仙台城から眺めるビルやマンションが立ち並ぶ光景って実は、、、。 | 仙台城 謎の覆面ガイド「すこっち」のブログ

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平日はフツーの会社員、しかし週末は伊達政宗の居城「仙台城」にてボランティアガイドを務める謎の男、「すこっち」。
ウィスキー好きで名付けたハンドルネームで、ジャンルを問わず、縦横無尽にブログで語り尽くします。

あなたも「すこっち」に酔いしれてみませんか?

どうも、すこっちです。!(^^)!

 

アタシがガイドのために仙台城に行くと、毎回目にするものと言ったら伊達政宗の騎馬像はもちろんのことなんだけど、それ以上にここならではの景色!そう、仙台市内がパノラマで180℃一望できちゃう。他にも一望できるところはあるんだろうけど、このぐらいのパノラマ感はたぶんここでしか味わえないと思う。

(来た事の無い方は、是非とも味わってみて欲しいんです)

 

さて、この仙台城から見た仙台市内中心部。一番目につくのは何かというと、100万人都市仙台の象徴とも言える、ビル、ビル、そしてマンション。もう、ここだけ見ると京浜あたりの中核都市には負けていないくらいの感がありますな~。駅前にはパルコにアエルにエスパルなどなど商業ビルだけでもてんこ盛りだ!

 

たぶん、観光で訪れたお客様、若しくは大多数の人がこう思うでしょう。

 

「仙台って都会だよね~。」!(^^)!

 

「都会なのにたくさん緑があって環境がいいよね~。」

 

「都会チックな便利さと、田舎チックな自然が共存する街、仙台」

 

しかし、そう思われている皆さんは、現在の日本が抱える悲しい現実をご存じだろうか?

 

確かにビルやマンションが立ち並んで、いっぱしの都会っぽい雰囲気が漂っているとそれだけで満足感を感じてしまう人が多い。誰だって、寂れた田舎町よりは都会の方が良いと思っているはずだ。

 

でも、この多くの商業ビルのほとんどはこんな構図なんだよね。

 

お金のある資本家が周辺一帯の土地を買い上げてビルを建てる→地価が上がる→立ち退いたお店などをテナントとして入れる→資本家には毎月テナント料が入る→店子は家賃を払い続けて苦しい経営→経営が苦しくなり、撤退する店子→新たな店子が入れば資本家は問題なし。

 

結局のところ、昔からの仙台の老舗だったり、店は小規模だけどいい味を醸し出していたようなお店がどんどんと追いやられ、テナントに入っても良い思いをするのは最初だけ、いつの間にかフェードアウトしていって、店を辞めてしまうこともある。

 

マンションの場合だとこんな感じでしょうか?

 

お金のある資本家が周辺一帯の土地を買い上げてマンションを建てる→地価が上がる→駅近や交通の便をうたい文句にマンションの分譲を開始する→入居者が入居→資本家にはマンションの代金が次から次へと入る→入居者は住宅ローンを払い続ける

 

まあ、高給取りの方でマンション住まいを希望される方もいるので何とも言えませんが、マンションって不動産なんだけど、土地は無いし、住んでいる限りは共益費とか管理費なんかはしっかりと取られ続ける。オネエチャンのいるキャバクラで、楽しいひと時を味わって、いざ会計の場面になると、彼女たちのドリンク代はしっかりと勘定書きに載っているのと同じようなもんだ。

 

このビルとマンションの方程式に共通しているのは、けっきょく資本家がイイとこどりをしてしまうということなんだよね。(>_<) 駅前の一等地のビルにお店を開業!駅近のマンションで良い生活!と思ってみても実は、資本家の手のひらの上だったりするのです。

 

この現象は何も仙台だけに限らない。アタシの住んでいる多賀城の駅周辺や隣町である塩釜市も見事に資本家たちの魔の手にまんまと染まってしまいつつある。

 

昔からのたたずまいだったり、レトロチックな落ち着いた雰囲気だったり、ひなびた感が哀愁を感じさせてくれるような、そんな街並みがどんどんと世の中から消え去ろうとしている。

 

親方が自ら腕を振るうようなこじんまりとした名店がなりを潜め、中心部ではとってもやっていけなくて郊外に店舗を構えるというケースも増えてきている。

 

今や経済至上主義、商業主義が日本だけではなく全世界を飲みこもうとしている。

 

仙台城から眺める180℃パノラマのあの景色には、実はそんな背景があるのですよ。