頭では分かっていても、心が付いてこない時ってありませんか? | 仙台城 謎の覆面ガイド「すこっち」のブログ

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平日はフツーの会社員、しかし週末は伊達政宗の居城「仙台城」にてボランティアガイドを務める謎の男、「すこっち」。
ウィスキー好きで名付けたハンドルネームで、ジャンルを問わず、縦横無尽にブログで語り尽くします。

あなたも「すこっち」に酔いしれてみませんか?

どうも、すこっちです。!(^^)!

 

人間は感情の動物とよく言われる。

 

しかし、他の哺乳類と人間の一番の違いは何かと言えば、自分の欲求や感情をコントロールが出来るという能力にほかならない。人間の三大欲求は「食欲、色欲、睡眠欲」と言われるが、会社や学校などの公共の場で食べ物をばりぼりと食べ続ける人もいないし、通り掛かった女性に欲望の赴くままに行動したのでは、当然犯罪だし、寝たい時に寝てられる人なんて、けっして社会では生活していけない。

 

私たち人間の社会は、この抑制するという「調整弁」によって、秩序が保たれているということになる。

 

でもね、長い人生さ、人間も生きているうちに少しずつ蓄積したひずみというものが生じてくるのもまた事実だったりする。

 

「頭では分かっている、そう行動しなきゃないことも分かっている。でもね、心が付いて来ないんだ。」

 

そんな経験をされたことはありませんか?

 

とっても分かり易い例を挙げましょう。

 

私もなんだけど、学生から就職して社会人となり結婚し子供が生まれ、家庭を持ち、家を建ててという一連のルーティーンを歩んでこられた一家の大黒柱と言われる人なら、誰しもが思うこと、それは、、、。

 

サラリーマンをしてるとね、もう毎日が理不尽なことのオンパレードである。(-_-;)

 

上司への不満、同僚への不満、会社への不信感、取引先からのパワハラ、etc、、、。

自分の思い通りになることなんてないのが普通だ。

 

そんな、フラストレーションもMAXに達すると、「もう、いい加減、やってられるか!」とか「辞めてやる、こんな会社!」ってちゃぶ台返しをしてしまいたい衝動に駆られる。

 

でも、それは現実の行動には移されない。なぜか?

 

だって、頭で考えたらさ、当然だよね。いい年齢でちゃぶ台返しをして、会社を辞めたとして、再就職の宛はあるの?あっても給料下がるよ~。第一、無かったら家族が路頭に迷うんだよ。家のローンやらなにやらどうやって払うのよ?ってカミさんからの容赦ない北朝鮮ばりのミサイルが飛んでくることは明らかだ。

 

つまるところ、人間は頭で考えだしたら、結局「ブレーキ」、「ブレーキ」、「ブレーキ」なのである。

(もう、どんだけブレーキパッドが擦り減ってんのよ!って感じ)

 

でもね、そんな「ブレーキだけの人生」にね、耐えられなくなることだってある。

 

プロレスラーの「スタン・ハンセン」は「ブレーキの壊れたダンプカー」という異名を持っていたそうだが、(いらなくねーかい、そのネタ)アタシも思うよ、ブレーキ壊れてみたら、どうなるんだろうなあ~って。

 

じゃあ、その境界線ってなんなんだろう?

 

そんなアタシの長年の疑問に答えてくれたのが、ある1枚のDVDだった。

 

そのDVDとは、「炎立つ 第3部」なのである。

 

「炎立つ」を知らない人のためにサラッと説明をしますと、NHKの32作目の大河ドラマでして、平安時代の陸奥の国(今の東北地方ね)と朝廷との関わりから、奥州藤原氏の滅亡までを描いたドラマなのです。

 

この作品、実によく出来ておりまして、作品としてのクオリティがピカ一だとアタシは思ってるんですが、その中の第三部 奥州藤原氏の滅亡の一場面で三代目の藤原秀衡(渡瀬恒彦)が鎌倉の源頼朝の挑発に乗って戦をするのか、和平の道を歩むのかに悩むシーンがある。当然、周りは止めるんですよ、鎌倉と戦なんかしたって、勝てっこ無いって。藤原一族が滅びるぞって。

 

さんざん悩みに悩む、藤原秀衡。

 

息子の泰衡(渡辺謙)に説得された時に、秀衡がこんなセリフを吐くんです。

 

「皆が言いうことは、ワシも分かっている、頭では分かっているのだ。しかしな、心が付いて来ないのだ。今まで築きあげてきたこの奥州の誇りを頼朝に蹂躙されたままでは、、、、。」

 

ってな感じで最終的には、戦になる前に秀衡は死んでしまうのだけど、結局戦になって奥州藤原氏は滅亡に至る分けなんだけど、このセリフを聞いた時、アタシはあーこれなんだ!と思った。

 

「頭では分かっていても、心が付いて来ない。」

 

つまり、「頭」と「心」のパワーバランスにおいて心の方が勝ってしまうと、ドッカーン!ガラガラドッシャーン人はちゃぶ台返しをしてしまう衝動に駆られるということなのである。

 

このセリフを聞いてからというもの、アタシは「頭」と「心」のバランスってものを気にするようになった。

 

自分の信念を曲げてまでやれることには本来限界がある。いや、でも実際は限界以上の事もやれるはずである。泥水をすするような経験も、地べたを這いつくばるような経験も、後々役に立つことはあるだろう。

 

だけどね、ここで藤原秀衡(渡瀬恒彦)のセリフの出番だ!

 

「頭では分かっていても、心が付いて来ない。」時があるのだ。

 

つまりね、自分の心を空っぽにして、心を奴隷にして、あなたはそれでいいのかい?ってことなんです。

 

頭に心が付いて来れないところまで到達したってことはさ、選択肢は二つしかない

 

・頭が心を支配して、心が病んでいく道を選ぶのか?

 

・自分の心に正直に向き合って、生きる道を選ぶのか?

 

さて、あなたの「頭」と「心」のパワーバランスはどんな感じですか?

 

一度じっくり、そのことについて考えてみるのも、悪くないかもよ。

 

P.S あーそうそう、「炎立つ」気になった方は、DVD観てみてね。

    秀衡役の渡瀬恒彦さんが格好良過ぎるから。!(^^)!