岸田派の増長を感じた記事 【岸田外相、アベノミクス修正の必要性強調 首相と距離?】 | ScorpionsUFOMSGのブログ

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岸田派の増長を感じた記事

 

岸田外相、アベノミクス修正の必要性強調 首相と距離?

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 岸田文雄外相は4日の講演で、安倍晋三首相の看板政策アベノミクスを修正する必要性を強調した。東京都議選の自民党惨敗を受けて党内各派閥がうごめく中、来秋の総裁選をにらみ、憲法9条改正への異論に続いて経済政策でも、首相と距離を置き始めた格好だ。

 

 「今の経済政策における格差といった負の側面に適切に対応することが重要ではないか」

 

 都内で開いた岸田派のシンポジウム。岸田氏は、4年半のアベノミクスの成果を強調する一方、格差の問題点に言及した。派閥創設者の池田勇人元首相が所得倍増論を進める中で、中小企業や地方対策といった格差是正にも努めた事例を紹介。アベノミクス修正の必要性を指摘した。

 

 岸田氏は来場者から政権を取った場合の政策を問われ、「閣僚なので内閣不一致になっちゃいけないと思いつつ覚悟して来た」。言葉を選びつつ、「これだけはやりたいのは何か。成長と分配のバランス」。アベノミクスが成長戦略に偏りがちであることに懸念を持っていることを示唆した。

 

 その上で「大事なのは忍耐とか謙虚さ」とも強調。世論が反発する中、日米安保条約改定を進めて退陣した安倍首相の祖父、岸信介元首相の後を継いだ池田氏のキャッチフレーズ「寛容と忍耐」になぞらえた。

 

安倍首相が憲法9条1、2項を維持したまま、自衛隊の存在を憲法に明記する提案をする中、「今は憲法9条の改正は考えない」と話してきた岸田氏。「ポスト安倍」を意識し、経済政策でも首相への対抗軸をつくろうとする姿勢を示したと言える。

 

 同席した林芳正元農林水産相も「政権を支えるのは当然だが、全部唯々諾々と従うわけではなく、緊張感をもって、選択肢があると示すことが自民党にとって大事」と指摘。岸田氏の発言を聞いた派閥の若手議員も「岸田さんも、総裁を目指し、少しずつ政策を出していかなければならない。今日は、その一歩。格差是正は岸田派の政策の柱の一つになる」と歓迎した。

 

 派内には首相が3選を目指す来秋の総裁選で岸田氏に出馬を求める声がある。内閣支持率が下落し、都議選敗北で首相の求心力が落ちる中で踏み込んだ発言によって、こうした主戦論が高まりそうだ。8月にも行われる内閣改造・党役員人事でどのような立場となるかが焦点だ。

 

 一方で改造人事をにらみ、首相支持を打ち出す派閥の動きも。二階俊博幹事長は二階派の緊急総会を開き、結束を呼びかけた。その足で官邸に向かい、首相と会談。記者団には政権を支える姿勢を強調した。

 

 竹下登元首相の流れをくむ額賀派の額賀福志郎会長も都内で派閥結成30年のパーティーを開いたが、「いたずらに党内抗争を続けて自民党政治が混乱している印象を与えることはいけない。我々が大きな役割を果たすことで安倍政権を支えていく」と首相支持の考えを表明した。(田嶋慶彦)