さて、みなさんは「三種の神器」っ聞いたことがありますか?
う~ん、何となく「カッコいいワード」として知れ渡っている感もありますし、
1950年代に「家電の三種の神器」(テレビ・洗濯機・冷蔵庫のことね)という
言葉もありました。(これをもってりゃ、イケてる家庭みたいなね)
はい、では今回はこの「三種の神器」についてとっても分かりやすく説明しましょう。
「古事記」や「日本書紀」によりますと、日本と言う地上界はもともと葦原中国(あしはらのなかつくに)っていうところで、大国主命(おおくにぬしのみこと)が治めていた。
ところが、神様たちの住む高天原(たかまがはら)の一番偉い人である天照大神(あまてらすおおみかみ 通称天ちゃん)が「なんか、うちらが治めた方が良くない?」ってな
ホントの天の声(強権発動)でもって、大国主命から国譲りを受けた。
そうして、この天ちゃん。当然自分の手を汚すことはしたくないので、地上界には自分の手下というか、なぜか孫の邇邇芸命(ニニギノミコト 通称ニギー)に
「あんた、ちょっと地上界治めてきてよ!」とこれまた天の声でもって、命令を下すのです。
これが、「天孫降臨」です。(天の神様が下りてきて、地上界を治めるってことね。)
(つまり、天皇家の祖先は天ちゃん、つまり神様なんであります!っいうわけ)
その時に、天ちゃんがニギーに授けた「神様の証明書とでもいうべき神宝」が
「三種の神器」と言われるものなんですね。
一つ目は「八咫の鏡」(やたのかがみ)
二つ目が「八尺瓊勾玉」(やさかにのまがたま)
三つ目が「天叢雲の剣」(あまのむらくものつるぎ)「草薙の剣」とも言われています。
これって、なにが凄いかって言いますと、天皇家(現在125代目)が代々これを継承し、
守り続けて来て、当然今もこの「三種の神器」は実在しているということ。
ただ、さすがに途中「現物だけじゃあ、紛失したらヤバくない?」と思った天皇が
やっぱり、いたんです。(10代天皇の崇神天皇ね)
この人が、三種の神器のうち、「八咫の鏡」と「天叢雲の剣」だけは「形代」(かたしろ)
(複製品)を造りまして、本物は別なところに預けるようにしたんです。
でも、二つ目の「八尺瓊勾玉」(やさかにのまがたま)だけは本物。
現在この「三種の神器」」は現天皇でさえ、見ることが出来ない。
ってことは、当然誰も本物も複製品も見たことがあるひとはいないってこと。(>_<)
ちなみに、じゃあどこにあるの?ってあるところははっきりしている。
・八咫の鏡の本体は伊勢神宮にコピーは皇居に。
・八尺瓊勾玉は皇居に。
・天叢雲の剣(草薙の剣)の本体は熱田神宮、コピーは皇居に。
書物によると、ニギーが天孫降臨して地上界に下ってきたのは計算すると179万5,000年前。
(まあ、信憑性は?ですが)
そんな昔から伝わるものが、現在の世に存在しているというのは想像するだけでも、
なあんて、ミステリアスな話なんでしょう~。
でもって、このミステリアスな「三種の神器」。代々の天皇に継承されていくわけなんですが、
昭和天皇が亡くなった時に、「大喪の礼」(葬式ね)ってのがありまして、八尺瓊勾玉の入った
箱を持った従者の証言によると、「子供の頭くらいの丸いものが入っていると感じた。」
のだそうです。(持ってみた~い、うらやまし~いね)(^○^)
果たして、時代が移り変わり、皇室に対する考え方や認識が180°変わるような世の中に
なれば、「三種の神器」」がみなさんの目の前に~なあんてことは、、、ないだろね。(>_<)