どうも、すこっちです。(^o^)
以前聞いたラジオで、日本に来たブラジル人の方がある質問を投げかけていた。
その質問とは、「どうして、日本では面接の時に趣味を聞くのですか?」というものだった。
私たち日本人が当たり前と思い込んでいる事のうちの一つ。
採用試験などの書類選考の際に提出する履歴書。その履歴書には必ずと言っていいほどこの「趣味」や「特技」を書く欄がある。
私たちはそれこそ、中学の内申書や高校受験書類、アルバイトの面接に就職試験などなどティーンエイジャーの頃から、決まり切った履歴書のフォームに何の疑いもなく、趣味や特技を書いてきた。
でも、よくよく考えてみると、このブラジル人の方の質問はかなり的を射た質問でもある。
だって、趣味というのはそもそも、個人のプライベートに関することなんだよね。仕事が終わって、家に帰って、自分の自由時間に勤しむ(いそしむ)のが趣味というものだ。会社で仕事をすることとは何の関わり合いも無いはずである。なのに、どうして初対面の赤の他人に対して自分の趣味を教える必要があるのだろうか?やれ個人情報保護だのプライバシーだのと小うるさい今の世の中では、なおさら神経を尖らせるべき部分なのではないだろうか?
だいたいねぇ、採用面接ともなればさ、誰だって落とされたくは無い。そうするとね、忖度に走る分けなんです。「趣味」の欄に馬鹿正直に自分の趣味を書くような人はごく少数でしょ。だから当たり障りの無い、「読書」とか「食べ歩き」とか、「映画鑑賞」とか書くでしょう!仮に自分がアブノーマルな趣味を持っていたとしても、それを書いたのでは「うっ、コイツはヤバいヤツなんじゃない?」と面接官に思われて、即マイナスイメージを注入!不採用へ一直線ってな感じになる確率が高くなるもんね。
そりゃあね、たまにはあるかもしれませんよ。珍しい趣味を持っていて、それを書いたら、面接官に妙に興味を持たれて、話が盛り上がって、「コイツは見所がある」って気に入られて、即採用!的な流れも。
でも、それもなんか腑に落ちない。だってさ、ポジティブな、珍しい趣味だったら、興味を持ってもらえて、面接官ウケも良くって、採用される確率が上がるなんて、ねるとんをやっているんじゃないんだからさぁ。それって、要は採用をGETするための戦略の一つみたいなもんじゃん。
人付き合いが下手で、おしゃべりが苦手でも、仕事を黙々とこなす人も世の中にはいる。人当たりが良さそうで、周りの人に好かれるタイプなんだけど、仕事が遅かったり、平気で仕事に穴を空けるような人もいたりする。表の顔と裏の顔を器用に使い分けるタイプの人もいる。そんな一度きりの面接時の趣味欄に書かれた内容に一喜一憂して目の前の人物を判断するなんて、採用という特権をお偉いさんたちが仕切ってきた日本の悪しき伝統なんじゃないかと、アタシは思う。
もうさ、そういうのやめませんか?
いっそのこと、履歴書の定型フォームから「趣味」とか「特技」って欄は無くしちゃったらどぉなの?
どうせ、面接者に対してまともな質問なんて出来ないんでしょう?面接官がきちんとした人格者じゃないんでしょう?単なる品評会か○○総選挙みたいに思っているんでしょう?だから、当たり障りの無い、お決まり定番の面接ルーティーンで済ませようって、そういう魂胆なんでしょう。そういう人たちに人一人の人生を決められてしまうなんてね、、、。(-_-;)
頼むから、書類に書かれている学歴とか職歴とか職務経歴書とかつらつらと並べられたお買い得メニューに目を奪われるんじゃあなくて、目の前の人物とちゃんと向き合って、正当な評価を下して欲しい。ちゃんとした人格を持ち合わせた採用担当者だったら、しぐさとか会話とかそういうもので、その人の人となりは分かるはず。いくら隠そうとしても、分かる人には分かるんだから。
大事なことは、この人と一緒に仕事をしたいと思わせるオーラが感じられるかどうかってこと。
だって、勤めたらこれから先長い付き合いになるんだもの。まずは、そういうところでしょ。
でも、実際のところ悩むよね~、趣味は?って問われてあなたなら、どう答えますか?
無難な波風の立たない戦法で行くか?面接官の琴線に触れる作戦で行くか?
まあ、アタシだったら迷うことなく、こう書きます。
趣味は映画とプロレスとウィスキーです!ってね。(^o^)