コロナ禍を戦時禍とダブらせて見てみませんか? | 仙台城 謎の覆面ガイド「すこっち」のブログ

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平日はフツーの会社員、しかし週末は伊達政宗の居城「仙台城」にてボランティアガイドを務める謎の男、「すこっち」。
ウィスキー好きで名付けたハンドルネームで、ジャンルを問わず、縦横無尽にブログで語り尽くします。

あなたも「すこっち」に酔いしれてみませんか?

どうも、すこっちです。(^_^)

 

今日の日本列島は「日本熱島」と言った方がいいかもしんないくらいに、暑いわね~。(>_<)

 

まさにコロナ禍でマスク装着のキャシャーン状態と暑さのWパンチの毎日。

 

アタシは仕事場でもエアコンの効いた部屋の中にいるのがほとんどですけど、外で汗して労働されている方にはつくづく頭が下がります。ホント、ご苦労様です。m(_ _)m

 

さて、こんなコロナ禍の世の中になってしまっている今、誰もが思っていること。

 

「マスク、外したーい」

 

「旅行に行きたーい」

 

「お盆に帰省したーい」

 

「友達と飲みに来たーい」

 

「自由に外出がしたーい」

 

とはいえ、感染者が右肩上がりの毎日だし、そうもいかない。

 

そして、最後にはこの台詞に辿り着く。

 

「いったい、いつまでこんな生活が続けたらいいのよ!」

 

「早く以前のような、普通の日常に戻りたい」

 

世界中の人々の我慢度合いを測れるドラゴンボールのスカウターみたいなものがあったら、たぶんほとんどの人の数値はピ・ピ・ピ・ピ・ピ・ピィ⤴とどこまでも上がり続けることだろう。

 

でもね、日本の黒歴史である「太平洋戦争」の戦時下においては、今の状況と全く同じような暗黒の日常が繰り返されていたんですよね。アタシらが今遭遇しているコロナ禍は、あくまで誰が悪いわけでも無い(あえて言うと中国か)自然災害に近いもんだけど、戦争は能なしの政治家(というより軍部だわね)が外国との意地の張り合いが頂点に達しておっぱじめてしまった「人災」だもんね。

 

まあ、政治家が能なしってところは、今も昔も変わってはいないんだけど(いや、今の方が酷すぎる)戦時下のそれの何が大変だったって、まず物資が配給制でしょう。だから、いくらお金を持っていたって、欲しいものが手に入らない。それに、やれ敵国のスポーツだから野球は禁止だとか、敵国の言葉は使うなとか、治安維持法やら国家総動員法などなど御上からのがんじがらめの法律のオンパレードで、うんざりって感じだったんじゃあ、ないでしょうかね。でも、そんなことを口に出したらいろんなところにスパイみたいなのがいたんでしょうし、密告されたらそれこそ牢屋行き。挙げ句の果ては戦局が思わしくなくなってくると、兵隊が足りないって事で「召集令状」に「神風特攻隊」と来たもんだ。

 

戦争とは関係の無い一般市民までもが、いいように蹂躙され、空襲で多くの人が亡くなった。とどめは日本人が人類史上、最初で最後のモルモットとして、広島と長崎に新型爆弾が落とされた。

 

「なんなのよ、いったい。」

 

「わたしたち、何か悪いことでもしましたか?」

 

「なんで こんな目に遭わなきゃいけないの?」

 

「わたしたちの日常、わたしたちの未来を返してよ!」

 

ここんとこのセリフは、戦時下の人たちも今の私たちも言いたいことは全く一緒だね。

 

でも、今の私たちにはまだ、「自由」がある。昔の人たちにはそれさえも無かったんだよ。

 

それでも、歯を食いしばって生き延びてきた。自暴自棄になって、生きるのを諦めた人なんて、そうそういなかったはずだと思うよ、たぶん。

 

戦争は実に4年間に及んだ。

 

終戦記念日である8月15。この時の玉音放送を聞いた人たちはいったい、何を思ったんだろう。

 

戦争に負けて悔しかったんだろうか?明日からどうしようという、絶望に打ちひしがれたんだろうか?

 

いや、たぶん、ほとんどの人はホッとしたんじゃないのかな、「やっと終わった」って。

 

マスクが息苦しい、暑苦しい、あれもダメ、外出も出来ない。確かに辛いよね、苦しいよね。

 

でもさ、爆弾が空から降って来たり、それを知らせる警報が昼夜問わず鳴り響いて、防空壕に防空頭巾を被って逃げ惑ったりはしないでしょう。食べたいものが手に入らないってことも無いでしょう。

コロナに感染したからと言って、あなたの大切な人がすぐに亡くなったりはしないでしょう。

赤紙一枚で望まれない万歳で見送られて、戦地に赴いたりはしないでしょう。20歳そこそこの若人が片道切符の戦闘機に乗って、敵の戦艦に体当たりするなんてこと、今じゃあり得ないでしょう。

 

当時のひとたちは、我慢度合いが振り切れるほどの理不尽な我慢を実に4年間も辛抱して来たんだよ。だったらさ、その大先輩方のDNAが流れている令和の私たちはコロナウィルスなんかに簡単にギブアップするって分けにはいかないでしょう!

 

アタシは思う。

 

ノアの方舟に乗れたのは、金持ちでも、力の強いヤツでも、賢いヤツでも無い。

実直で、真摯に生きてきた「誠実」という名のパスポートを持った人たち、なのだと。

 

まもなく終戦記念日です。そんな戦時下の人たちのことを、今に当てはめてみることで、少しだけアタシらにも頑張れるエネルギーがチャージ出来るかもしれません。

 

では、「ベホマラー!」