練馬区への感謝を込めて(白子川~石神井公園~光が丘公園)※前編 | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

受け持っている雑誌の秋号で「練馬区」を特集して約3ヶ月。

そろそろ今年の締めくくりを考えねばならない時期ということもあり、

御礼を兼ねて、白子川を起点とした練馬散策に出かけました。

 

12月ともあってはさすがに昆虫は期待できないので

専ら公園の水鳥狙いで。とりわけ白子川は都内屈指の清流で

カワセミが頻出することでも人気のスポットです。

周りはコンクリート護岸ですが、透明度は柿田川クラスかも?

 

 

 

 

 

源流に向かって遡っていく途中で、

さっそくカワセミに遭遇しました。

捕まえているのは……ヌマエビか何かでしょうか?

さすがにテナガエビのサイズではないと思いますが……。

(手みたいに見えるのは多分触角です)

 

今やカワセミは「清流」でなくても

東京中ほとんどの川で見かけるメジャーな水鳥ですが

やはり、水がきれいであるに越したことはないのか

白子川では毎日観察されており、日々足を運んでは

Facebookに情報を上げてくださっているカメラマン様がいます。

 

ちなみに1羽ではなく、複数個体が生息している模様です。

 

 

 

 

 

夏に取材・撮影で訪れた際には

ここで子供たちがトンボを追いかけていました。

実際、ギンヤンマが産卵していたようでしたが

今は水の中でしょう。来夏まで暫しのお別れです。

 

 

 

 

 

 

白子川源流近くの鉄塔。

かつてこのデコイ(右写真)をモノホンのハヤブサだと勘違いして

何十枚も写真を撮ったことのある自分を責めたい

 

 

 

 

 

石神井公園まで移動しました。

約1.5駅分歩くことになりますが、

この界隈は駅間がそこまで離れていないので

大人の足ならば十分徒歩で移動することは可能です。

 

晩秋(というか初冬)らしく、メタセコイアを中心として

多くの樹木が朱に染まっていました。

 

 

 

 

 

 

まだ緑を残したイロハモミジ(左)と

季節外れの時期に咲いてしまったツツジ1輪(右)。

まあ、こういうことはよくあります。

 

このようなイレギュラーに対し、温暖化ばかりが原因とされがちですが

実際のところ植物の活動は土の栄養分や肥料分などの

多彩な要因によっていくらでも変動してしまいますので

もっと論理的かつ植物個々に対する検証が求められます。

同じ公園の中の植物でさえ、土条件等はまるで違うことも多いので

一概に語ることはできないのです。

 

 

 

 

 

 

ポケGOで野生のケッキング出現。

当初は野生個体は出現しないと言われていたのですが

ナイアンテックのテコ入れがあったのでしょうか?

それとも、何かしらのキャンペーンで特別に出現したのか?

 

ちなみにコイツ、バトルではほぼ何の役にも立ちません。

あくまでコレクション用と割り切った方がいいかも。

 

 

 

 

 

落ち葉が積もった池の畔。

晩秋らしい雰囲気を醸し出します。

 

 

 

 

 

道中、遠足中の小学生グループ(もちろん引率の先生付)が

ヤマガラ・シジュウカラ・メジロ・コゲラの

いつもの混成群を双眼鏡を用いて観察していました。

写真のヤマガラは、木の洞に種か何かを貯蓄しているところ。

シジュウカラなんかがよくやるのと同じですね。

 

依然バードウォッチャーといえばオッサンが大半ですし

うちの姪を始めとして、手の届かない鳥より直接触れる昆虫の方が

子供達も興味を抱きやすいことは否めません。

ただ、然るべき道具をもってして「身近」に感じてもらえれば

決してこの限りではないようにも感じます。

何より、鳥も虫も植物も全て繋がった上で「自然」なので

導入が昆虫や花であったとしても、どこかのタイミングで

鳥への興味・関心を持ってもらうような働きかけが

求められているのではないかと、そんな気がするのです。

 

 

 

 

 

枝かぶりの上に木陰に入ってしまったアオジ

今年はどうもこの鳥と相性がよろしくありません。

公園によっては園路まで出てきてしまうこともあるのですが

ここの個体はあまり人間になれていないみたいです。

 

 

 

 

 

 

水面に目を向ければ、渡りのカモ達もそこそこ。

左はお馴染みのヨシガモ。右はオカヨシガモ

メジャー種とまでは言わないものの、東京でも見る機会の多い2種です。

いずれもほぼ毎年、皇居のお濠で観察できます。

 

 

 

 

 

もういっちょ。

 

ところで、後ろに隠れているオカヨシガモの顔の色が

上下で妙にくっきりはっきりと異なっているのが気になります。

自分の持っている過去の写真では

ここまで色が違うことはなかったのですが……。

 

 

 

 

 

躍動感のあるシーン(オカヨシガモ)

 

 

 

 

 

躍動感のあるシーン2(ゴイサギ

 

水を浴びて全身を震わせているところです。

写真を拡大すると、水滴をまき散らしているのがわかります。

 

 

 

 

 

昼食はいつも通り「武蔵野うどん」で。

石神井公園に来るといつもここで食っている気がしますが(汗)

 

食後の記録につきましては後編にてお送りいたします。

午後になって暖かくなると、12月なれど昆虫の姿がちらほらと……?

 

 

 

<後編へ続く>

 

★現在、生きもの探索ツアー開催に向けて準備中! ご期待ください。m(_ _)m