どうも、すこっちです。(^_^)
11/24のブログでもちょっこっと触れましたが、私大河ドラマの「太平記」を第一話からDVDを観始めておりまして、先日ようやく13枚のDVD全話見終わりました。(^_^)/
それにしても1年分の大河ドラマを制覇するって疲れるなー、長いなあ。
アタシ的にはこの鎌倉幕府滅亡から南北朝の時代が歴史認識の空白地帯だったので、なんとか押さえておきたいと思って観始めた「太平記」だったのですが、、、。
はっきり言って、今まで私が観てきた大河ドラマの中で(それほど観てはいないけど)、
一番の最高傑作です!(^_^)
そりゃね、「独眼竜政宗」は素晴らしいし、「炎立つ」はそれを上回る出来だった。
でも「太平記」はそのまた更に上を行く最高傑作だとアタシの中では感じている。
それでは、この「太平記」のどこがそんなに凄いのかをすこっちなりに分析してみたいと思います。
その1「ドロドロ感がハンパない」
フツーだとですね、おごり高ぶる悪玉の北条一族を善玉の後醍醐天皇や楠木正成や足利尊氏らが一致団結をして成敗して勧善懲悪のストーリーは一件落着となるはずが、お互いの思惑や駆け引きがあるんだよねー。あっちになびいたり、こっちに味方したりしてもう昼ドラさながらの「泥沼不倫感」がハンパない。
最後には足利兄弟(尊氏、直義)が対峙するんだけど、そこでもすんなりとは終わらないドロドロ。
大河ドラマというのは、最終話近くってだいたい主人公は晩年でフェードアウトして終わっていく感じなんだけど、このドラマは最後の最後まで戦闘シーンの連続。つくづく足利尊氏の人生って戦漬けだったのねっていうのが伝わってくるんです。
その2「悩める尊氏」
大河ドラマの主人公というのはいわば戦隊ヒーローもののレッドみたいな存在だ。リーダーシップを発揮して、迷うこと無く味方を勝利に導く存在である。
ところが、この「太平記」の主人公である足利尊氏(真田広之)はとにかく「悩む」、「悩む」、「悩む」。も一つおまけに「悩む」。もはや悩める大羊、ロダンもびっくりの「考えっぱなしの人」なのである。
なにもそこまで主人公を悩ませなくってもいいんじゃね、って観ている人に心配させるほど尊氏は悩みの連続だったりするのです。しかも優柔不断で決断に時間が掛かったりするシーンもある。
リーダとしては?な部分もあるけれど、そんな人間臭さがこれでもかと伝わってくるところが実は真田「尊氏」の魅力だったりする。悩むってことは、それだけ多くの人のことを考えてるってこと。後年クーデター続きで最後にはぐだぐだのままフェードアウトして滅亡する「室町幕府」なんだけど、みんなの意見を聞き入れようとして、「あちらを立てればこちらが立たず」となったのは足利家の伝統!?だったのかな。
その3「魅力的な脇役の存在感がピカ1」
この「太平記」でね、アタシが誰に惚れ込んだのかと言うと、それは主人公の足利尊氏ではなく、脇役だけど尊氏の一番お側に仕えていた「一色馬之助」(大地康雄)。
このゆるキャラ感。そして、若殿の尊氏を一途に支えるひたむきさ。ある時は忍として、ある時は「具足師柳斎」として尊氏の隠し子を保護してみたり一人何役なの?って思わせるほど登場シーンがハンパない。
この側近感!もうね、アタシの近くにも「馬之助」欲しいです。(^_^)
あとはなんと言ってもバサラ大名「佐々木道誉」(陣内孝則)でしょうね。
高笑いでアクセントを発揮し、その場の雰囲気を全部持っていく存在感。もはや、主役の尊氏を喰っているのでは?と思わせるほどの魅力は、陣内さんの「もってる」パワーなんでしょうかね。
この人がいなかったら、「太平記」たぶんかなり味気ないでしょう。
あとは、弟の直義(高嶋政伸)ですかね。これもまた最後の最後まで尊氏とのすったもんだで存在感を発揮している、演技も大変素晴らしかったよ。
すこっちがここまで一押しする「太平記」。
騙されたと思って、観てもらったら絶対に損はさせない自信があります。
機会がありましたら、ぜひDVDを借りて根気よーく観てみてはいかがでしょうか?
ちなみに、この太平記の平均視聴率は26.0%。最高視聴率は34.6%だそうです。