梅と伊達政宗と言えば、このエピソード! | 仙台城 謎の覆面ガイド「すこっち」のブログ

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平日はフツーの会社員、しかし週末は伊達政宗の居城「仙台城」にてボランティアガイドを務める謎の男、「すこっち」。
ウィスキー好きで名付けたハンドルネームで、ジャンルを問わず、縦横無尽にブログで語り尽くします。

あなたも「すこっち」に酔いしれてみませんか?

どうも、すこっちです。(^o^)

 

新型コロナウィルスにより、日本国中というよりも全世界的な「総鎖国モード」。(>_<)

 

ふと気が付けば、発症(?)の地であるお隣中国の感染者数をあっという間にイタリアが抜き去り、あれよあれよという間にヨーロッパ全土が恐怖のどん底。そして、コロナウィルスはアメリカ大陸をも席巻し、外出禁止に渡航禁止のオンパレード、全世界が「沈黙の時」を今も刻み続けている今日この頃、みなさんはいかがお過ごしでしょうか?

 

以前のブログにも書きましたが、アタシの休日の過ごし方ももっぱら読書と「葵徳川三代」のDVD鑑賞三昧。出掛けても悪くは無いんだろうけど、コロナウィルスが巻き起こした「感染するかもよキャンペーン」がどうしても頭に引っ掛かるのであります。(-_-;)

 

さて、そんな三連休の最終日である今日。アタシは、前々から気になっていた仙台市農業園芸センターの梅を鑑賞しに行って参りました。

 

いろんな種類の梅が観賞出来る場所としては、宮城県ではホットスポットである仙台市農業園芸センター。さすがにご存じの方は多いらしく、大変な賑わいをみせておりました。

 

では、すこしばかりではありますが、すこっちが撮影した写真でしばし、「梅の花見」をご堪能ください。

 

 

 

 

 

どうです?いずれも見事な咲きっぷりではありませんか。

 

そして、1593年(文禄2年)に伊達政宗が朝鮮から持ち帰ったとされる有名な「臥龍梅(がりょうばい)」がこちらです。

 

 

 

 

実はこの臥龍梅。持ち帰ったとされる木は現在の宮城刑務所にあるのですが、移植や根分けをしたものが宮城県の各所にあるのです。http://tatujin.webcrow.jp/doutiyo103.html

 

この臥龍梅を朝鮮から持ち帰ったというだけでも、伊達男の面目躍如なのですが、

伊達政宗と梅と言えば、こんなエピソードもありました。

 

平安時代に起きた「前九年の役」。陸奥国の奥六郡を治めていたい安部一族の安倍宗任(あべむねとう)が捕縛され京の都に連行されたときのこと。

 

奥州の蛮人は花の名など知らぬだろうと、ある貴族が宗任に梅の花を見せて何という花かと問うたところ、「わが国の 梅の花とは見つれども 大宮人はいかがいふらむ」と歌を返した。

 

宗任の教養を侮ったその貴族は逆に恥をかくことになった。

 

時は流れて世は豊臣政権の時代、上洛した我らが伊達政宗に公家が桜の枝を手で折って、「一詠を」と言ったところ、「大宮人 梅にも懲りず 桜かな」と狂歌で返した。

 

これって、見事な切り返しだと思いませんか?

 

あんまし知られていないかもしれないけど、前九年の役で滅ぼされた安倍一族は立派な教養人。

京の都から陸奥国は離れてはいたけど、ちゃーんと都と同等の教養や文化はインプットされていた。

その発展ぷりは目を見張るものがあった。(詳しく知りたい人は、炎立つのDVDを観るべし!)

 

なので、馬鹿にした貴族に対して、「お前、なめんなよ」って意味で宗任は見事に切り返したのね。

 

そんでもって、我らが伊達政宗様。

 

こちらのエピソードは、さらにレベルが高いお話なのです。

 

だってさ、宗任のエピソードを踏まえて、奥州から来た田舎者だと決めつけたこの貴族野郎がですよ、

同じようなフリで政宗をからかってやろうと思ったところも凄い。(500年以上前の話を持ち出すんですから)

 

そんでもって、そのフリに対してですよ政宗様は、

 

「やい、貴族野郎!おまえなー俺が宗任のエピソードを知らないとでも思ったか?そんなの知っているに決まってるだろうが!そして、またもや同じようなフリで奥州人を馬鹿にすんのか?、なめんじゃねえ!」

 

って見事な倍返し」で切り返したのね。

 

まさに、ビーンボールを逆転満塁ホームランでスタンドに放り込んだ政宗様。

 

もうね、痛快極まりないっていうか、「スカッとジャパン」なのでありますよ。(>_<)

 

このお話、伊達政宗フリークとしては、春の花咲く頃の持ちネタとしてストックしておきましょうね。(^^ゞ