すこっち、過去のドラマ名作劇場「野ブタ。をプロデュース」を鑑賞。 | 仙台城 謎の覆面ガイド「すこっち」のブログ

仙台城 謎の覆面ガイド「すこっち」のブログ

平日はフツーの会社員、しかし週末は伊達政宗の居城「仙台城」にてボランティアガイドを務める謎の男、「すこっち」。
ウィスキー好きで名付けたハンドルネームで、ジャンルを問わず、縦横無尽にブログで語り尽くします。

あなたも「すこっち」に酔いしれてみませんか?

どうも、すこっちです。(^_^)

 

過去の名作と呼ばれる映画やドラマは世の中に数知れず。

 

たまたま自分の人生において、タイミングが合わなかったために観れなかったり、当時は題名や出演者の好き嫌いでチョイスされなかったり、はたまた全くのノーマーク!興味がじぇんじぇん沸かなかったり、そもそもその作品の存在すら知らなかったという場合もあるでしょう。

 

そんな埋もれていった作品をもう一度ほっくり返して、金塊を掘り出しちゃいましょう!(^o^)というのが、この「すこっち、過去の名作劇場」でーす、ガッテンして頂けましたでしょうか?

 

と言うわけで、今回の掘り出した作品は、2005年のドラマ「野ブタ。をプロデュース」です。

 

恥ずかしながら、わたくしこのドラマって観てないんですよねぇ~。(>_<)

 

「青春アミーゴ」は大好きだったし、カラオケの十八番だったよ。でも、この「野ブタ~」っていう変なネーミングがなんかアタシの興味を遠ざけた。亀梨クンと山ピーが出ているのは知っていたけど、ジャニタレをそこまで追いかけていたわけでも無かったし。

 

でも運命とは不思議なもんですな、ひょんなことからDVDを借りて観ることにしました。

 

でね、昨日全部見終わりましたー。(^^ゞ

 

感想から言わせてもらうとですよ、「なんて、面白い作品なんだよ!」ってな感じです。

 

ウィキペディアでちょっと調べたら、平均視聴率が17%ぐらい取ってた、凄いドラマなんだね。

しかも、「ザ・テレビジョン」の第47回ドラマアカデミー賞で最優秀作品賞他6部門を制覇!修二と彰の唄った「青春アミーゴ」はミリオンヒットとなり、この年のオリコンチャート年間1位になっている。

 

しかも、なんですか?このコロナ禍の影響で当初やる予定の番組が放送延期になったのを受けて、2020年の4月11日から6月20日までの毎週土曜日に再放送をやっていたんだってよ、知ってた?

(つくづく遅れてるな~アタシって)

 

そんな遅れたマイブーム真っ只中のすこっちから観た「野ブタ~」の魅力を斬ってみたいと思います。

 

その1「陰湿ないじめのシーン、デリケートな今の時代ではどうなの?」

 

もはや芸能界を引退して、山本耕史さんの奥さんになった堀北真希さんが「野ブタ」こと小谷信子役をやっていた分けなんですが、初回から始まる彼女に対するいじめのシーンがまたえげつない。机に死ねと書かれたり、トイレでまともに水をぶっ掛けたり、制服にペンキで落書きをされたりと、今だったらちょっと問題シーンなんじゃねえの?って感じるいじめのオンパレード。まあ、再放送もしているんで、問題なしってことで通っていたんでしょうけど、観ていてあんまし気持ちの良いもんでは無かった。

そして、もちろんドラマなんだけれども、当然のごとく野ブタを誰も助けないし、見て見ぬふり。挙げ句の果ては下校してからも追い詰めるシーンあり。なんだかなぁ~こういうのって。

 

そりゃね、成長物語としていずれは飛躍するんだろうけど、もうちょっと考えてあげられないのかな?

それとも、2000年代当時のいじめって、こんなにエスカレートしていたのかな?

ちょっと、その辺はアタシの気に障ったよ。

 

その2「もうね、山ピー演じる草野彰のキャラが最高、最強!」

 

もうね、この作品。全体の完成度が高いのは賞を総ナメにしたことでも十分評価されているけど、なんと言っても山ピー演じる「草野彰」の存在、これに尽きるでしょうな。観始めた時は、「なんだこいつ?頭おかしいんじゃねーの」って思ってた。こんなやつがなに、「修二と彰」の彰なの?って。ところがねーこのちゃらんぽらんで意味不明のパルプンテキャラが、回を追うごとに良い味を出してくるのよね~、まさに「するめキャラ」なんです。

 

ウィキペディア情報によると、このチャラい彰のキャラ設定。本当は社長の息子っていうことで、プロデュサーからは優等生キャラでやってくれっていう設定だったんだそうです。それを直前になって、山下君からこういうチャラいキャラにさせてくれって申し出があって始めたことなんだってさ。結果、このキャラが大当たり!プロデューサーは山ピーに頭が上がらなかったそうだよ。確かにあの亀梨修二に優等生彰キャラでは、なんかしっくり来ないもんなー、山ピーの先見性は凄いね。

 

アタシも影響を受けて、右手でキツネを作って「コン、コン」してるもの。(>_<)

 

その3「いろんなことに気付かされるアイデアの宝庫」

 

いやねー16年前のドラマなんですが、随所に「これっていいところを突いてるなあ~」って思わせるアイデアが出し惜しみせずにけっこう散りばめられている。例えば、制服にペンキで「ブス」と書かれた野ブタが私服登校を認めてもらって、逆に私服で目立って注目を浴びるとか、再度ペンキの制服を着て来ることになった野ブタをカムフラージュするために、自分の制服に自分で同じ黄色のペンキで落書きをして、校内でブームになるとか。あとは、所々に強烈なメッセージのようなセリフを吐かせるんだよね。

こういうのって、けっこう考えられて作っているなあって思いました。

 

その4「いやー怖い、ホント怖い、最後の最後に恐怖を用意するなんて反則でしょ!」

 

観たことのある人は分かるんですけど、この作品。ラスト3回ぐらいで野ブタをいじめていた黒幕みたいなヤツが登場する。このシーンが、超怖い!なるほど、悪魔はそういう風に善良な人に近づいて、着々と爪を研いでいるみたいなね。そんな悪魔がですよ、あなたが家に帰ったら、勝手に自宅に上がり込んでいて、家族と仲良くなっていて、手料理なんて作ってたらどうしますか?

あー怖い!そんな演出もするなんて、大したもんだわこの作品。

 

その5「忘れちゃいけない、亀梨修二も最高だったよ!」

 

なんか、最後に取って付けたようになってごめんなさい。m(_ _)m(特に亀梨ファンの方)

もちろんね、ここまでこの作品が秀逸ってことはさ、当然主人公が魅力的であり、扇の要としてどっしりとした存在感があるからこそ、見事な作品に仕上がっている分けなのです。亀梨君の演技も修二のキャラも、なにもかにも最高でした。特に、いつもはみんなの人気者で通しているけど、実際には自分が無い、心は空っぽ空虚な自分。それを見事に演じてた。だから、彰と野ブタといる時のはじけようはとっても、親近感を感じられた。人って、たぶん誰もが孤独なんだよ。でも、それを表には出したくなくって、つるんだり、気を遣ったり、忖度したり、いろいろ小手先の演出を繰り返しているんだけど、最後の最後には自分の気持ちに正直に生きた方が良いんだって、その方がすっきりするんだって。そんなことを、考えさせてくれる作品に仕上がったのは、1にも2にも亀梨クンの修二キャラがあったからなんでしょな。

 

以上、すこっちなりの「野ブタ。をプロデュース」の魅力を語ってみました。

 

ご覧になったことの無い方は、じぇったいに観て頂きたい。外さないから。

 

アタシも気持ちが落ち込んだときは、アレ!やろうかな。

 

「野ブタパワー 注入!!」(^o^)