2023.11.03 ANTHEM Re-ATTACK TOUR@札幌CUBE GARDEN | TPN MANIACS

TPN MANIACS

THE POWERNUDEを中心に、ANTHEM、歌魂、GOLDBRICKなどなどのLive Report、Newsを綴ってます。
Since1997

1.WHEELS OF FIRE
2.MASTER OF DISASTER
3.BLOOD BROTHERS
4.GOLD & DIAMONDS
5.DICE OF NO MERCY
6.FASTER
7.ROARING VORTEX
8.CONTAGIOUS
9.VOID ARK
10.SILENT CROSS
11.DANGER FLIGHT
12.HOWLING DAYS
13.SNAKE EYES
14.BLACK EMPIRE
15.ENGRAVED

en-1-1.    BURN DOWN THE WALL
en-1-2.    VENOM STRIKE
en-2-1.    AWAKE
en-2-2.    WILD ANTHEM


全国各地を回って進化を遂げた「Re-ATTACK TOUR」の地方公演はここ札幌がラスト。北の国らしい寒さ…地元の方からすると暖かい日だったみたいだけど…の中、道内各地、そして連休だったためたくさんの遠征組も会場に集結して、場内はすでに汗ばむくらいのアツさです。

オンタイムでBGMが途切れてワッと歓声が上がり、お馴染みの「HEAVEN AND HELL」に合わせて手拍子、荘厳な「THE ROCK」に合わせて田丸さん、清水さん、森川さん、柴田さんが登場するとその度に歓声と名前を呼ぶ声が響いて嫌でもテンションが高まっていきます!

SEが途切れると同時に森川さんが拳を高く突き上げ「ANTHEM!Re-ATTACK TOURへようこそ!札幌!いくぞ!」と狼煙を上げるのを合図に田丸さんのカウントが響いて『WHEELS OF FIRE』からスタート!
イントロから地響きをあげて大型バイクが走り回るようなド迫力!森川さんのシャウトもアツく煽るからオーディエンスも初っ端からテンションMaxで拳を挙げて叫ぶ叫ぶ!
続けざまに『MASTER OF DISASTER』で硬派でピュアなPOWER METALを轟かせ、俺たちの絆を謳った曲だ!とスピードチューンの『BLOOD BROTHERS』でオーディエンスも一緒になってサビを叫んで凄い一体感!

「みなさん、こんばんは!みなさん知ってると思うんだけど、今日からゴジラがね…」と話し始めた柴田さん。今日は映画「ゴジラー1.0」の公開日で朝からFBに見に行きたいと書いていて「何度か脱走しようとしたんですけどスタッフに捕まりまして。心を入れ替えて頑張ります」と(笑)。「長いと思ってたツアーも今日が地方最終公演で、札幌だけの曲も用意しましたし、何の駆け引きもなく全部出し切りますので、最後まで付き合ってくれますか」という静かだけどオーディエンスを冷めさせないMCで一区切りしてから、森川さんが「札幌の皆さん、こんばんはっ!元気ですかぁ!今夜もいつも通りガッツリ盛り上がっていきましょう!!!」と猪木イズム満載のアツいMCで煽って次のセクションへ!
「DOMESTIC BOOTYから!歌える奴は一緒に歌ってくれよ!」と始まったのは『GOLD&DIAMONDS』。エキゾチックなメロディラインに森川さんの鋭いシャウト、歪んだギターサウンドと力強いリズムが合わさって今までよりずっとヘヴィになってる!メンバーの名を叫ぶ声が次々上がる中、シンセの音が響いて始まった『DICE OF NO MERCY』は鋭く重厚なサウンドと森川さんの太く伸びる声でより深みが増したというか。

「Jet…ん?Black……チガウ、CRIMSON&JET BLACK(笑)。ANTHEM再び札幌に戻ってきました!」と改めて挨拶。「前回のアルバムツアーから更に一歩前進したANTHEMを体感してもらうというツアーですが、札幌ならではのヤバいヤツもあります!かなりヤバいです!だって2,3日前に決まったばかりだもん(苦笑)」という”ANTHEMらしい”ヤバいヤツの前に、さらに新曲を!とタイトルコールと同時にドラムのカウントが始まり柴田さんと清水さんが並んでピックスクラッチをキメて始まったのは『FASTER』!イントロに合わせてHEY!HEY!と声と拳が上がり、疾走感あふれる演奏に重なる流れるようなメロディラインに引き込まれる~。!嵐の前触れのようなSEが響き、重苦しいイントロから始まったのは『ROARING VORTEX』。重く巨大なハンマーを振り下ろして地面に深く深く楔を打ち込むようなこの曲の雰囲気は森川さんの太い声と田丸さんの重心の低いドラムだからこそ出せるもので、現行ANTHEMだからこそ成り立つ曲でしょう。
そして札幌のためのスペシャルな1曲ということでこのツアー初出しのヤツ!と始まったのは『CONTAGIOUS』!このメンバーでの演奏だと、2018年のLIVE&ATITUDE TOUR以来で本当に滅多に聴けないスペシャルな選曲!「急遽決まった割にはしっかり出来たかな」って森川さんがホッとしながら言ってたけど、きっとほぼブッツケでやったんでしょうね。
そして3人の漢たちが奏でる鋼鉄のコンチェルト『VOID ARK』へ。柴田さんと清水さんがドラム前に集まり、一斉に楽器をかき鳴らして始まるとそこからはまるで1本の映画を見ているようで。目の前で繰り広げられる清水さんの超絶ギターや柴田さんの華麗なアクションに目を奪われ、それらを田丸さんのガッチリしたリズムが支えて見事なアンサンブルを聴かせてくれました!ステージに戻ってきた森川さんが改めて3人を紹介するときに清水さんに「挨拶いっとく?」と無茶振りすると「札幌はアツい街なんで楽しくやらせてもらってます!最後までよろしくお願いします!」とアツく正しく。
ここまで攻めてきたので次はじっくりと聴いてください、と始まったのは『SILENT CROSS』。物悲しくもアツいメロディが晩秋の空気にピッタリ。

そして「このメンバーならではのテイストで深みを増したこの曲を」とコールされたのは『DANGER FLIGHT』。柴田さんのベースと清水さんのギターがユニゾンしてハモるパートの緊張感がたまらなくカッコイイ!ギターソロでのギターとベースの絡みがまるで華麗な空中戦を見ているよう。歌詞も英詞verの方が曲にしっくりくる気がします。

「ここから後半戦、Re-ATTACK TOURの本質に迫っていくぜ!ガッツリ飛ばすけどしっかりついてきな!札幌!Are you ready~!」とオーディエンスに更に気合を入れなおさせて始まったのは『HOWLING DAYS』!まるでここからライブが始まるかのような演奏と歌のアツさで否が応でもオーディエンスの熱もあがるってもの!そのまま続けての『SNAKE EYES』は重量級の戦車が走り回りながら火炎放射しているような勢いと迫力と熱!オーディエンスもそれに声と拳で応えていきます!
「残りもわずかだぜ!一緒に思いっきりやろうぜ!楽しもうぜ!」という森川さんのアツ過ぎる声に導かれるように荘厳な鐘の音が響いて「Welcome to BLACK EMPIRE~!」とコールされて『BLACK EMPIRE』へ!オーディエンスもサビやコーラスをアツくアツく歌って叫んで拳を挙げて一緒に盛り上がり、「そのアツい想いをこの曲とともに胸に刻んでくれ!いつでもいけるか~!」とアツ過ぎる声でコールされたのは『ENGRAVED』!イントロからHEY!HEY!の大合唱の中、森川さんも「いいぜアツいぜ!」「後ろもしっかり見えてるからな!」とオーディエンスを煽りまくるし、柴田さんも清水さんもステージを目いっぱい動き回って煽るしで本編ラストに相応しい大盛り上がりでした!

4人が前に出てカーテンコールをしてステージを後にするとすぐさま起こるANTHEMコール!ものの5分くらいで再びステージに戻ってきてくれたので、きっと汗を拭いたりツアーTに着替えたりしたくらいですぐに出てきてくれたのでしょう。

柴田さんがマイク前に立ち「どうもありがとう!コロナが明けてからエンタメ業界は信じられないほどバンド活動が盛んになっていて、今日東京ではMötley CrüeとDef LEPPARDがやってたりして。そっちに行きたいというのも分かるので(そっちに行った人たちに対しては)何とも思ってないんですが、今日ここに集まってくれた人たち”だけ”が好きです」とLAの大御所よりもANTHEMを採ったオーディエンスに敬意を表してくれてオーディエンスも大盛り上がり!
そして折角Re-ATTACK TOURに来てくれたのでもう1曲新曲を!と始まったのは『BURN DOWN THE WALL』!激しいシャッフルのリズムとサビのリズムパターンがカッコよくて大好きな曲なので思いっきり拳を振り上げて楽しみました!
「このままヤバいヤツやるぜ!ヤバいヤバい、アツい毒打っちゃうぜ!」とくればもちろん『VENOM STRIKE』!アンコールの、しかも2曲にこんなに激しい曲をやっちゃうANTHEMも、そしてそれに大盛り上がりで応えて大合唱しちゃうオーディエンスもどうかしてる!

カーテンコールしてステージを降りるメンバー4人を大歓声で送り出しつつすぐさまANTHEMコール!
今度はさっきよりも早くステージに戻ってきてくれたメンバーを物凄い声援で迎え入れました。
「アンコール……やる予定じゃなかった曲が急遽決まりました!この曲でアツいみんなにお礼をしたいと思います!Comeon!」という森川さんのコールから轟音を立てて鳴り響いたリフに思わず「おぉ~」っと声が上がり、イントロに合わせてHEY!HEY! HEY×3!とオーディエンスの声と拳が綺麗に揃って始まったのは『AWAKE』!サビを全員で大合唱する様子は、ANTHEMの4人が振る旗の下、ファンが大集結して未来に行進していくような一体感でした!
そして柴田さんから「次の曲は、森川さんの提案で、録画も写真もOKです!」という驚きの発表が!今まで何度か「写真OK録画NG」が出たことはあったけど、札幌スペシャルということで録画もOKとのこと!みんな困惑しつつ大慌てでスマホを用意!
「みんな、用意はいい?やってもいいのかい?いこうか!ワ~イルド!」「アンセ~ム!」のCall&Responseから『WILD ANTHEM』!Movieを撮りながらで声が入りまくるけどお構いなしにいつも通りに叫んで拳を挙げてましたよ!清水さんがギターソロの時に目の前に来てくれたのでバッチリ撮れた!と思っていたら、ソロの終盤で音が急に小さくなってしまって。アームに手をかけた時にボリュームに手が当たってしまったみたいだったんだけど、前の公演で森川さんがエフェクターを踏んでしまった事件があったので、森川さんは”俺じゃないよ”って弁明してました(笑)。そんなこともありつつ最後の最後までオーディエンスの大合唱と拳と大歓声!エンディングの森川さんのシャウトはゴジラが吐く放射熱線よりもアツくて激しくて耳も心も奪われました!!!

4人が前に出てきてのカーテンコールも物凄い歓声に包まれて、ANTHEMとオーディエンスの記念撮影も無事終わって大歓声でメンバーを見送りました。

ライブ始まった直後くらいはやや様子見というかおとなしい感じがしたけれど、すぐに6月のライブからの進化を感じ取ったのか凄い盛り上がりになりました!柴田さんにとっても所縁の地が地方公演最後、そして通常のRe-ATTACK TOURのセットはここまでということで、より力が入ったんじゃないかな~。そして撮影OKのスペシャルサービスは何よりのプレゼントになりました!