キッスのジーン・シモンズ「ロックはすでに死んだ」発言を曲げず。。。 | SCONEオフィシャルブログ「転がる石には苔は生えない」



秋風が
ちょっとずつ
冷たくなってきました。

来月は
洋楽の新譜(リイシュー)が目白押しで。
あのボブ・ディランのベースメントテープスの
全容がついに明らかになるブートレグシリーズや
デヴィッド・ボウイのオールタイム・ベストなど
いっぱい控えていて、早くも
財布が泣きそうです。


さて。

先日ブログでもちょっと書いた
KISSのジーン・シモンズの
「ロックは死んだ」宣言。
雑誌のインタビューでジーンが
現在ロック・ミュージシャンを志す若者への助言として
もはや収入は見込めなくなっているから
「日中の仕事はやめちゃだめだというのはいいアドヴァイスだと思うよ」
と語ってる件。

以下ニュースサイトからの引用。

「俺が駆け出しだった頃は音楽業界はこんなにどうにもならない
世界じゃなかったんだ。レコード会社に見込まれさえすれば、
しっかり資金的に援助してもらえたし、それはつまり、
ツアーもすればその援助も資金的にしてくれたということなんだよ。
次のビートルズを支援する業界そのものがあって、
そういう才能を見出しては支えてたんだよ」

そのロック自体が「ついに死んだ」とジーンは断言、
ファイル共有などの違法ダウンロードにより、
誰も音楽を買わなくなったからだと訴えている。


「ロックは老齢のため死んだんじゃないんだ。殺されたんだ。
その真犯人は、隣に住んでいる15歳の少年やその友達なんだよ。
あるいはその少年が一緒に練習しているバンド仲間かもしれないんだ。
問題はね、自分が1万時間注ぎこんで作り上げたような作品に対して
誰も対価を払おうとしなくなったということなんだ」

それに対し
フー・ファイターズは
「そんなに早く殺してんなよ、雷神のおっさん」とコメント。
フー・ファイターズは11月12日に待望の新作『ソニック・ハイウェイズ』を
リリースする。


それを受けジーンは
先日テレビのトーク番組で反論した。

「ロックンロールは死んだんだ。」

まとめるとこういうことだ。

1,1958年から1988年までの30年の間、
何百人も何百人もロック・スターがその間に輩出された。
エルヴィス・プレスリー、ザ・ビートルズ、
ザ・ローリング・ストーンズ、ジミ・ヘンドリックス、
レッド・ツェッペリンなど。
モータウンや、マドンナ、プリンス、マイケル・ジャクソンもいた。
でも、1988年から現在まで、5人挙げてみろと言われたら
できないはず。
偶像的な存在はいない。

2,経済の影響とかの問題ではない。
むしろテクノロジーがその国の法律よりも先走りしているのが問題で、
ほとんど西部開拓時代の無法状態。
土地を勝手に囲い込んで金も払わない。
つまり若いバンドの対価が小さくなるということ。

「悲しいことだ、次のビートルズも次のキッスも
もうチャンスをもらえないんだからね」






ジーンの言いたいことはわかる。

しかしこれイコール
「ロックは死んだ」事になるのだろうか。
音楽だけで食えない若者なんて
昔からゴマンといるし。
フー・ファイターズが誰にとっても
歴史に残るロックバンドであるかどうかはともかく、
彼らが今現在新作を叩きつけてきている事実や
ジーンに噛み付いた事自体
僕はロックだと思ってる。


ロックは死なない。

大森靖子が言うように
まだ新しい表現方法は無限にある。
マンネリなんかない。
だって
僕は
本当に聴きたいと思うナンバーを
まだ聴いていないから。
だから
音楽を作ってるわけだし。

可能性とテクノロジーの進化は
必ずしも正比例しない。
テクノロジーはタダの道具でしかない。


お陰で、
KISSを久しぶりに聴いてしまいました。









本日のコメ返。

>BuzzSokuさん

コメント有難うございます。

ブログ拝見しましたが
おもしろネタ満載ですね!
是非!仲良くしましょう!!





さあ。

今夜はAppleの新製品イベント。
iPadや
Macのニューラインナップ、
楽しみ。