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このままお隠れしてもよかったのだが、細々と頑張ってらっさるひともいるし「読書日記」でも「アメリカ情報」でもない話題も書きたいときもあるので、復活してみました。
「海の男」は死語なのか? |

ひと昔(ふた昔か)前、「海の男」といえば加山雄三や石原裕次郎の顔がたちまち浮かび上がった。裕次郎は亡くなり、加山雄三もTVで観ることが少なくなった現在、「海の男」といえば誰を思い浮かべるだろう。
坂口憲二のサーフィン好きはよく知られているし、木村拓哉もサーフィンが趣味だという。しかし、裕次郎や加山雄三のように日本人みんなが認める「海の男」とは違う気もする(ま、「みんな」というくくり自体が有効でなくなったのかも。「小学○年生」という雑誌が休刊になったのも世代間ですら共通項が減ったということらしい)。
「湘南」や「ヨット」が憧れの記号であった時代は過ぎ去って、「単なる趣味のひとつ」になってしまったと同時に、「スター」もいなくなったからか。JBMさんが「海の男」デビューを飾ったので、ふと考えてみた。
推定無罪って何だ? |

「結婚詐欺 連続不審死事件」というのが話題である。一部スポーツ新聞、雑誌などでは実名と顔写真を公開しているようだが、TVでは「34歳の女」と呼んでいる。疑惑の人物は結婚詐欺(あるいは詐欺)の容疑ですでに逮捕されているのだが、殺人容疑ではまだなのでマスコミ対応に差が出るのだろう。
こういう情報はすべて警察や検察など公的機関から公式やオフレコで出される。したがって、マスコミは情報をもとに独自取材をする。んで、取材をすると皆さんしゃべるしゃべる。騙されそうになった(と思ってる)男、地元の元同級生、最後に同棲していた男。まあ、ここら辺まではしゃべるしゃべらないは個人の品性の問題だと思う。
だが、今日TVに出てたのは女が買い物をした店のオーナー。何を買ったとかカードで決済しただとかをTVレポーターに聞かれるまま顔出しで答えていた。これって、顧客の個人情報の開示に当たるんでないのか。私は別に法律に詳しくないのだが、刑事罰の対象になると思う。
大体、犯罪者(候補)だとしても基本的に関係ない情報を垂れ流す神経がよくわからない。この女が犯人かどうかはさておき、マスコミ含めて麻痺してるのではないか。「松本サリン事件」や「足利事件」(菅家さんの冤罪事件ね)とか思い出さないのかしら(この「結婚詐欺&連続不審死事件」本件についてもいろいろと思うこともある
のだが、いずれまた)。
のだが、いずれまた)。
イルカはダメで牛さんはいい? |

10月、東京国際映画祭で映画「ザ・コーヴ」が上映された。和歌山県太地町でのイルカ漁に反対する監督の作品だ。私は「絶滅の危機にあるから」獲るな(殺すな)というならわかるのだが、「カワイイから」「頭がいいから」「かわいそうだから」というのはまったく理解できない。
例えば、ある日インド人がアメリカやオーストラリアで「牛を食うな」、ムスリムが中国で「豚を食うな」と言い出したって、「自分が食わないのはいいけど、ひとのことに口出すな」で終わるはずだ。また、「かわいくない」「○カだから」という理由を敷衍していけば恐るべきことになるし、大体そういう主観に左右される理由を持ち出すこと自体おかしくないだろうか。
世の中には「私は人種差別主義者ではない」と言う立派な人種差別主義者がいる。CNNによれば、ルイジアナ州の治安判事が異人種間の結婚に反対して結婚証明書を出さずに辞任を余儀なくされた。この判事は「異人種間の結婚は長続きしないので、子供が心配だから」と堂々と述べ、「黒人同士、白人同士の婚姻は祝福してきた」という。
こういうひとは自分の文化、宗教、世界認識が「まっとう」であるだけでなく、「正しい」と思っているわけなのだ。私は、「クジラやイルカを食っちゃいかん」というひとの多くは、たぶんこういうひとなんだろうと思う。ちなみに旧約聖書には「水の中にいるもので、ひれと、うろこのあるものは、これを食べることができる」「ひれとうろこのないものは、あなたがたに忌むべきものである」(レビ記11章、同様の文言が申命記14章)とあり、ユダヤ教とキリスト教ではもともと、水生哺乳類は食っちゃいけないようだ。