本日、ガイドの研修で「陸奥国分寺跡」を訪問してきました。
ここって歴史は古いのですが、ようは聖武天皇(奈良の大仏を作れって言った人)
が全国に国分寺と国分尼寺を作りなさいと詔(法律ね)をだしたんですね。
これって、その時やたらと疫病や飢饉なんかで国がおかしくなっていたので
神頼みでなんとか国を治めようとしたわけです。
まあ、それは表向きで実は、この時の裏最高権力者が藤原鎌足(元中臣の名字)
の息子で藤原不比等だったんですけど、この人が藤原家の勢力を全国PRするために
天皇を利用して一大キャンペーンをやったんです。
そして、その時の日本の最北端の陸奥国分寺が仙台にあったというわけ。
その後、この陸奥国分寺は荒廃してしまうんだけど、伊達政宗の庇護で
薬師堂が建てられ、今日に至っているのです。
そこで、国分尼寺(女性のお坊さんなので尼さん)がいたお寺を訪問したのですが、
その入口の門にはなんか奇妙な造りが、、、。
女性の胸を連想させるこの写真。
実は、尼さんのお寺だったんだけど、隣に男性の坊さんの寺があった。
昔の坊さんはいわば聖人には程遠い欲の塊のような人ばっかりだった。
当然、そうした輩が夜這いを敢行しようしたことは普通に想像がつく。
でも、それを思いとどまらせるためのささやかな抵抗だったのかな。
今のこの寺は再建されたものなんだけど、そうしたモニュメントのような
ものが痕跡として残されているってことのようですね。
男の性って、悲しいものです。(-_-;)