政官界パトロール56 財務省-消費増税実施へ新人事で臨むby月刊テーミス #くたばれ財務省 | ScorpionsUFOMSGのブログ

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チャンネルくららでおなじみ、桜林美佐さんも連載中の月間テーミス9月号の掲載記事が興味深い。

 

記事を書いているのがZAITENで「霞が関官僚実名録」を連載中の横田由美子氏であるというのも目を引きますが、現時点における矢野康浩官房長誕生の総括的な分析といった趣になっています。

 

 

『政官界パトロール56 経産官邸に挑戦する?! 財務省-消費増税実施へ新人事で臨む』

(要旨)

人材不作期と呼ばれる84年組をすっ飛ばしての矢野官房長抜擢は様々な憶測を呼んだ。

その主たるものは「岡本薫明主計局長が悲願である増税に向けて、菅義偉官房長官の覚えがめでたい矢野氏を官房長に据えた」というもの。

 

また佐藤慎一前次官が主税畑の次官が定期的に誕生するようにごり押ししたという話もある。

 

次のように解説する官僚もいた。

「本来官房長は次官コース。しかし今回はイレギュラーな人事なので、増税という難題を解決できなければすべてにおいて亜流である矢野さんの次官就任はない。」

しかし、筆者の見解は異なる。

まず、昔から次官は“次の次官を指名する権利”を持っているといわれていたが、内閣人事局が睨みをきかせているなかで、次の次にあたる次官候補者の任命権まで佐藤前次官が持っていたとは考えられない。

 

(中略)

主税畑といわれている矢野だが、ある時期から主税と主計の間で人事交流が頻繁になっている。矢野氏の世代に生粋の主税畑、主計畑はもういないのではないか。

実際、矢野は主計局系のポストも幾つか経験している。

 

ただ、増税に向けての抜擢という部分は、納得できる部分もある。

 

矢野官房長が官房長官秘書官に抜擢されたのは、07年、与謝野薫、町村信孝両官房長官の時代だったように記憶している。河村建夫官房長官秘書官も務め、政権交代時の自民党を看取っている。

 

その後も、官邸と財務省を行ったり来たりという仕事が続き、12年安倍内閣発足時に、再び官房長官秘書官に起用された。

 

財務省嫌いの総理の政務秘書官には経産省の今井尚哉が抜擢され、事務方の秘書官にも柳瀬忠夫が入るという、官邸が経産省化する中で、要の官房長官秘書官に経験豊富な矢野を送り込むことで、財務省としては“背水の陣”を敷いていると噂される。

 

(中略)

官房長の役割は、各省との調整だけでなく、官邸や政治家との折衝も入ってくる。長らく官邸と財務省を往来してきた矢野が適任と、幹部や未だ省内に力を持つOBが考えるのは当然のことだろう。

 

とはいえ、今回、飛ばされてしまった84年組にとっては納得できない人事かもしれないが、1期ひとりの次官という時代が遠のくにつれて、巻き返しがないともいえない。

 

他省では、次官人事で年次が戻る事例がすでにある。財務省も時流に洩れず変化の時を迎えているのだ。

(終わり)

 

内閣人事局が睨みを効かせているから、佐藤前次官には人事権を行使する余地がなかったと言いながらも、矢野氏起用を決めたのは現役幹部と大蔵元老院って、内閣人事局、関係ないじゃん!

 

というツッコミはさておき、やはり矢野氏の起用はシゲーリンの発案ということなんでしょうね。

そしてチーム与謝野を構成していた、経産省の嶋田次官、 財務省主計局次長の大鹿氏とともに、矢野氏も与謝野氏に繋がる人脈にあるということになるのではないでしょうか。

 

ちなみに現役官僚で言えば、

土谷 晃浩(財務省国際局総務課 課長)

向井治紀(内閣官房番号制度推進室長 内閣審議官)

田和宏(内閣府政策統括官(経済社会 システム担当)

らもチーム与謝野の一員だとか。

 

麻生氏が増長しているのも納得。