意外と知らない「天皇」のトリビア | 仙台城 謎の覆面ガイド「すこっち」のブログ

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平日はフツーの会社員、しかし週末は伊達政宗の居城「仙台城」にてボランティアガイドを務める謎の男、「すこっち」。
ウィスキー好きで名付けたハンドルネームで、ジャンルを問わず、縦横無尽にブログで語り尽くします。

あなたも「すこっち」に酔いしれてみませんか?

どうも、すこっちです。(^^ゞ

 

コロナウィルスの影響により、日本全国が「総自粛モード」の日曜日、みなさんはいかがお過ごしでしょうか?

 

私としては、映画だったら「Fukushima50」も観たいし、とりあえず「パラサイト 半地下の家族」も観ておきたいな~と思ってたんだけど、、、。(-_-;)

 

イベント関係は軒並み中止だし、人混みが絡むんで電車も危ない。

おまけに図書館も休館と来たもんだ。

 

もーこうなるとね、休館前に図書館から借りていた本を中心とした「読書三昧」の日々を送るしかないわね。

 

なので、頑張ってましたよ読書。

 

今日は、「天皇家の秘密が分かる本」って本を読破しました。(^o^)

(すこっちの興味は幅広いのであります。)

 

その中で大変興味深ーい内容があったんで、皆さんにも紹介します。

 

私たちが当たり前に使っている「天皇」と言う言葉に関する豆知識。

 

その1.現在の天皇陛下のことを「令和天皇」とは呼ばない。

 

これね、間違った認識をしている人が多いと思うんですけど、現在の天皇は「今上天皇」って言います。

 

そもそも、天皇が崩御(亡くなることね)してから贈り名、追号、諡号(しごう)として「○○天皇」と定められます。なので、「明治天皇~昭和天皇」まではありですが、現時点では「平成天皇」とか「令和天皇」という呼び方は使いません、だってご存命なんだから。ちなみに、この追号が決まるまでの間は「大行天皇」(たいこいうてんのう)と呼びます。

 

その2.「天皇」って呼び方は長い歴史の中では久しぶり?なんです。

 

そもそも「天皇」というのは古代中国では最高神を意味する言葉であり、天空に輝く北極星とされていた。ほら、北極星は動かないでしょう。だから、一番偉い人、天の中心って意味なんです。

 

そもそも日本の125代に渡る日本の支配者を、今は全て「天皇」と呼んでいますが、太古の昔は「大王」(おおきみ)って呼んでいた。

 

この「大王」→「天皇」のバトンパスを行ったのが、「壬申の乱」に勝利した天智天皇(中大兄皇子)の弟の「天武天皇」だと一般的には言われている。天武天皇はこの機会に、トップの呼び方もグレードアップさせたかったんですね。

 

ところが、天武天皇の言い付けをきちんと守って、呼ばれていたのは62代の村上天皇までの話。

じゃあ、それ以降の天皇はどう呼んでいたのかというと、「○○天皇」ではなく、「○○院」だった。

 

みなさん、歴史の遠い記憶を思い出してみてください。

 

あったでしょう、ほら「陰性」じゃなかった「院政」ってやつね。

 

その頃から、「白河院」とか「鳥羽院」とか呼ばれるようになっていったって分け。

 

だから、中世になってからは「天皇」という呼び方はずーっと使われて来なかった。

 

それを復活させたのが、光格上皇が70歳で崩御した時と言われている、江戸時代1840年のこと。

 

天皇在位39年、院政23年。どんだけ朝廷のトップを張ってたんだよ!(でも、江戸時代だから所詮はほそぼそとやってたってことかな)その功績をたたえて、「天皇」って称号を追号したってわけなんです。

 

実に、村上天皇以来900年ぶりの「天皇」復活!!(^^)!

 

だから、江戸時代の一般ピープルは「天皇」って言われても「はぁ?なにそれ?」って感じだった。

(900年前の話、誰も知る人いないもんね。)

 

こうして、無事復活を遂げた「天皇」という呼び方ですが、明治時代は「〇〇院天皇」なんて感じで、「院」と「天皇」の合わせ技で使っていた。(妙なコラボですこと)

 

んでもって、これを「天皇」に一本化したのが大正14年(1925年)のことなのですってよ。

 

どうです?ちょっとは勉強になりましたかね。

 

みなさんも、この機会に読書に力を入れてみませんか?