以前、大河ドラマ「平清盛」が放映されていた時に、ふいに「平家物語」に
興味が湧いて、読みたくなったわたし。
これまで生きてきて、古典などというものは学校の授業でしかお近づきに
なったことが無い小生。まさか、社会人になってから、自らその玉手箱を
開けることになろうとは、、、。
とは言え、古典の難しい言い回しは苦手なので、図書館の児童書のコーナーに行き
平家物語を借りて読んだ。すると、まあ、なあんと面白い!(^○^)ことでしょう。
今まで退屈な授業モードでしか向き合ったことのない古典が、歴史が好きという
スパイスが効いているのもあるんだろうけど、非常に奥が深いと感じた。
なんとなく暗唱してみたくなり、「祇園精舎の鐘の声~」から始まる例のくだりは
全部暗記してしまった。(不思議だね~今まで、無縁だったのに)(-_-;)
それから、立て続けに「枕草子」、「徒然草」、「太平記」などを借りて読んでみた。
これが、また面白い!やはり、自発的に向き合う姿勢があると、不思議と興味が
湧いてくるものなのかしらん?
そんな中で、私が特に惹かれたのが、「枕草子」と「徒然草」。こちらは学校の
教科書なんかにも登場しますが、それはアルファベットのABCみたいな部分。
実は、もうちょっと読み込んでみると面白いところがけっこうあったりする。
例えば、「枕草子」だと、「滅多にないもの」というくだりで、
滅多に無い珍しいもの。
しゅうとに褒められる婿(まあ、珍しいかも)
姑に褒められる嫁(嫁姑と言いますからね)
毛の良く抜ける銀の毛抜き(そんだけ、抜けない毛抜きが多かったの?)
主人の悪口を言わない召使い(確かに、そんな人はまずいないかも)
欠点のない人(う~ん、欠点のない人ってある意味怖いような)
男女の仲は言うまでもないが、女同志でも親しく付き合って、終わりまで気持ち良く
友達でいられることは難しい。
枕草子は平安時代の作品なのだけど、案外、昔の人も今の人も感じ方や考え方に
そんなに大差がないことが、これだけでもよく分かるような気がする。
古典への誘い、まずは児童書版から始めてみませんか? !(^^)!