次世代のエネルギー源として現在開発されているものには、水素・水を使った燃料電池や、バイオマスエタノール、メタンハイドレードなどがあります。

まぁ、現実的に一番近いうちに実用化&一般化されそうなのは燃料電池かメタンハイドレードとかだと思うけど、地球に余りない物質のヘリウム3も注目されている。


ヘリウム3はヘリウムの同位体で、月に大量に存在する月特有の資源である。
月に存在するヘリウム3を資源として使うことで、人類は発電に1万年以上利用することが出来る。

さらに、これは核融合によるエネルギー生成の際に放射能を出さないため、環境にも非常にクリーンで安全という事で期待されている(まぁ、リチウム6に中性子を当てたら三重水素とヘリウム4ができて、この三重水素がベータ崩壊したらヘリウム3が出来るが。)。



まぁ、そんなこんなでアメリカやロシア・中国あたりの宇宙開発が非常にさかんになっている昨今なのだが、事態はそんな甘い話ではないらしい。


「宇宙兵器の開発を急ぐ米国、その真の目的は?」
http://hotwired.goo.ne.jp/news/technology/story/20060306301.html
http://hotwired.goo.ne.jp/news/technology/story/20060307304.html


と、これは長いので簡単に要約してみる。




ブッシュ政権はクリントン政権に引き続きいて1980年代半ばにロナルド・レーガン大統領が打ち出した戦略防衛構想(別名『スターウォーズ計画』)を推し進めている。

これは、さまざまな宇宙兵器の開発を目指す計画だ。

と言っても、実際には具体的な成果が上がっていないのだが、
ブッシュ政権は2007年会計年度におけるスターウォーズ計画の予算を20%増額し、総額107億ドルとした。

これは1999年と比べると60億ドル近くの増加だ。

宇宙兵器の問題に取り組む活動家として世界的にその名を知られるギャグノン氏は次のように述べている。

「莫大な資金を投じて進められているこの計画は、実際には防衛を目的としたものではない。この兵器開発計画の真の目的は、宇宙を自らの手に収め支配することだ。宇宙を支配した者が地球も制することになるだろう」


さらに、ロシアもアメリカに対抗して月の開発にさらに予算をあげた。


「米軍は、月を制した国が絶対的な優位に立つと明言している。中国、ロシア、米国の間で月の争奪戦が起きるだろう。これは現実だ。月をめぐる衝突が起きるはずだ」とギャグノン氏。


米空軍宇宙軍団が最近発表した『2006年会計年度以降の戦略基本計画』には、「われわれの最終目標は、宇宙における軍事力を強化、配備し、宇宙空間を他の空間と同じように真の意味で『活用』することだ。ただし、まずは宇宙空間を『管理』しなければ、真の『活用』はなし得ない」と記されている。


この広報担当者はさらに、「われわれは宇宙空間で軍事行動を展開する必要がある。そこに疑いの余地はない。また、われわれには宇宙空間に存在する財産を守る権利がある」と語った。





以上、要約終わり。


なんだか、自分で書いてて映画かなんかかと思った…
なんだよ宇宙軍団って。

しかし、確かに宇宙制したら世界を制覇できるもんね。

他国の弾道ミサイルとか全部防げるし、月からいくらでもヘリウム3持ってこれるからエネルギー的にも問題ないし。

てか、仮に月を開発できるとして、これって早いもの順なのかな?

この競争を見てるとそんな感じもするが、それだと本当に戦争も起こりかねないよね。
中国あたりが先陣切ったらやばそうだ。

先に世界規模でこの辺を考える必要があると思うんだけどな~。ちゃんと取り決めとかしてから開発しないといつぞやの二の舞ですけど…


そして、日本はもうちょっと頑張ってくれ。

msnニュース:毎日新聞 「韓国論文ねつ造:黄教授を懲戒免職処分」


昨年末からES細胞研究者間だけでなく、世界的に、科学者以外にも話題となった、韓国の国民的科学者の処分が確定いたしまいた。


言ってる事が二転三転したあげく、自分のせいではないと陰謀説を唱え、結局潔白を証明できるものは何も出なかったファン教授。


最終的には懲戒免職の中で最も重い「罷免」で、五年間公職に就けないそうです。

しかし、自らの捏造に関してははっきりとした答えは述べていない模様。


疑う余地がないのだから真っ先に認めるべきでしょうに、こういう態度が国民への一番の裏切りだと感じます。



ファン教授の与えた影響は非常に大きい。


バイオ企業の株大暴落、今春からファン教授の下で学ぶ予定であった学生、資金を援助していた財団。。。
中でも臓器移植を望んでいた患者は辛いだろう。

拒絶反応の無い臓器移植に対して差し込んできた光は幻だったのだから。。。



そもそも11月くらいのnatureで、ファン教授は卵子入手経路について、


「学生に対して、論文に名前を載せてやるから卵子を提供しろ、と脅迫した」


と書いてあった。


完全なるアカハラ。



さらに、卵子の不法売買で問題になったミズメディ病院から実験に必要なヒト卵を入手している。


このような状態なら先の処分も妥当でしょう。


しかし、韓国の対応は早い、と感じる。東大・阪大での捏造事件ではファン教授の捏造よりずいぶん前に発覚しているのに、処分が最近決まったばかりだ。




理研・京都大学が、ホタルの発光の仕組みを解明しました。

<読売新聞>
私が小学生だったころ、夏が始まる前になると友達とホタルを見に夜に近所の河原へ自転車で向かったのを覚えています。


ふわふわと浮かぶ黄色い光。


あっちで光ったと思って近づくと、その光は消えまた別のところで光る。


最近は見ていませんが、あの何とも言えない神秘的な光は子供ながらに綺麗だなぁ、と感じていました。


同年代の友達に聞くと、「ホタルなんて見たことない」と言う人も多いですが、幸か不幸か私は大阪の中でも

特に田舎の、また、水がとても綺麗なところに住んでいたので、割りとホタルは身近な存在でした。





2006,3,16付けのnature では、理研・京大の共同研究で、ホタルの発光メカニズムについて解明した論文が掲載されています。


ホタルの発光物質はルシフェリンと呼ばれ、ルシフェラーゼという酵素とATPが働くことで発光します。
ルシフェラーゼの中でルシフェリンはATPと反応し、酸化される事によって、オキシルシフェリンという物質が生成します。


この、オキシルシフェリンは大きなエネルギーを持っており、このエネルギーを放出するときに、ホタルのお腹が黄緑色に光るのです。


ルシフェラーゼという酵素はアミノ酸から出来ているタンパク質です。


タンパク質はアミノ酸の結合によって様々な立体構造をとるのですが、

今回の研究では、この一連の反応におけるルシフェラーゼの立体構造の変化をX線結晶解析によって捉え、発光のメカニズム解明に役立てました。


実験では発光の直前と発光直後でルシフェラーゼの構造が変化しています。


具体的には、発光前後で288番目のイソロイシンというアミノ酸の三次元的な位置が変化するのです。
この変化によってオキシルシフェリンをしっかりと捕捉し、オキシルシフェリンの持つ大きなエネルギーを熱などに変換されないようにし、無駄なく光に変換しています。


通常エネルギーを光に変換する時には、全てが光になるのではなく、多くが熱に変換されてしまいますが、
ホタルの発光はエネルギーを最も効率よく光に変換するシステムとして知られていました。



われわれヒトの持つ技術では、この変換効率がホタルに比べて著しく低いので、ホタルの発光システムを解明し、それを応用することで、少ないエネルギーで光を作り出すことが可能となり省エネ産業に光をもたらすことになるでしょう。

どうも、はじめまして


管理人の「ゆう」と申します


自己紹介をいたしますと、私は現在大学院生薬剤師という身分であります


大学院では分子生物学、とくに分子発生生物学を専攻し研究を行っております。


趣味はギターの弾き語り


そうゆうわけ、自分の科学的思考を鍛え、科学的興味を膨らませるために、このブログをはじめました


まぁ、全てというわけではありませんが、ここでは私が見つけた面白いサイエンスネタを紹介して行こうと思っています。


どうぞよろしくお願いします