どうも、すこっちです。(^^ゞ
相変わらず、コロナ感染者が減らない。
日本だけで見ても、6/26 105人 6/27 92人 とほぼほぼ三ケタ。
そりゃね、営業自粛も都道府県の移動も解禁されたら、推して知るべしである。
たまたま目に留まって購入した本の中に、興味をそそられる題名の本があったので、図書館から借りてきちゃいました。それが、こちら↓
元国立公衆衛生院免疫学部感染症室長の母里啓子さんが書いた「インフルエンザワクチンは打たないで!」である。
この本はハッキリ言って、かなりの衝撃である。
なんだったら、みなさんの凝り固まった常識を天動説と地動説ぐらいにひっくり返す衝撃の事実かも知れない。
まあ、アタシも以前ブログで「インフルエンザワクチンは打ってはいけない」というブログ記事を書いたことがあるので、母里さんと気持ちは同じベクトルを向いているんですけど、この本はさらに内角高めをズバッとえぐっているのである。
あんましタラタラと書くと、長くなって読む気が失せるのでポイントを簡単にまとめてみました。
1.「御上(国)がインフルエンザワクチンの予防接種を義務化!そういや、アタシもやったわ。」
ワクチン神話の影響で「学童防波堤論」(集団感染を予防するには、まず小中学生の感染を抑えるべし的な考え)が錦の御旗となり、インフルエンザワクチンの小中学校での集団予防接種がスタート。1976年には法律で予防接種が義務化されます。
2.「上野国(群馬県)から救世主現る 集団予防接種にちょっと待ったー!」
1979年群馬県前橋市の1人の子供がインフルエンザワクチンの集団予防接種後に、けいれんを起こしました。校医だった医師と前橋市の医師会ではこれはワクチンの副作用であると判断して、国に認定を求めました。ところが、国はこれをあっさりと却下。(やっぱりな)しかし、この出来事を契機に前橋市医師会は集団予防接種を止めるという決断に至ります。
お国の法律で義務化されていたことに真っ向から反旗を翻した前橋市医師会。ここの凄いところが、ただ集団予防接種を止めるだけじゃなく、インフルエンザの感染状況が続けている周りの市と止めた前橋市でどういう状況なのかを5年間に渡って徹底的に調査して報告書にまとめたのです。
これは「前橋レポート」と言われています。(前橋レポートで検索するとヒットします)
結論から言うと、集団予防接種をしようがしまいが、インフルエンザの流行や感染状況に変わりは無いってことがはっきりと証明されたのです。その後、1992年~1994年に掛けてワクチンの副作用による20年以上の訴訟において、原告側が連戦連勝(お国は連戦連敗)世論も後押しし、1994年インフルエンザワクチンの集団予防接種は中止されたのです。(だから、それ以降の人はやってないんだね)
3.「金の成る木を諦めきれない厚生労働省。巻き返しに打った秘策とは」
インフルエンザワクチンの値段は1本3,000円~4,000円。卸値は1,000円ですから、お医者さんは粗利が2,000円。ワクチンを作る会社も当然儲かるウハウハのドル箱商売。お国は感染不安のために何もしないのか!って国民に突き上げを食らうくらいなら、効き目の無いことが分かっていても何かしら「やってる感」を演出しないといけない。「インフルエンザウィルスは怖いよ~、罹ったらヘタをすると死んじゃうよ~」と人々の不安を煽っておけば永久に続けられる。それが、はじけないワクチンバブル。
厚生労働省は考えた。そして、次の手を打つ。「子供がダメなら、高齢者や持病のある人たちは感染したら重症化するよね、ヘタをすると死んじゃうよ。だったら、打った方がいいんじゃない?」とロックオンするターゲットを高齢者と持病持ちに変更する。鳥インフルエンザやSARS(サーズ)なんかが流行し、世間を騒がすと、「前橋レポート」のことはどこへやら。不安を煽るキャンペーンが功を奏して、「とりあえずビール」ならぬ、「とりあえずワクチン」ムードへと時代は一気に舵を切ってしまう。
4.「インフルエンザウィルスの変幻自在さは人間の英知を持ってしても、どうにも止まらない」
インフルエンザウィルスは日々変異してる。流行始めと流行終わりでも変異しているし、北海道と九州で罹患した人のウィルスも違ってたりするし、ヘタをすると感染した人の最初の頃と治りがけの頃でも姿を変えていることもある。ってことは、前の年に「これが流行るんじゃね」的な予測を立ててインフルエンザワクチンを作っても、その的中する確率は人間が雷に打たれて死ぬぐらいの低い確率だということ。
5.「ワクチン様は無敵のスターじゃない!」
勘違いをされている方が多いのですが、インフルエンザのワクチンを打ったから感染しないとか、感染しても症状が軽くて済むというのは、単なる「不安あおり運転キャンペーン」のリップサービスです。
そもそも、ワクチンには「生ワクチン」と「不活化ワクチン」というものがあり、さらにインフルエンザワクチンは「不活化ワクチン」&「コンポーネントワクチン」なのである。
はしかや風疹の「生ワクチン」はその名の通り、生きた弱いウィルスを増やして作る。だから、効果はてきめん。それに対して、「不活化ワクチン」は安全性を考慮し、「お前はもう、死んでいる」ワクチンなのです。さらに、「コンポーネントワクチン」というのは、ウィルスを遠心分離機でバラバラにしてウィルスのとげの形のタンパクの中でもHAという部分だけを取り出して作ったワクチン。もう、こうなるとねヒーロー戦隊モノの合体ロボがさ、足の部分の一機だけで敵に立ち向かえんのかよ?って状況なのである。
6.「究極の抗体のヒントはずばり、サイヤ人!」
以前インフルエンザに罹ったことがあるって人が、以外と罹らなかったり、罹っても治りが早かったりするって話を聞いたことが無いですか?実は、以前罹った人にはちゃーんとした抗体が出来ている。それも、5で紹介した「なんちゃってワクチン」よりもはるかに防御能力が高いヤツね。感染者が完治して装備した抗体は5年経っても10年経っても効果を発揮し続ける場合があるそうな、それに引き換えワクチンの効果はわずか4ヶ月で、しかも毎年打たなきゃ無い。(>_<)
これって、ダメージを食らった後に回復して戦闘能力がアップするドラゴンボールのサイヤ人と同じ?
7.「インフルエンザと判定された時には、意味の無いタミフル!?」
「ひょっとしてインフルエンザかな?」と思って病院に行って、鼻に突っ込まれて判定する診断キットってありますよね。あれって、感染初期の頃はウィルスが少なくて陽性にはならない。だから、しばらくしてウィルスがある程度増えてから診断すると陽性が出て、めでたく(!?)あなたはインフルエンザです!となるんです。タミフルという薬は発症から48時間以内に飲んで、ウィルスの増殖を抑える薬。
あれ?っていうことはさ、おかしくないですか?
陽性反応が出たときにはすでに体中にウィルスがフェスティバル&カーニバルな分けですから、タミフルを飲んでも効果はどうなのよ?逆にインフルエンザと判定されなければ、タミフルは処方してもらえないわけだから、「アタシは間違いなくインフルだって、早くタミフルをよこしやがれ このヤブ医者野郎!」って恫喝したところで、タミフルが手に入る分けでも無い。
7.「インフルエンザとは共存共栄の道しか無い、桜木花道と流川のように」
結論から言うと、インフルエンザは自然に治る病気。あくまで風邪のバージョンアップである。あーだこーだと騒いだところで、完璧に予防することは不可能だし、最後に頼れるのは我が身の「耐性」しかない。
そもそもウィルスというものは30億年以上も前から地球上に存在していたんだそうな。人類がその先輩であるブルース・ウィルス君と付き合い始めたのが紀元前の古代エジプト時代。いくら医学や科学がずば抜けた進歩を遂げても、ダイハードにはかなわない。結局のところ、人類はウィルスと共存共栄の道を歩むのがベターということになるんでしょうかね、「スラムダンク」の桜木花道と流川のように。
「この、狐男めー」
「どあほ!」と言い合いながら、、、。(-_-;)
インフルエンザワクチンを打つ、打たないは本人の自由ですが、
興味を持たれた方は、是非ご一読を。m(_ _)m