サントリーのペットボトルコーヒー「クラフトボス」がなぜヒットしたか考えてみた。。。 | SCONEオフィシャルブログ「転がる石には苔は生えない」

 

サントリーが、

ペットボトルコーヒー「クラフトボス」の販売が

1000万ケース(2億4000万本)を突破したと発表。

 

すごい勢いである。

 

これまで

缶コーヒーにこだわってきた

サントリーが

缶コーヒーの「BOSS」ブランドを

ペットボトル飲料として、

2017年4月に発売して。

 

スタートから凄い売れ行きで、

「ラテ」フレーバーに関しては

「安定的な供給量を確保出来ない」として出荷を一時休止くらい。
 

初年度の販売数量で、

過去にヒットした「オランジーナ」や「ヨーグリーナ&サントリー天然水」を軽く上回っている。

じゃあ、なんでウケたの?

 

考えてみました。

 

1,ディスクワーカーのちびちび飲みのお供

 

ブルーカラーワーカーは、

短い休憩時間の中で一気に飲み干したい人が

買うケースが多かった。

それに対しデスクワーカーは

働きながら飲みたいという人も多く、

長時間のデスクワークしてる人にとって、

缶コーヒーだと長時間飲めない。一時保存が難しい。

倒してPC煮こぼれそう、とか色々不安はあったわけで。

ペットボトルにして蓋が閉められるようになったので

ちびちび飲みながらの作業もOKに。

まさにボク向き、でした。

もともとブルーカラーワーカーの飲料率が

44%に比べると

エンジニアなどのITワーカーは

わずか12%と低かった。

ここの層に一気に訴求してきたわけです。

 

2,最適な量と濃さ

 

上記のように20~30代のITワーカーに

照準を合わせた商品なので

仕事をしながらちびちびと飲み続けるのに

最適な量と味に仕上げたという。

そういえば缶コーヒーはちょっと濃すぎて、

っって人多いと思うし、

なので味については、

苦みや刺激が強くないすっきりとした味わいに

なるように豆の選定や抽出工程を工夫した。

最近の紙ボトルのラテ製品の盛況ぶりを見れば

ちょっと薄味で量は多め、

そしてボトルキャップでちびちびと、ってのが

最善だったよう。

 

3,缶コーヒーは元々女性向きじゃなかった

 

昔は働く戦場に行くのは男、って

イメージが強かったので男の飲み物的な

缶コーヒーはデザインが男性向けだった。

なので女性からすれば

コンビニのコーヒーは買うけれど

缶コーヒーは買わないという人、多かったと思う。

ボス、って男、って感じだもんね。

なのでボスコーヒーではあるが

一からデザインをしなおし

女性でも受け入れられるようにしたという。

 

4,中身が見える透明性「インスタ映え」

 

製品化調査の段階で、

商品の中身が見える方が購買意欲が高まることが分かったので。

透明かつ、“インスタ映え”するデザインにし、

女性ファンを獲得した。

あと、

ラテが品薄になったのも

人気に拍車をかけたと思います。

 

今回のポイントは

1,いかに需要者でない人に普及させるか

2,女性に優しいデザインにする

3,人気で品薄感

ではないかと。

 

 

ビジネスの参考にします。