命なんだよって。それに変えられるものが他にありますか?人が一人亡くなって、お金払えば済むんですか?オリンピックのためだから、コロナで死んでもしょうが無いよねって話でシャンシャンで納めて、遺族は納得しますかって?

 

またもや「コンコルド効果」にまんまとハマって、歴史に学ばない愚者を選択するんですかって?

 

それはさーあ、ダチョウ倶楽部の「押すなよ、絶対押すなよ」前フリで熱闘風呂に入るのと一緒でしょ!!(-_-;)

 

どっかの誰かさんが決断すれば済むことじゃん。歴史に汚名を残すことになっても、国民の命を救ったって事で、評価が上がってその後の総選挙に大勝するかもしれないよって。

 

そりゃあね、莫大な借金を背負うことになるかもしんない。トーマス・バッハ会長がパワハラよろしく、賠償金をせびってくるかもしれない。でもさ、国民の命には変えられないじゃん。

 

 

昔、昔の1977年にね、日本赤軍っていう世界的な暴力団みたいな組織がさ、日航機をハイジャックした際に、当時の福田赳夫(たけお)首相がこうおっしゃいました。

「人の命はこの地球よりも重いのだ、だからどれだけのお金を積んでも、命には変えられない」

 

この映像をさ、あの自分のオリンピックの思い出話で党首討論の時間稼ぎをするような某総理大臣に10回ぐらい観させてさ、目と心に焼き付けてあげたらどーなんでしょう。(>_<)

 

たいそうな超音速ジェット機「コンコルド」を潰すのも、活かすのも結局はトップの判断一つなのだから。