シンガー・ソングライター、遠藤賢司さんが、
永眠されました。
70歳。
フォークの全盛期には
「カレーライス」などのヒット曲で知られ、
フォークソングブームをけん引。
昨年から
胃がんを患って闘病されていたが
直前まで音楽活動を続け、
10月19日に大阪で開催予定だったライブを
体調不良で中止したが、
振替公演の実施を目指していた。
そして
新曲のレコーディングに向け
体調を整えていた矢先だった。
まさに
ミュージシャンの鏡。
葬儀は本人の意向で家族のみで行い、
年明けに音楽葬を開く予定という。
音楽の道に入ったきっかけは、
ボブ・ディランの
「ライク・ア・ローリング・ストーン」に
感動したことだったという。
69年2月にでびゅー。
72年に日常の風景と作家、
三島由紀夫の割腹自殺を重ねて歌った
フォークソング「カレーライス」が大ヒット。
実はボクは
エンケンさんを
本格的に聴き始めたのは
79年の
「東京ワッショイ」から。
ただのフォークシンガーじゃないな、この人、
と思わせてくれた名盤だった。
ロックの片鱗や
ワールドワイドな広がりも魅せてくれ、
次作の
「宇宙防衛軍」で
ボクは完全にエンケンさんの虜になった。
このセンス、
誰にも真似出来ない。
だけど、
結局
エンケンさんのライブ、
一度も観れなかった。
一回ぐらい観ていたような気がしてたが
気がしてただけだった。
(たぶん、ビデオでかなり観てたので
そんな気になっていたんだと思う)
彼の弾き語りのハードのスタイルは
結構ボクも参考にさせて頂いた。
ボクの口癖の
ハードフォークと言う言葉も
彼からだった。
意外にも
ボクの一番好きな曲は
平山三紀さんとヂュエットした
「哀愁の東京タワー」。
そう、
ムード歌謡。爆
愛してるよ、歩こうか?
のエンケンさんのセリフが
今もぐっとくる。
とうとう、
不滅の男も
不滅でなくなった。
いつからだろう、
歳をとる度、
周りから人が消えていくのが
虚しくて、寂しくなってきます。
ご冥福をお祈りします。