以前、将棋の棋士としてかの有名な羽生善治さんの本「捨てる力」を
読んだときに、大変興味深いことが書いてあった。
「棋譜(対局した二人が実際にどのように駒を動かしたかという記録のこと)は、
現在はパソコンを見れば、早送りの機能もあるので1分くらいで見ることが出来る。
しかし、そうしたものは記憶からすぐに消えていく。
だから、きちんと覚えようと思ったら、自分で駒を並べないとダメ。
やっぱり、横着をしてはいけない。自分で手を動かすと、頭の中に入りやすい。
画面だけで見ると、するりと右から左へ抜けて行きます。」
今や、スマホ・タブレット全盛時代。
私もうなずけるのだが、ガイド活動の勉強として伊達家に関する資料を調べる時、
確かにウィキペディアで調べたようなことというのは、何度読んでもなかなか頭に残らない。
だけど、本で読んで得た知識というのは、なぜか不思議と記憶に定着している気がする。
詳しいところまでは無理だとしても、「誰が何してどうなった~。」くらいは残っている。
天下を極め、現在も将棋界の第一人者でさえそう感じているのだ。
やはり、近道は近道のようで回り道なのかもしれない。(-_-;)
ある本にはこんなことが書いてあった。
スマホから知識を得るのは、コンビニのおにぎりにパクつくようなもの。
(炭水化物はエネルギー、減った腹を満たすのにはタイムリーだよね)
本から知識を得るのは、野菜や小魚・海藻を意識的に毎日食べるようなもの。
(ビタミンやミネラル、鉄分は今は無くても体は困らないけど、後から効いてくる)
読書に即効性は無いかもしれないけど、それが10年後、20年後の自分の人間形成に
良い影響を与えてくれるのかもしれないですね。(^○^)
あなたは、すぐに食べられる「浅漬け派」?
それとも、じっくり漬ける「ぬか漬け派」?