港のカモメだけではない銚子めぐり(銚子漁港周辺) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

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雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

今年2回目の銚子遠征。

前回、方針転換でシノリガモの撮影に成功したので

今回は銚子市内のみで粘ることにしました。

 

空は快晴。漁港ではちょうど水揚げをしており

日本屈指の漁港らしい光景を随所で見かけました。

 

 

 

 

 

 

カモメの数は今冬少ないという声も聞きましたが

自分の見る限りではそんなに減った印象はありません。

少なくとも「数」については。

 

左の写真では、ほとんどはセグロカモメですが

1羽だけオオセグロカモメと思われる背中の色の濃い個体が。

一方、右の写真は海上で魚を食べるユリカモメです。

 

ちなみにこのユリカモメの食べている魚ですが

恐らくは生きているものでなく、漁船からのおこぼれ。

(水面にぷかぷか浮いているものを食べていたので)

ダイナミックな狩りとは言い難いものがありましたが

魚の命を無駄にしないという意味ではこれでいい……のかもしんない。

 

 

 

 

 

ユリカモメの大群。

これでもごく一部です。

 

 

 

 

 

漂着したサバを食べる

セグロカモメらしき個体。

 

カモメの仲間も嘴は鋭いですが

猛禽類のように肉を千切って食べるのではなく

やはり丸呑みです。

 

 

 

 

 

今冬初のアカエリカイツブリ

かなり遠方でしたが、証拠写真にはなります。

 

 

 

 

 

 

海を見渡せる一山いけすにて昼食。

この日は穴子丼のほか、あらいもいただきました。

(ドドドドドドドド)このあらいを作ったのは誰だあっ!

 

 

 

 

 

 

ハーブガーデンポケットにて。河津桜がちょうど開花しており

メジロが多数吸蜜に訪れていました(右写真)。

 

前回はここから最寄りの髪毛黒生笠上黒生駅より

銚子電鉄に乗って銚子駅に向かいましたが

今回は逆方向、終点の外川に向かって歩きました。

(電車が来そうになかったので歩いた)

 

 

 

 

 

 

笠上黒生駅から外川駅までは、私の脚で約45分。

途中、写真の小畑池(左写真)などに立ち寄ったりしたので

大体1時間くらいかかりました。

小畑池はそこそこの水場で、コガモの集団に遭遇しましたが

それ以外のカモは見られませんでした。ちょっと残念。

 

 

 

 

 

 

外川駅からは、海岸線を歩いて

銚子マリーナや屛風ヶ浦(右写真)まで歩を進めました。

右は、銚子マリーナで観察できたヒバリです。

 

ここまでくると外川駅に引き返すのが鉄板ですが

実はここから銚子駅までは、内陸部を歩けば約4km

それほど離れていなかったりします。

そこで今回は普段とは趣向を変え、

海の見えない銚子を散策してみることにしました。↓

 

 

 

 

 

内陸部には広大なキャベツ畑が。

雲一つない晴天にもよく映え、大変絵になります。

奥に見える緑の小山と併せて

港町のイメージとは全く異なる

里山風のワンシーンと言えるでしょう。

 

 

 

 

 

キャベツ畑の上空を舞うノスリ

農耕地や里山を代表する猛禽類です。

この日は3回ほどエンカウントしました。

 

 

 

 

 

こんなふうに2羽で飛び回る姿も。

逢引き(死語)中だったものと思われます。

(何となく縄張り争いではなさそうでした)

 

 

 

 

 

用水路近くで見かけたタヒバリ

農耕地ではよくあることですが

集団で行動していました。

 

 

 

 

 

歩くこと1時間強。ようやく銚子漁港に戻れました。

既に大分陽も傾いていましたが、相変わらずカモメの数は多く

水揚げが終わっても港周辺は賑やかでした。

 

 

 

 

 

魚を食べるシーンをクローズアップ。

漁港ではどうしてもこうした死んだ魚が生じてしまいますが

これを良い感じにカモメが掃除(?)してくれるため

ある意味では持ちつ持たれつの関係が

成り立っていると言えるのかもしれません。

 

ちなみに全部魚の死体が片付いているわけでは当然なく

どうしても歩道・車道に食い散らかされたり

潰された魚が転がっていたりしていますので

そうしたものが苦手な方は要注意です。

 

 

 

 

 

久しぶりのヒメウ

1羽だけ、海に浮かんでいる個体を見かけました。

 

 

 

 

 

右はセグロカモメでしょうが、

左は初列風切の色からするとワシカモメ……かな?

光や距離の関係でどうもイマイチ写りが良くなく

これだけでは判断材料とするには若干不安があります。

あるいは、ワシカモメの血が混じった雑種かも?

 

昨年あまりにくっきりはっきり撮れ過ぎたので

どうしても消化不良感が漂いますが、まあ致し方なし。

 

 

 

 

 

中央やや左の手前にいるのは、タイミルセグロカモメ

脚の色が他(セグロカモメ)と明らかに異なっており

これはまあ識別しやすい方かもしれません。

 

 

 

 

 

帰り際に、大々的に乱舞する姿を1枚。

 

この中には恐らく珍種のカモメも1羽か2羽混じっているのでしょうが

私の今の識別眼と装備では、これが限界です。

一応、それなりの数は見られましたので

来冬以降も期待はできるんじゃないかと思う次第です。

 

 

 

 

【3/5 銚子市内で撮影した生きもの】

アオサギ、アカエリカイツブリ、イソヒヨドリ、ウミウ、ウミネコ、オオセグロカモメ、オオバン、カワウ、カワラヒワ、カンムリカイツブリ、キンクロハジロ、コガモ、コサギ、シジュウカラ、ジョウビタキ、セグロカモメ、タイミルセグロカモメ、タヒバリ、ツグミ、トビ、ノスリ、ハクセキレイ、ヒバリ、ヒメウ、ホオジロ、ホシハジロ、メジロ、ユリカモメ、ワシカモメ?

 

 

 

 

★次回、生きもの探索ツアー「首都圏生きものめぐり」は

 2022年4月17日(日)に開催いたします。

 行先は「三番瀬&谷津干潟(予定)」でございます。

 現在お申込を受付中です。ご興味のある方はこちらよりお申込ください。

 (講座の概要につきましてはこちらをご参照ください)

 

 

【小学校6年生までのお子さんのご参加につきまして】

小学校6年生までの方は、初回500円でご参加いただけます。

ただし、御父兄の同行をお願いいたします。