
肉が食いたくて、十三の元今里商店街の肉屋はしもと商店に行った。はしもと食品は肉の種類を絞り、自信のある商品だけで勝負しているといった感じの店でここで一番のステーキ肉を買うことに決めていた。
店のレジの辺りに相撲の逸ノ城と遠藤の手形の色紙がディスプレイされています。
関取はいつもタニマチに美味いものを食べに連れていってもらっているんで、舌が肥えているだろう、この店も何か関係があるのかもしれない、だからいい肉のはずと期待が高まる。
肉の置いてあるショーケースの前に行き、ステーキ肉はどれだろう?と見ると丸いひらべったい小判型で真空パックになっている肉があったのでこの「ヒレ肉2枚ください」と店員のお姉さんに言うと、「これイチボですよと」と言われ 少しうろたえる。
言い訳すると丸く少し霜降りでテキ用と書いていたんでてっきり間違えてしまい。
「ヒレはこっちですょ」と隣の真空パックの塊の肉を教えてもらい。「いる分だけ切りますけど」と言われ、「150グラム2枚」とうろたえた所を見透かされないよう、胸を張って堂々と応えました。真空パックの肉の塊はショーケースから出され、2階に作業場があるのだろう。小型のエレベーターに乗せられ上げられて行った。

