意外と知らない警察のトリビア | 仙台城 謎の覆面ガイド「すこっち」のブログ

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平日はフツーの会社員、しかし週末は伊達政宗の居城「仙台城」にてボランティアガイドを務める謎の男、「すこっち」。
ウィスキー好きで名付けたハンドルネームで、ジャンルを問わず、縦横無尽にブログで語り尽くします。

あなたも「すこっち」に酔いしれてみませんか?

どうも、すこっちです。!(^^)!

 

ブログにも書きましたが、「踊る大捜査線」のTVオリジナル版を全部観終わって一人悦に入っていた私。

 

たまたま書店に立ち寄ったら、な、なあんとこんな本が売っているじゃあ、あーりませんか!

 

なんともタイムリーな本ですこと。

 

ていうか、今のアタシ以外、この本のタイトルに興味を示す人ってたぶん、いないかも。(-_-;)

 

そういう分けで、迷わず買い!完読致しました。!(^^)!

 

いやね、我々一般ピープルからすると、どこかお堅い職業で近寄り難いと思っている警察。昔から刑事ドラマと言えば、太陽にほえろ、西部警察、トミーとマツ、スケバン刑事、こち亀、特捜最前線、危ない刑事、踊る大捜査線、古畑任三郎、相棒などなどまあ、挙げたらとにかくキリがない。日本人はなんだかんだ言って、好きなんですね刑事ドラマってやつが、、、。

 

でも、警察の実態ってけっこうベールに包まれているのもまた事実。今回はたまたま、「踊る~」つながりでこの本に出会ったんですが、いや実に面白いんです。

 

では、皆さんと一緒に警察に対する疑問を一つ一つ解明していくとしますか。

 

1.警察官は常に警察手帳や手錠、拳銃を持っているの?

 

これね、刑事ドラマ通からすると「持っててあたりまえじゃん。」って思うよね。俗に警察官の七つ道具と言われているのが、「制服・制帽」、「警察手帳」、「警棒」、「警笛」、「拳銃」、「手錠」、「無線機」の七つ。

交番などにいる制服警官は勤務中にこれらを身に付けることが決まりとなっている。しかし、私服刑事の場合、常に携帯が義務付けられているのは、「警察手帳」のみなんだって。もちろん、私服刑事も犯人逮捕や操作に必要な状況では携行する。

 

2.取り調べ時に刑事がおごる「カツ丼」は違法?合法?

 

これ、ベタですよね~。みなさんの脳に擦り込まれてるでしょ、このシーン。「腹、減ってないか?」

ってやつね。これ、結論から言うと、現在では取り調べ中に刑事がカツ丼をおごる事は100%無い。なぜかと言うと、刑事が被疑者にカツ丼をおごってしまうと、これが警察の利益誘導とみなされ、自白の任意性に疑いが持たれてしまうという分け。実際に取り調べで食事を提供された被疑者が、裁判になってから「警察が好きなものを食べさせてやると言ったから証言した。」と言ったために、自白の任意性や信用性が問題になったことがあったんだそうな。

 

取り調べ中に提供されるのは、せいぜい飲み水くらい。食事は留置所で公費から支出されるそうです。

 

3.キャリアとノンキャリアの違いとは?

 

結論から言うと、「出世のスピードの差」なんだわね。警察官の役職ってこうなっています。巡査→巡査部長→警部補→警部→警視→警視正→警視長→警視監→警視総監。

 

「踊る大捜査線」を例にしてみると分かり易いかな。織田裕二扮する青島巡査部長はノンキャリアなので、「巡査」からのスタートです。青島刑事がどんなに優秀でも、定年までせいぜい警部ぐらいです。最高でも警視正までしかなれません。

 

ところが、ユースケサンタマリアが演じていたキャリアの真下刑事の場合、スタートが「警部補」です。入社と同時に実は青島刑事よりも位は上だったのね。キャリアは警察の最高位である警視総監にだってなれちゃうチャンスがあります。

 

忘れちゃいけない、柳葉敏郎演じる室井管理官は警視で、のちに警視監まで出世をしていることから相当偉い立場だったということになるんだけど、それだけ国家公務員Ⅰ種の合格者って凄いんだね。

 

他の刑事ドラマにも触れておくと、古畑任三郎は警部補今泉君は巡査。相棒の杉下右京は警部。

 

4.県境で犯人追跡をストップ?警察に縄張りってあるの?

 

これも、ドラマ脳に汚染されている人が生じる疑問だよね。実際のところ、いくら縄張りがあるとはいえ、本当に県境でパトカーが追跡を諦めるなんてことはない。というのも、どの警察が捜査を行うかは「事件の起きた場所」で決まるからなのである。

 

例えば、東京で発生した事件の容疑者が神奈川県に住んでたとします。操作をするのは東京都の警視庁になるんですが、被疑者を逮捕するために警視庁の刑事が神奈川県に出向いて捜査をしても何の問題も無い。県をまたいでも全然OKなのだ。ただし、操作協力と言う形で関わってもらうことはある。

 

5.拳銃はいつ、どこでも発砲できるものなの?

 

これも、気になる疑問だ。「止まらないと撃つぞ!」ってやつね。実は2001年12月までは「威嚇や予告なしに発砲してはいけないということが規則で決められていた。でもさ、錯乱した男が銃を乱射してたりしてたらさ、そんな流ちょうなこと言ってられないでしょ。なので現在では、事前の警告なしでも発砲が認められるようになったんだそうです。

 

とは言っても、実際のところ警察官個人の間では拳銃の使用はなるべく避けたいという思いが強い。

仮に発砲すれば、、監査官から呼び出しを受け、適切な使用であったのかを厳しく審査されるし、出世にも影響するんだとか。(あのねー、西部警察の大門軍団や危ない刑事のタカとユウジなんて、毎週発砲してたじゃないですかーって突っ込みたくなるわね。)

 

どうです?皆さんの刑事ドラマの疑問、少しは解消できましたか?

 

他にも「公務執行妨害とは?」とか「交通違反の取り締まりにノルマはあるの?」、「警察官の年収は?」といった興味をそそるネタも取り上げられているんで、。興味を持たれた方は、ぜひ読んでみてね。

 

あー、そうそう警察と私立探偵が協力して一緒に捜査をするってこともあり得ないみたいですよ。

 

あれっ?真実はいつも1つ!って言っているコナンが、、、。(-_-;)