サザンカは、冬の味覚(戸田市内) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

冬の花ではなく、味覚

実際この花は香りがよく蜜や花粉が人気なのか

開花するとメジロやヒヨドリなどがよくやって来ます。

特にメジロには人気が高く、ウメが開花するまでの間

蜜源として利用されているのが確認できます。

 

戸田市内でも大小様々なサザンカを見かけますが

この時期はメジロが一番の「お客様」

また、冬季も飛び回るハエやアブの仲間も

この花をよく食事場として利用しているので

そうした小昆虫が鳥の食事になることを考えると

サザンカの果たす役割は意外なほど大きいと言えます。

 

写真のメジロは喉元が赤くなっていますが

これは恐らく花粉が付着したためと思われます。

 

 

 

 

 

こどもの国サザンカの大木。

トップのメジロはこの木を訪れていました。

例年よりも開花期が遅れたサザンカですが

これだけの満開ですと目の前を歩いただけで

香りが漂ってきます。ツワブキやロウバイと比べると

癖がなく、万人受けしやすい香りであるのもポイントです。

 

木が大きくて花に見応えがあり

香り豊かで生きものにも嬉しい。

サザンカは冬に咲く花の中でも

トップクラスに優秀と言えるのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

また、カキの実も貴重な食事です。

ピーク期はさすがに過ぎていましたが

木に残っていた古い実を求めて

ムクドリ(左)、メジロ(右)、スズメなどが

集団で飛来しているのを確認しました。

 

なお、人が食べるような実では皮が固すぎるためか

熟れ過ぎ(腐敗?)た実を啄んでいる様子。

メジロに至っては、他の大きい鳥が穴を開けた後から

中をいただいているように見えました。

他力本願のように見えますが

 

 

 

 

 

 

戸田公園のボート練習場では

大分ヨシガモの数が増えてきました(左写真)。

また、一羽だけセグロカモメ(右写真)が来ていましたが

後に日を改めた際にも同じ場所にいましたので

同じ個体が居座っているのかもしれません。

 

 

 

 

 

ヨシガモのオス。著しく逆光だったので

Photoshopで限界まで加工しましたが

なんか顔のエメラルドグリーン

変な色になってしまって、かなり後悔。orz

 

やはり太陽の位置などをしっかり把握し

加工なしでも綺麗に撮れるよう

ポジショニングを考えないとダメですね……。

 

 

 

 

 

 

新曽の運河へ。コンクリ護岸の細い水路ですが

こんな所でも結構サギの仲間はやってきます。

ボラなんかも来ますしね)

運河の両サイドにはソメイヨシノが並んでおり

実際、開花シーズンはなかなかの美景観です。

写真のアオサギのほか、コサギの姿も見かけました。

 

 

 

 

 

昼食。安価ながら美味で量も多い

もつ炒め定食(もつ次郎)です。

自宅からだと少々距離があるので

仕事のある平日に気軽に訪れることはできませんが

時間に余裕がある時、たまに遠出の散歩がてらに

利用させていただくことがあります。

 

 

 

 

 

運河の一角では、コサギの集団が。

川の中に5羽確認できますが

実は電線の上にもう2羽いたりします。

お分かりになりますでしょうか?

 

 

 

 

 

電線の上の個体を正面からクローズアップ。

足でがっちりと掴んでいるのがよくわかりますが

バランスを保つのが大変そうで……。

 

ちなみにコサギが電線の上にとまるのは

意外と珍しいことでもなく、ここ以外に

実家近くのいたち川などでもよく見かけます。

 

 

 

 

 

そういえば車道沿いの花壇も冬模様に。

今回は参加できませんでしたが

以前に私も植え込み作業に参加したことがあります。

 

 

 

 

 

 

最後に、以前ヨシガモも飛来した後谷公園へ。

今年は今のところヨシガモは見ていませんが

マガモが例年以上に集団で来ていました。

5ペアくらいはいるんじゃないでしょうか?

 

また、珍しく1羽だけカワウの姿も(右)。

こんなところで満足に魚が捕れるのかわかりませんが

たまにサギが来ることもありますので

「まったく見込みなし」というわけではないのでしょう。

 

 

自然地のような鳥の数・種類を期待してはいけませんが

水辺を中心に歩いてみると意外と「出合い」があり

退屈はしません。2024年も引き続き暇を見つけて

散歩がてら街中を歩いてみたいと思います。

 

 

 

 

【12/19 戸田市内で撮影した生きもの】

アオサギ、オオバン、カルガモ、カワウ、コサギ、セグロカモメ、ダイサギ、ハクセキレイ、ヒドリガモ、マガモ、ムクドリ、メジロ、モズ、ヨシガモ

 

 

 

 

★次回、生きもの探索ツアー「首都圏生きものめぐり」は

 2024年1月21日(日)に開催いたします。

 行先は「横浜市 いたち川の川沿い散策」でございます。

 現在お申込を受付中です。ご興味のある方はこちらよりお申込ください。

 (講座の概要につきましてはこちらをご参照ください)

 

 

【小学校6年生までのお子さんのご参加につきまして】

小学校6年生までの方は、初回500円でご参加いただけます。

ただし、御父兄の同行をお願いいたします。