すこっち、過去の映画名作劇場「東京タワー オカンとボクと、時々オトン」を」鑑賞 | 仙台城 謎の覆面ガイド「すこっち」のブログ

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平日はフツーの会社員、しかし週末は伊達政宗の居城「仙台城」にてボランティアガイドを務める謎の男、「すこっち」。
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どうも、すこっちです。(^_^)

 

今日のすこっち、過去の映画名作劇場は題名がちょっと長いですが、

 

「東京タワー オカンとボクと、時々オトン」を紹介したいと思います。

 

そう言えば、この作品。

 

題名は聞いたことがあるし、リリー・フランキーさんが原作としても有名、なのに観てないよな~。(-_-;)

少し調べたところによると、2007年の作品だから今から13年前になるんですね。そんでもって、翌年2008年の日本アカデミー賞の最優秀作品賞を受賞しているだそうな。他にも、主演男優賞がオダギリ・ジョーで主演女優賞が樹木希林、助演男優賞が小林薫で助演女優賞が松たか子に新人俳優賞が樹木希林の娘の内田也哉子とトータル5冠を達成したという代物なんだそうです。

 

そんな作品なのに、観ていない。当時のアタシって、一体何をやっていたんだろう?っていうか、そもそも今ほど映画や本などに興味を持ってなかったんだろうなぁ~。流れ、流され自分の狭い視野の範囲で一日、一日を過ごし、年を重ねて来てしまったということになるのかな、反省、反省です。m(_ _)m

 

んでもって、ちゃんと観ましたよー日本アカデミー賞5冠作品を!

 

それでは、今回もすこっちの視点で感じたポイントをコンパクトに斬っていきたいと思います。

 

その1「リリーさんの生き様がなんとなく分かったよ」

 

そもそもなんで急に「東京タワー○○~」を観ようと思ったのかって言いますと、TSUTAYAの図書館のカードが更新時期を迎えていたんです。そんで、2枚DVDが無料で借りられる特典があると、そうしたときに何を借りようか悩んでいたら、ふと最近ハマっているラジオ番組「スナックらじお」のDJがリリーさんであることが頭に浮かんで、そのリリーさんの作品って事で借りてみたという分けなのです。

 

彼のアクの強い、けど憎めない個性的なキャラ。この源泉はどこにあるんだろうと思ってたんです。そしたら、自伝的作品であるこの作品を観たら、なんとなく分かったわ。なるほど、両親が離婚して、16歳から独り暮らしをして、東京の大学に行って、などなど10代の頃からけっこう濃い経験を積み重ねてきたんだね。「かわいい子には旅をさせよ」という言葉があるけれど、結局育った環境で人間の人格は形成されてしまうってことなんでしょうね、良くも悪くも。これといった不自由なく子供を育ててしまい、旅もさせないでしまうと、いつまでたっても自立心が身に付かず、見事に「パラサイトシングル」の出来上がりってっことなのか。

 

その2「樹木希林さんの病床の演技が凄い!」

 

いやーお亡くなりになったけど、樹木希林さんの演技がまた素晴らしかった。癌に犯されて、抗がん剤治療を受けて副作用が出るシーンがあるんだけど、あれはちょっとやそっとじゃマネ出来ない迫真の演技って感じがしました。病気で弱っている演技って、なかなか高度。

 

その3「親と子の関わり合い方を考えさせられました」

 

まあ、自伝小説なんで、同じようなことはもちろん出来ないんだけど、この映画を通して親孝行のあり方というものをあらためて考えさせられました。白状します!ここまで、アタシはやれていないねー、「親孝行」。「親孝行したいときには親はなし」なんて言葉がありますが、自分の子供が大きくなって、親との接点も減ってしまうと、あらためて親孝行の場を設けようという機会も意欲も希薄になってしまっているように感じてます。それじゃあ、いかんのだろうけどね。

 

作品中で、母親の樹木希林が東京に出て来たその年に息子のオダギリ・ジョーがいろんなところに連れて行って、美味しいものを食べさせてくれたことが一番の思い出だったってことを知るシーンがあるんだけど、そういう短期間でも濃密な「思いで作り作戦」というのは、意外と有効なのかも。アタシも親の体の自由が利くうちに、この作戦を敢行してみようかな。

 

ということで、「東京タワー オカンとボクと、時々オトン」。興味を持たれた方は、日本アカデミー賞5冠作品ですからね、観ていて損はないかなぁと思うので、ぜひご覧になってみてください。

 

なにより、親孝行がやれていないと言う方は、自分に反省を促す意味で、必見です!(^^ゞ

 

ここで一句 「親孝行 しない人なら されないよ」 (ドキッ)