子育てが終了したと感じた時

「自分を大切にしよう」と決めた

 

そこから 人生で初めて

「本当の自分」と向き合う時間がスタートしたというわけだが

 

「自分を大切にする」どころか

「自分」という人間の本音もわからないまま 10年以上が過ぎようとしている

60年以上も付き合ってきた「自分」のことが

今だって わかっていない

 

その時から 長い時間をかけて

「自分が好きなこと、嫌いなことがなんなのか自分を観察する」

「自分の心に蓋をして誰かに無理して合わせない」

「日々の小さな決断を自分に問いかける」

(たとえば今日わたし何食べたい?みたいな些末なことから)

を繰り返してきたけれど

やっぱり自分の解像度は不鮮明なままだ

 

今 自分について 確実にわかっていることは

「ひとり時間が好き」ということなのだけれど

ひとりで過ごす日が何日も続くと

「わたしの人生これでよかったの?

誰とも交わらず なんの成長もないまま

生命が終わってしまう」

と 大袈裟に「人生」などという単語を持ち出して

ひどく落ち込んでしまう

 

そんな時 わたしはわたしの心を 少しでも軽くするための方法として

実践し始めたことがある

 

それは 本当に呆れるほど些細なことで

 

着替えをし お化粧をし 

外に出る 空を見る 鳥を目で追う

風に吹かれる 行き交う人を観察する

その日 たまたま出会った人たちの幸運を こっそり願う

 

たったそれだけのことなのに

心の空気が入れ替わって

なんだ わたし ちょっと幸せかも

と 思ったりする

心の中の「わたし自身」が

息を吹き返すような不思議な感覚

 

たぶん

多くの人たちは そんな当たり前のことなんか

とっくに気がついていて

身体を動かしたり

美味しいものを食べたり

旅をしたり

それぞれの方法で 「本当の自分」を

大切に 癒しているんだろう

 

わたしはまだまだ「自分を大切にする」ことの初心者で

「私らしさ」にも

「自分の本音」にも

深いところで 気づけてはいないけれど

 

「自分」のことを 後回しにせず

自分の心の動きに 鈍感でなければ

きっといつか 

「わたしが本当のあなたですよ」という

心の内側からの合図を

受け取れるだろうと思っている