なぜ新日がWWEに勝てないかよくわかった、ロイヤルランブルを観て。 | SCONEオフィシャルブログ「転がる石には苔は生えない」
 
WWEのPPV、
ロイヤルランブル2017を
観ました。
5時間以上あるので
もちろん早回し気味で、笑
 
 
今年、
日本の
新日本プロレスは
世界戦略に打って出ます。
しかし下馬評では
かなり不利な戦いになるだろうと
専門家は言ってます。
 
その理由は。
 
今日WWEを
観てハッキリわかりました。
 
今回王者は交代しましたが
それまでのWWEスマックダウンとNXTのチャンプは
AJスタイルズと中邑真輔という
元新日のトップの二人。
 
選手のスペックとして
決して新日は世界に劣っていません。
 
先日のオカダ・カズチカと
ケニー・オメガの試合も凄かったですが、
今日の
AJスタイルズとジョン・シナの試合も
それを意識したように
素晴らしかったです。
いやある意味
オカダ戦以上だったかも。
 
では
何がWWEの凄さなのか。
 
1,選手層の厚さ
25年以上のベテラン、アンダーテイカーから
昨日デビューした新人までとにかく選手層が厚い。
しかもそれぞれキャラかぶりがなく、個性的。
もちろんレベルは世界最高水準。
 
2,選手育成の充実
パフォーマンスセンターという虎の穴のような場所で
選手を徹底的に育成している。
もちろんコーチはかつてのスーパースターなど超一流。
ここではメディカルチェック等も行い、
一定レベルに達しないと人気者でも試合に出ることは出来ない。
 
3,徹底したギミック
選手は確実に人気が出るためのキャラが設定される。
それはかなり個性的で他に類を見ない物が多い。
これが試合内容とあいまって人気につながる。
 
4,トップダウンの統制
いまだにマクマホン会長が
すべての権限を有し、上から下までしっかり監視して
彼の思考に沿ったストーリーが展開される。
今でもほぼ毎日現場にいて
彼の鶴の一言で全てがひっくり返ることがある。
 
5,ケーブルTVによる拡大性と収益源
Hulu等ネット系のストリーミングが増えたとは言え
いまだにアメリカではケーブルTVの視聴率はかなり重要。
それに莫大な収益が団体に手に入る。
WWEはブランドごとにTV局と契約をし
それぞれで視聴率を競わせながら放送権料を得る方式を取っている。
 
6,世界統一の世界観とルール
世界どこでも
同じプログラムを放送し、
各自やブランドもその世界観は
どこへ言っても変わらない。
日本だからこういう風に試合の進め方を変えるとか
イベントの内容を国向きにするとか
全く考えていない。
一見、不親切のようにも思えるが
グローバルワイドで戦略を変えないAppleと同じやり方。
それでもファンは地元のスターを応援するので
問題はないと言う。
(ここが新日の考え方とかなり違う部分)
 
7,選手=スーパースター
選手はすべてスーパースターと呼ばれ
スポーツアストリートとしてとともに
映画俳優のように丁重に扱われている。
実際に映画にも主演したりして
中にはザ・ロック(ドゥエイン・ジョンソン)のように
映画俳優としてのほうが有名なものもいる。
 
8,独自のネットワークで動画配信
これは新日もやってはいるが
世界規模なので加入者数が雲泥の差である。
試合だけでなく、アニメ、バラエティなど
スーパースターたちのここでしか観られない
番組が多数作れらていて
ユーザーの囲い込みになっている。
もちろん
来るべきケーブルテレビの衰退にも備えている。
 
以上が概要だが
細かいところでは
まだあるかもしれない。
 
もちろん日本では
WWEより新日のファン数のほうがまだ
多いかもしれないが
このままだといつか抜かれる可能性もあるし。
 
もっと怖いのは
オカダ選手やケニーオメガが
WWEに引き抜かれること。
 
それ以外に
お金だけじゃなくて
世界の超一流舞台に上がってみたい
選手には
もう触手が伸びているかも。
 
以外な選手で。ね。