今日は、実際に父親が家を出るまでの話をしたいと思います。
私は昔からお父さんっ子でした。
お父さんは、優しくて、面白くて、かっこよかった。
一緒によく出かけたりして、大好きでした。
でも、私も中学生になると、少しずつ距離がうまれます。
お風呂に入らなくなり、一緒に寝なくなり、
暴言を浴びせたことはありませんが、ベタベタすることはなくなりました。
よく言う「お父さん離れ」です。
すると、父親も1人で色々な所へ出かけたりするようになりました。
毎週遊びに行っていたお休みの日は「朝からゴルフあるから」と姿を見せなくなり
家の一室に荷物を全部持っていって、そこから出てこない日もありました。
そして、仕事から帰ってくるなり「部屋が汚い!」としか言わなくなった父
私たちの服をゴミ箱に捨てたり、弟のおもちゃを勝手に隠したり。
その頃から恐れるようになった私と弟は、
帰ってきた父の車の音を聞くと、
テレビを消し、散らかってるものを素早く回収し、自分の部屋に駆け込みました。
そして、リビングから聞こえる両親の喧嘩に耳を塞ぐ…そんな毎日です。
そしてある日、学校から帰ると、我が家のガレージに大量の電化製品が並んでいました。
家にあるのとは違う、新品で1人用の電化製品たち。
おかしいなと思ってからすぐ、それらはなくなりました。
父の部屋の荷物とともに。
元から距離のあった私たちと父。
「お父さん出ていった」と母に小声で聞かされるまで、私はなんと気づきませんでした。
それほど、いてもいなくても同じような距離だったのです。
当時小5になりたての弟にはショックが強すぎると、私と母は黙ることにしました。
帰ってこない車。
怒鳴り声の消えた家。
それらは私にとって少し幸せでした。
もう何も怖がらなくて済む。
これが「別居」ということに気づくまで、少し月日はかかりました。
でも、別居=さみしい 訳では無いのだ、と初めて気づきました。
弟が、父の部屋のドアを開けるまでは。