三浦半島、早咲きの菜の花畑で(野比海岸&長井漁港~ソレイユの丘) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

シノリガモが飛来するという噂の野比海岸……なのですが

まだ私は撮影できたことがありません。

撮影情報は方々で挙がっているので私の運がないだけと思いますが、

今回も朝から足を運んだものの、残念ながら会えませんでした。

もう少し晩冬に近づいてからの方がいいのだろうか?

 

 

 

 

 

ひよこ饅頭みたいなもの。

 

 

 

 

 

ウミアイサは昨年に引き続き、今回も野比海岸で撮影できました。

浦安の海岸で撮った時と比べると大分離れていましたが

オス・メスがペアでいるシーンを撮れたのは収穫です。

(本当はハーレムで、他にも2羽メスがいたのですが)

 

昨年は本種を撮影後、野比海岸からくりはま花の国に向かいましたが

今回は逆に三浦半島を「南下」してみることにしました。

 

 

 

 

 

海岸線にアオサギダイサギコサギユリカモメ

同時に出現しました。冬鳥に限らず、

この手の留鳥(ユリカモメは冬鳥ですが)の数も

今冬は多いように感じます。

 

特に、最近コサギが少ないという声を聞いたのですが

こうして毎週方々を歩いていると、そこまで極端に減った気がしません。

いたち川でもいつの間にか戻ってきていましたしね。

 

 

 

 

 

 

一瞬でしたがチョウゲンボウ(左)が上空を横切り、

クロサギ(右)が海岸線に現れました。

 

三浦半島の南端に位置する城ヶ島はクロサギの著名な飛来地として

神奈川県の天然記念物に指定されていますが

こうも方々の海岸でクロサギに出合えるということは

あちらの飛来数も例年より上々なのでしょうか?

今回は時間の都合上、城ヶ島までは行きませんでしたが

次に実家に戻った際(2/7以降)にでもチェックしに行ってみようか?

 

 

 

 

 

海岸線から、京浜急行の最寄り駅に向かう途中です。

電信柱にトビが2羽とまっているのがわかりますでしょうか?

 

この後は駅から京急で三崎口に向かい、

そこからバスで長井漁港へ移動しました。

漁港から荒崎海岸を経て、徒歩でソレイユの丘に向かうという

昨年も歩いたルートですね。

 

 

 

 

 

 

海岸線にウミアイサの集団が来ていました。

(左写真を拡大すると、中央付近に群れで浮かんでいるのがわかります)

昨年はここでは観察できておらず、代わりにクロガモが複数見られましたが

今年はあべこべでクロガモが全く観察できていません。

 

これは、昨年のクロガモが多数飛来していたことがイレギュラーであり

本来であればこの界隈では滅多に会える鳥ではないと聞きます。

 

 

 

 

 

水面をダッシュ(?)するウミアイサ

そういえば集団であるにも拘らず、

何故かここではメスしか観察できませんでした。

 

全体的にこの鳥はメスの方が多いように感じますが

ここのように十数羽もいてオスが皆無というのは

さすがに珍しいんじゃないかと。女子会か何かか?

 

 

 

 

 

ユリカモメの集団。

ほか、オオセグロカモメ&セグロカモメも

長井漁港周辺で確認しています。

 

 

 

 

 

磯をちょいと覗いてみると、イソスジエビの姿が。

ほとんど氷水レベルの冷たさだと思うのですが

この個体はそこそこ活発に動き回っていました。

 

昨年は3~4月に実家に戻るのを控えていたため

予定していた磯でのウミウシ捜索ができませんでした。

今の緊急事態宣言期間が流石に春までずれ込むとは思っていないので

今年はどうにか、三浦半島の海岸線を回りたいところです。

 

 

 

 

 

 

荒崎海岸。ここから海岸線を歩いてソレイユの丘へ。

写真の左奥にちらとだけ、シンボルの観覧車が写っています。

 

一見すると人の通るような場所に見えませんが

ちゃんと誰でも歩けるようにルートが設けられています。

(さすがに車椅子の方とかは無理ですが)

途中、岩を削っただけのシンプルな階段があり、

最初は見つけられずに迷うこともある……かも?

 

 

 

 

 

階段よりも個人的にビビったのが

「歯抜け」になってしまったこの橋。

他にルートがなかったので、

おっかなびっくり、穴を飛び越えました。

 

コレ、ずっと前からこんな状態なんだろうか?(汗)

 

 

 

 

 

 

安全とは言い難い海岸の道を抜けて(汗)ソレイユの丘へ。

花壇の花はビオラやプリムラなど冬模様になっていましたが(左写真)

園内ではすでに菜の花が多数咲いておりました。

 

他に先駆けて開花するように工夫しているらしく、

別に気温が高いから開花したというわけではないようです。

 

 

 

 

 

別角度から見る菜の花畑

 

 

 

 

 

ふと、花畑の中に小鳥の姿が……。

(中央やや右下の茶色い物体に注目)

 

 

 

 

 

角度を変えて撮影してみました。これはセッカですね。

毎年ソレイユの丘の菜の花畑で観察できる鳥として

バードウォッチング界隈では結構有名だったりしますが

私がここで撮影したのは今回が初めてです。

 

これまでにも何度かセッカの写真をアップしてきましたが

恐らくこれが一番きれいな写りになっているんじゃないかと。

足元が「花」というのもまた風流で、個人的にお気に入りです。

 

 

 

 

 

午後は少し暖かくなったためか、

セイヨウミツバチが数匹活動していました。

彼らは冬眠しているわけではないので

気温が上がると、真冬であろうがこうして出てくることは

決して珍しいことではなかったりします。

 

 

 

 

 

 

ヒバリ(左)とタヒバリ(右)が両方同じ場所に出現。

紛らわしいですが前者はヒバリ科、後者はセキレイ科。

身体の模様なども異なるので、識別はそんなに難しくありません。

 

 

 

 

 

 

写真のような動物と触れ合えるゾーンもあるほか、

野菜の収穫体験教室なども開催しており

コンテンツが色々と豊富なのが魅力のソレイユの丘。

こういうご時世でバイキングなど一部休止しているものもありますが

感染対策を実施した上で、やれることはやるよう試みているようです。

 

右のヤギはサービス精神旺盛な様子で、カメラ目線。

首が引っかかって抜けないわけではないと思いたいところです(汗)。

 

 

 

 

【1/4 野比海岸&長井漁港~ソレイユの丘で撮影した生きもの】

鳥類・・・アオサギ、イソヒヨドリ、ウミアイサ、ウミウ、オオセグロカモメ、オオバン、カルガモ、カワウ、カンムリカイツブリ、キジバト、クロサギ、コサギ、セグロカモメ、セッカ、ダイサギ、タヒバリ、チョウゲンボウ、ツグミ、トビ、ハクセキレイ、ハジロカイツブリ、ヒドリガモ、ヒバリ、ホオジロ、ムクドリ、ユリカモメ

昆虫類・・・セイヨウミツバチ

その他・・・イソガニ、イソスジエビ、オオヘビガイ、ダイダイイソカイメン、ヨロイイソギンチャク

 

★現在、生きもの探索ツアー開催に向けて準備中! ご期待ください。m(_ _)m