ああ。
じわじわと
暑くなってきましたね。
そうすると、
アイスが食べたくなる。
海が見たくなる。。。
今日は
地上波で
映画「海街diary」、
観ました。
まず、
思ったこと。
ああ、
梅酒、飲みたい(笑)
そして、
しらすトーストが食べたくなる
映画です。
相対的に
ちょっと長めに感じました。
最後ちゃんと泣けましたが。
僕は
是枝裕和監督っていうと
どうしても
映画「誰も知らない」を観た時の
あの衝撃が忘れられなくって。
決して
後味のいい映画ではなかったんですけど。
好きな映画ではないですけど、
生涯忘れられない映画です、「誰も知らない」は。
この映画を観た僕の友人の映画監督は、
「こんな映画撮りやがって、
卑怯だ!」と大激怒してました。
映画への批判大爆発でしたが
今考えればあれは
嫉妬、ですね。
日本映画には色々な細かい暗黙のルールがあって
あんまりバッドエンドにしちゃいけないんですよね、
暗黙的に。
でも、それを裏切るまでも
なんか個性的なエンディングでした。
それほど
「誰も知らない」は
僕の中で
是枝監督イコールな
作品になってしまっているのです。
だからというか
是枝監督作品、
そんなに好きな方ではないです。
独特の透明感のある絵作りは
割と好きですが、、、、。
で。
今回の「海街diary」。
コレが何故、
海外で賞が取れないんだ?
と疑問になるほど
美しい映画、でした。
特に
桜のトンネル(?)は
圧巻です。
吉田秋生さんのコミックを実写化した作品なので
あらすじは申し分なし、
です。
が。
「そして父になる」を
観た時も思ったのですが、
是枝監督の演出、
綺麗なんですが、
なんというかある意味
メリハリがないので
ちょっと退屈な人にはそう感じるかと。
たとえば。
樹木希林さんとか
大竹しのぶさんなんかが
もう、
思った通りの演技をするので
うれしいというか、
反面ちょっと物足りなさを感じたりとか。
風吹ジュンさんも
そのままなんですが
あの方は
ほんと、年取らない人ですね。
そこが逆に凄い。
役者もかなり豪華ですが
演出的に
コレで正解なのかというと
色んな意見が出そうです。
そういいながらも
広瀬すずちゃんに関する演出は
素晴らしかった。
ある意味、
彼女のプロモーション映画になってます。
全盛期の富田靖子さんの臭い、
プンプンしてきて
観ながらニヤニヤしてしまいました。
監督、
日本映画大好きなんですね。
たぶん大林監督も。。。
プラス、
夏帆ちゃんの演技が素晴らしいです。
この映画のキーポイントは
たぶん彼女です。
一見特殊な感じがしますが
一番ニュートラル。
あと、
綾瀬&長澤コンビは
まあ、当たり前ですが
安定してます。
ただ
彼の映画に常連の
リリー・フランキーさんの
使い方は素晴らしい、です。
素敵なナイスミドル。
出番は少ないですが。
人の生死に関する問題を扱った作品は
日本映画では結構多いだけに
並大抵な作品では
後世に伝えられないのだろうな、と
すごく感心させられた作品です。
色々書きましたが
とにかく
素晴らしく
美しい映画、です。
観終わった人の殆どが
絶対、
海の近くに住みたくなります。
幸い、
僕は今
自転車で20分位走ると
海が見れるとことに
住んでいますが、笑。
それでも鎌倉とかには憧れます。
さて今度は
全く真逆な作品。
「中学生円山」。
ちょっと前に
何かのインタビューで
あの
三池崇史監督が
「商業映画監督の俺にとって
この映画には絶対かなわない」
と言わしめた映画が、
宮藤官九郎さん
脚本・監督の
この「中学生円山」です。
一言で言えば
中学生の妄想がそのまま映画になった
映画です。
それ以下でもそれ以上でもありません。
でも
めちゃくちゃ楽しかったです!
中学生の妄想しかない映画ですが。
三池監督がこの作品に嫉妬したのは
とにかく
「映画って、何やってもいいんだな」
と思わせるほど
自由な作品だったかだとか。
まさに自由、満載!
とにかく腹抱えて大笑いします、
2時間のあいだ。
男子なら
中学生の時
絶対思ったであろうくだらないことが
この映画には全部詰まっています。
クドカン、
あまちゃん以来
結構好きになったので
これも
楽しめた作品になりました。
僕のおすすめは
3つ。
まず
韓流パロディ。
劇中劇
「愛そしてチャンジャ」。
必見です。
そして
認知症のおじいちゃんに
遠藤賢司さんを起用したこと。
コレは凄い冒険だと思いますが
でも当たりでした。
しかもGuitar持って。。。
まあ、観てください。
最後に
キーポイントになった
父親役の
仲村トオルさん。
これが
凄いです。
子連れ狼の
草なぎ剛君も凄かったが。。。。
つまらないオトナになるくらいなら
妄想だらけの中学生のままでいい。
そういう映画です。
夢を見失ったお父さん達、
中二病の人、
そういうお子さんがいる家庭の親御さん、
是非。