先月私はひとつ歳をとってしまった
もう数えたくない歳だから
おめでとうもなんかおかしい
だけど、毎年母からは
お誕生日やね
おめでとうって言われてきた
当たり前だった
覚えてくれている人がいるだけで
照れ臭かった
でも今年は、そうではなかった
季節が秋なのかとか
これから寒くなっていくとか
今何月なのかとか
何度も聞いてきて
覚えられない母
今日は何の日か知ってるって
当日聞いてみたけれど
なんかあるのって・・・
母から
私のお誕生日が消えてしまった年、になってしまった
母の記憶から私の存在も消えてしまう日が
近いうちに来てしまうのだろうか
父も亡くなり、
今月には身寄りのない叔母も亡くなった
親しい人たちが、
一人ずつ消えていき、
ひたひたと孤独感を感じていた中で
母の記憶さえも
私から遠ざかっていってしまう現実に
覚悟を超えた寂しさと
何もできない無力感に
打ちのめされてしまう
