「海の男」森繁久弥
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森繁久弥が亡くなりニュースや追悼番組などもいろいろ流れているが、あまり「海の男森繁」という話題がないようだ。ウェブで調べてみても2~3そういうエントリーがあるだけだ。

 

森繁は1950年代からヨットオーナーになり、60年代には70フィート以上、当時日本一といわれた鋼鉄製ヨットフジヤマ丸を建造。これは余りに大きいので専任の船長・機関長が必要だったという。しかも、こうした船を繋留するマリーナまで作ってしまう。

 

それがいまでも三浦半島にある佐島マリーナ。しかし、いくら森繁がスターだといっても、個人でマリーナを持つのは至難だったとみえ、日産が肩代わりをして現在に至っている。こうした森繁の趣味をサポートしたのが長男の泉氏(故人)だったらしく、経営が日産になったのちもハーバーマスターとして残られたという。

 

横浜ベイサイドマリーナには、いまでもモーターボートのMAYKISS号がつながれている。MAYKISSといえば、森繁の最初の船名だ。50年以上にわたって海を愛した森繁のラストボートだったのだろう。




 

フィギュア・グランプリシリーズ
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浅田真央のグランプリファイナル出場が絶望的な模様である。一方、キム・ユナはスケートアメリカではSPこそ自身の記録を更新したが、FSで転倒などで失敗。しかし、二大会連続優勝で出場を決めている。

 

浅田真央の代わりに、安藤美姫がファイナル出場を決め復活がいわれる。しかし、安藤は現状ではキムに勝つのは難しいだろう。キム・ユナがFSで失敗したスケートアメリカと、安藤が優勝したNHK杯の得点を比べてみよう。
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キムの「失敗した」といわれたFSよりも、安藤の点数は低いのだ。もちろん、安藤はロシア杯で171.93を出してはいるが、キムもエリック・ボンパール杯では210.03を出している。浅田が欠場の現在、キムがSP・FS「ともに失敗」しないと優勝は彼女のものだろう。もし、両方とも成功した場合、もちろん女子フィギュア史上に残る記録になることは間違いない。

 

日本の女子フィギュアは、一番手になると調子がおかしくなるようだ。トリノでは荒川静香より安藤に期待がかかったが、失敗。浅田はジュニアからシニアになってもプレッシャーを感じさせなかったが、オリンピックが近づいて大本命といわれる今シーズンに調子を落とした。

 

それにひきかえキムは、最初からひとりで一身に期待を担ってきた。あるスポーツにスター選手が生まれるのは、野球のイチローでわかるように、ある程度の裾野がないといけない。つまり、アルプスのように高峰が聳え立つ中にモンブランやマッターホルンなど、より高い山が出てくるのがふつうだと思う。しかし、韓国のフィギュア
スケート界は平地にど~んと富士山が聳えているような状態である。こうした環境がキムの精神力を培ってきたのだろうか。

 

蛇足だが、日本では「キム・ヨナ」という表記が多いが、英文表記だと「Kim Yu-Na」になっており、アナウンスも「キム・"ユ"ナ」と聞こえる。ハングル表記は、김연아で、たぶん「ヨンア」という読み方が→「ヨナ」になるのだと思うのだが、英語表記では「Yo-Na」ではない、不思議。。。




 

女子バレー火の鳥ニッポンは日本がお好き?
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バレーのワールドグランドチャンピオンズカップ2009(略称:グラチャン)が終わった。何か「この試合に勝てば日本が8年ぶりのメダルに!!」と毎日聞かされていた割には結局メダルなしに。

 

しかし、今回は日本テレビが中継でスペシャルサポーターがイモトアヤコなので、試合前に歌を聞かせられなくてようございました。フジテレビだと、二流タレントの三流の歌の時間があって辛ぅございます。

 

しかし、バレーの大会ってなぜかいつも日本でやっているような気がする。なぜ、世界大会なのに日本がホームという試合が多いのだろうと思い、ちょと調べたらぶったまげた。。。

 

バレー(基本的に女子バレーの話です)の試合には、3大大会というのがあり、
オリンピック・世界選手権・ワールドカップが4年ごとに行われる。そして、3大大会が行われない年にグラチャンが開催されるというのだ。「それなら、グラチャン入れて4大大会にすりゃいいじゃん」と思うでしょ。じつはそうはいかない理由があるのだ。

 

まず、オリンピックは当然開催国が毎回変わる。しかし、予選大会は日本で行われることが多いという。世界選手権は国際バレーボール連盟最古の大会で、持ち回りのはずなのだが、1998年からの4大会のうち3大会!が日本での開催になっている。

 

そしてW杯。これは、なんと1977年以降、「日本で開催されるきまり」になっているというから驚いた。サッカーのW杯がある国で永久開催ということになったら暴動が起きると思うのだが、バレーファンは紳士的(淑女的?)きわまりない。

 

んで、グラチャンなのだが、そもそもこの大会は、「日本を世界の強豪と対戦させる」ためにできた大会だというのだ。つまり、「日本の日本による日本のための」大会といってもよい。それなら、メダルくらい取らせてくれてもいいような気もするのだが、「世界の強豪」はそんなに優しくないのだろう(しかし、そういう趣旨の大会のメダルだと何となく価値半減。ま、どっちにしても取れてないんだけど)。そういう事情のため、グラチャンは3大大会のような公式大会ではなく「公認大会」という扱いだ。

 

もうひとつの公式大会にワールドグランプリという女子の大会がある。こちらは毎年12の強豪チームで、主に「アジアを会場として行われる」というもので、2005年からの5大会のうち3大会が日本で開催されている。

 

まあ、「日本のテレビ局が金にモノを言わせているのだろう」と予想してはいたが、ここまでとは思わなかった。これに比べたら野球の巨人やヤンキースなどカワイイものだ。まぁ日本のファンはよいとしても、他の国のファンはどう思ってらっさるのだろう。それとも日本以外ではTV中継観るようなファンが少ないのか。