どうも、すこっちです。!(^^)!
この間は映画「万引き家族」に強烈な肩透かしを喰らわされて、うっぷんが溜まっていた私。
どうにかこのフラストレーションを解消したいと思っていたら、土曜日のTBCラジオで「空飛ぶタイヤ」なる映画の紹介がアタシの興味のアンテナに反応したんです。
普段ならあんましシネコンは行かないんだけれど、シネコンでしかやっていない映画だったので、レイトショーで早速、封切りしたばかりのこの「空飛ぶタイヤ」を観て参りました。
この映画、2002年に起きた「横浜母子3名死傷事故」と2004年に発覚した三菱自動車のリコール隠ぺい事件をモデルとしているので、実話がベースなのです。
アタシも知らなかったんだけど、実際にこの事故を起こしてしまった運送会社の社長が三菱と言う巨大企業に敢然と立ち向かったということがあったらしいです。
映画を観終わった率直な感想を言いますと、ズバリ!「万引き~」のリベンジ成立です、面白かった!
ネタバレになるのでほどほどにしておきますが、「半沢直樹」に代表される池井戸作品特有の悪に立ち向かって、最後は「正義が勝つ」という勧善懲悪モードのアクセル全開って感じの作品です。
今や悪事を働いた連中がのうのうと涼しい顔をして、弱いものを踏んづけるような世の中になってしまっている我が国、日本。そんなフラストレーション&シニシズム的なモードになっている人たちは、絶対に観た方がいいかもしれませんよ。だって、最近じゃあこのぐらいのスカッと爽快感はまず、味わえないです。その爽快度と言ったらね、「スカットジャパン」の比じゃないって。
トラックの事故の空飛ぶタイヤによって、亡くなった奥さんの旦那が主人公の運送会社の社長(長瀬)に罵声を浴びせるシーンなんて、もうね聞いているこちらが胸が張り裂けそうな心境になったわ。
とにかく、事故が発生してからこの運送会社の社長(長瀬)がね、何度もくじけそうになるんです。
なんだったら、例の大企業からのいやらしいもみ消し工作的な誘惑とかもあったりするわけです。
だけど、そこでくじけないスピリットの根源は何かというと、それは人一人の命が奪われているって事実。
「きれいごとだけじゃあ、世の中生きて行けないんだ。」アタシも社会人生活を20年以上やってきているから、世間の人がそういうテーゼを持ちだすのも分かります。だけどね、この世に生を受けてきて、人間にとって一番大事なもの、失ってはいけないものってなんなんだろうって基本理念に立ち返って見た時に、
やっぱり、正義・真心・誠実っていう「至誠」の心って譲ってはいけないものなんだよね。
そんなことを気付かせてくれる、ホント良い作品です。
あとからネットで調べたら、このモデルとなった運送会社って実際にあるんだそうですが、今は廃業してしまったそうです。なかなか、現実は物語のように正義は救済されるってな感じにはならない悲哀。
この映画を観終わった後、「ヤッターマンがいる限り、この世に悪は栄えない!」このセリフをなんとなく思い出してしまった、すこっちでした。!(^^)!