キートン山田さんの話に聞き入っちゃいました。 | 仙台城 謎の覆面ガイド「すこっち」のブログ

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平日はフツーの会社員、しかし週末は伊達政宗の居城「仙台城」にてボランティアガイドを務める謎の男、「すこっち」。
ウィスキー好きで名付けたハンドルネームで、ジャンルを問わず、縦横無尽にブログで語り尽くします。

あなたも「すこっち」に酔いしれてみませんか?

どうも、すこっちです。(^^ゞ

 

世の中はGW最終日、みなさんはいかがお過ごしでしょうか?

 

昨日のブログにも書いたけど、「是非に及ばず」ですから。

 

さて、カレンダーが赤い日が連続するGWなのですが、交代勤務が発生するアタシの職場。

 

出勤日は5/3(日)。しかも、朝の05:30までに出勤と来たもんだ。。

 

やれやれ、GWの休日だというのに、、、。(-_-;)と思いつつ、朝の4時には起きて家を出る私。

 

「あれ、1時間以上も早いのでは?」と思う方もいらっしゃるでしょうが、早出と言われる早朝勤務は「あと5分」がヤバい。そこで二度寝をしてしまったらあっという間に2時間ぐらいはワープしてしまう。早めに起きて、コンビニで朝食を調達し、会社に着いてからゆっくりモーニングタイムの方が安全なのである。

 

さて、自宅を出るときにラジオのスイッチを入れた私。ラジオからは「ラジオ深夜便」のアンコール放送が流れており、「時代を創った声」と題して、ゲストはキートン山田さんだった。

 

みなさんはキートン山田さんをご存じだろうか?アニメ「ちびまる子ちゃん」のナレーションをしている方と言えば、お分かりになる方もいるでしょう。アタシらの世代で言うと、「一休さん」の将軍様足利義満役と言われると、「あーそう言えば、そうだねえ。」という方もいることでしょう。

 

そのキートン山田さん

 

話を聞くと、全てが順風満帆だったわけではなく、ずいぶんと苦労をされたようです。

 

北海道から親の反対を押し切って上京し、フツーの会社勤めを始める。その時に偶然、劇団のチラシを見て勢いで入団を決める。2足のわらじでしばらく頑張るが、その後会社を辞め役者の道一本に。

とある人のすすめで声優業へ転身し、将軍様の役をやったのが27歳。その後は順調に仕事が舞い込み、35歳の時には奥さんと子供が3人、車と自宅を購入しそのローンの支払いを始めた。

 

しかし、その後プロダクションの分裂やアニメブームの一服感からか、仕事が激減。レギュラーは1本も無くなったそうです。当然、ローンの支払いや生活にも困り、親や親戚から借金したり、事務所から前借りをしたり、アルバイトや内職をして凌いでいた時期があったそうです。

 

これじゃあ、いけない、なにかをしよう。そうだ、芸名を変えよう。そう思った山田さんは、ある雑誌の喜劇王のリストにあったバスター・キートンから取って、キートン山田と名乗るようになりました。

 

その後、名前を変えただけで何もしないと思われるのが嫌だったので、頑張ったそうです。それから、不思議と仕事が舞い込むようになり、アニメ化が決定した「ちびまる子ちゃん」のナレーターのオーディションを受けることになりました。実はその時には、すでに別の方がナレーションをすることが決まっていたんだそうです。しかし、その方のスケジュール調整が付かず、あらためてナレーターを探していた。

不思議なもんですね~、そこで抜擢され、見事に採用を勝ち取ったということなんです。

 

もうね、このキートンさんの話を聞いてるとですね、ホントラジオに吸い込まれていくように話に聞き入っちゃうんです。別に声優という職業だからとか、プロだからとかそういうんじゃなくて、なんて言ったらいいのかな、人間味が伝わってくるんですよ。苦労をしてきたから、自然ににじみ出てくるの。紡ぎ出している言葉に盛っている(脚色している)感が全然無いのよね。

 

番組の最後にアナウンサーがこれから声優を目指す人、若手の声優さんにメッセージをお願いしますって問われて、キートンさんはこんな感じで答えてました。

 

「今の声優さんは凄いよね、歌も歌うし、踊りもやる。私なんかよりも断然上手いし、技量もあるかもしれない。でも、一番大事なのは自分らしさを出すということ。人に褒められることだけやっていれば、そこそこの評価も得られるし、人気も出るかもしれない。でも、最終的には格好付けたりしないで、自分らしさを出した方がいい仕事が出来ると思う。」

 

うーん、この言葉アタシの胸に刺さったわ~。(-_-;)

 

って言うか、アタシが今やっている仙台城ガイドとしての活動がズバリ当てはまる。

 

ガイドを始めた当時、仙台城でどうやってお客様にガイド説明をするのが一番いいのか?知識を蓄積するために山のような本を読んで暗唱したらいいのか?先輩ガイドの後をくっついて行って、聞き耳を立ててそのまねだけを続ければいいのか?ハッキリって答えなんてない、常に暗中模索の状態で葛藤の連続だった。

 

そんなとき、今回のキートン山田さんの「自分らしさを出す」ってターニングポイントに偶然アタシも辿り着いた。背伸びをしたって、格好付けたって、所詮無理が生じる。無理を通し続けていっても、苦しいだけだし、だいいち楽しくない。一番大事なことは、「押しつけガイド」、「殿様ガイド」ではなくて、お客様が何を望んでいるのか?何を知りたいと思うのか?どんな表現だったら、より興味を持って貰えるのか?

じゃあ、それを具体的に表現するために自分にはどんなことが出来るのか?

 

そんな試行錯誤を繰り返して、自作フリップによるアタシの今のガイドスタイルが出来上がったような気がします。

 

休日出勤の早出、その時にたまたまラジオを付けていたら流れてきたキートンさんの話。

 

巡り合わせというのは不思議なものですね。(^_^)v

 

5/10(日)の05:00まで聞き逃しサービスで聞けるそうなので、興味を持たれた方はぜひご拝聴ください。https://www.nhk.or.jp/radio/player/ondemand.html?p=0324_06_547845

 

人間的な魅力の源泉はズバリ、「自分らしさ」にあり BY すこっち