『夢の実現に近づけば近づくほど、ものごとがよけいに困難になってきていた。年老いた王様が「初心者の幸運」と呼んでいたものは、もはや働かなくなっているようだった』

少年は、夢を追求している過程でやる気と勇気を常にテストされていると感じていた。焦ってもいけないし、いらいらしてもいけない。もし、衝動にかられて先を急ぐと、神様が道すじに置いてくれたサインや前兆を見落としてしまうだろうとも考えていた。

このことは、私もいつからか感じていたことです。

「初心者の幸運」に気をよくして、張り切って急流へ飛び込んだものの、夢の実現に近づけば近づくほど、霧やら嵐やら行く手を阻むものが出現する。だけどやる気と勇気さえあれば、あっという間に消え去っていく。でも、私にとって本当に辛いことは、ただ食べて寝て、どんどん時間だけが過ぎてゆく、焦りと苛立ちの日々を過ごすこと。そして、少年の言うとおり衝動にかられて先を急ぐと、迷路にはまり行き先さえわからなくなる…。

だから、「食べるときには食べる」、「寝るときは寝る」、そして動くときがくるまで焦らずに今を生きる。それこそが「本能に従う」ことだから。本能に従う毎日を過ごすことで、夢の実現へ向けて動くときが必ず訪れる。そんな気がします。


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『人は誰でも、そのひとそのひとの学び方がある』

少年は、キャラバンが砂漠を渡っていく様子を観察していた。案内人がどうやって砂漠のサインを読むのか、どうやってキャラバンの魂が砂漠の魂に語りかけるのかを観察していた。そして、キャラバンが砂漠と同じ「ことば」を話ていることに気がついた。

錬金術師を探しているイギリス人は、分厚い本を何冊も読んでいた。その本には「大いなる魂」について書かれていた。「大いなる魂」とは、地球上にあるすべてのものが意志を通じ合うための「ことば」だ。

二人は別々の方法で「ことば」について学んでいた。そこで、今度は相手の方法を真似してみたら、もっと深く理解できるのではと試してみた。しかし、二人ともなにも学ぶことができなかった。やはり、そのひとそのひとの学び方があるようだ。

時には誰かの真似をしたり、助言してもらうことも必要ですが、そのひとそのひとの学び方があるようです。そして、それは無意識のうちにやってしまっているような方法かもしれません。また、学ぶこととは「気づく」ことなのかもしれません。

もしも成果がでないと感じていたら、どんなときに「気づき」が得られているのかを考えてみてください。そして、大切なのは方法ではなく自分の運命を探求することのようです。少年はこの砂漠で、自分の運命を自分の方法で探求すればいいと確信したようです。


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